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再び迷っています

回答数回答 2
有り難し有り難し 11

以前に得度について質問したものです。
あれから、自分でも色々調べてみました。まず、わたしのような者の師僧になって下さる僧侶の方に深く感謝します。
費用についても、ほぼ工面できます。

僧侶になった後、入りたいお寺も、あります。(実家のある田舎のお寺の僧侶が事件を起こし、懲役刑となり
解任となったあと五年も住職不在です。このままつぁは廃寺になりそうなので、これは大変と、墓は都会にうつしましたが、いまは早まったかなと後悔しています。子供の頃から親しんできたお寺なので、もし、お許しがあればそこに入りたいです)自分一人の生活費は、なんとかなります。過疎の限界集落で若い人はほとんどいませんが、それでも残って生活している知り合いのおじちゃん、おばちゃんの力になりたいのです。(平均年齢は90近いです)
で、今日の相談なのですが、いろんなお坊さんのお話を聞いているうちに、お坊さんの世界にも権力闘争とか、色と欲にまみれている方とかが、いるようです。高名な僧侶の方の耳を疑うようなスキャンダルも耳にしました。
そんな深い闇があるとは!わたしに、つとまるのか!ここに来て少しびびってしまいました。
もう、師僧(お墓を移した都会のお寺の住職さん)に法名をつけてもらっているのですが、自分のこころを整えるために、修行を進めるのを少し待ってもらっても良いものでしょうか。

つけ加えると、中学生の頃から仏道や出家への憧れがありました。菩提寺の住職さんといろいろと話しているうちに「得度してみるかね」「はい」とお答えしました。いろんな条件も整っているので、周りからの異論はありませんが、以前した質問のように仏教界には、ほとんど無知なのです。実情を見聞きして、少し気持ちが萎えてきました。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

出家とは。

以前より、出家のことで相談されておられるようですし、前にも一度、お答えしたことがあります。
今回のご質問は、さらに迷っておられるようですが、やはり、何のために出家するのかが、不安定のようですね。お坊さんも人間ですから、様々な出来事はあります。
その都度、心を動かされていては、自身の不動心はどうなるのかです。
修行の先の伸ばしは自由ですが、得度出家するとはどういうことなのか。根本的なことを、もう一度確認された方がいいでしょう。

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有り難し
おきもち

日蓮宗のお寺で、名古屋市南区にあります。 ”お寺は生きている人のためにも...
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 入りたいお寺があり、そのお寺が現在住職不在となっている、との事ですが、多分現在は「兼務住職」といって、そのお寺とご縁のあるお寺のご住職がそのお寺の住職を兼ねているはずです。そうでなければ残された檀家さんが法事などできず、困ってしまいます。当然の流れとして現在そのお寺を兼務しているお坊さんの許しがなければ、あなたがそこで住職をする事はできません。
 権力闘争の事はわかりませんが、お寺の住職といっても、ひとりでお寺に住んで静かに生活している訳ではなく、市とか県などの単位で様々な団体に加入して活動をしています(加入しなくてはなりません)。団体があるのだから会長が必要です。会長になりたい人/なりたくない人/周囲からなって欲しいと思われている人、こういうのはだいたい合致しないものです。たくさんの人が集まりますので、さまざまな人間関係があります。
 色と欲の事もわかりませんが、それは自分自身で律するものだと思います。

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有り難し
おきもち

・曹洞宗/静岡県/50代 平成27年鳳林寺住職。平成28年hasunoh...
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質問者からのお礼

鈴木さま、お答えありがとうございます。わたしの発心はまだ弱いです。もう少し時間をかけるべきでしょう。
光輝さま、おっしゃる通り兼務になっております。しかも、過疎地ですので、広大な地域に10件も。そのご住職さまには本当に頭がさがります。すこしでもお役に立てるならと、思っています。
解任になった前住職の、前の前の亡くなられた住職も、誠に立派な人格者で、みんなに尊敬されていました。裕福でもないし有名でもないけれど、ご立派な方々です。
素晴らしい方は、たくさんいらっしゃいますね。ちょっと気がラクになりました。

今日は時間があったので、このhpの記事をゆっくり読ませてもらいました。よのなかのありとあらゆる悩みに、真摯に丁寧に答えておられる、しかもボランティアで、に頭が下がりました。同時に、これこそが僧侶の仕事してなのだともおもいました。
ちなみに僧侶と結婚のスレ、興味深く読んでしまいました。寺嫁。大変なのですね。
私が相談した田舎の寺の寺嫁様、住職が逮捕服役されたあいだ、立派に寺を守られ、出所後の夫を暖かく迎えて入れておられました。お寺は退出されたのちは、奥様の故郷で再出発されたとのこと、奥様こそが立派な修行者だとおもいましたよ。

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ