hasunoha お坊さんが必ず答えてくれるお悩み相談サイト

お坊さんに質問する
メニュー
メニューを閉じる

誰にも見られたくありません

回答数回答 2
有り難し有り難し 10

頑張れない自分が嫌いです。
頑張ると、頑張った分だけ頑張れなくなります。
誰かに、自分が何かをしている所を見られたくありません。
1度病院へ行くべきなのでしょうか。

現在大学生で、アルバイトもしています。サークル活動は辞めました。
休んではいけないと分かっているのに体が動きません。いくら休んでも、疲れたままで精神的にも時間的にも追い込まれている気がします。

どうすれば自己肯定感が持てるのでしょうか。
小さな事でも出来た事を思い出してみる、自分で自分を褒める、など試してみましたが、心のどこかで冷ややかに見ている自分がいます。
ふと虚しくなります。

2つ歳の離れた姉がいます。
彼女は就職活動で忙しくしていますが、目標に向かってとても頑張っているようです。

2つ歳の離れた弟がいます。
彼は勉強が好きではありませんが、やりたい事を見つけて、大学へ行くために苦手な勉強を毎日遅くまで頑張っています。

両親は共働きで毎日毎日私達の学費を払うために頑張ってくれています。
そして、一人暮らしをする自分と姉をとても心配してくれます。

自分には成りたいものがありません。
やりたいこともなければ、何が好きなのかも曖昧です。他人に興味が持てず、友人関係は浅く狭いです。

あとどれくらい頑張れば死んでも良いでしょうか。あとどれくらい生きなければなりませんか。息継ぎが上手く出来ません。苦しくて苦しくてどうしようもないのです。
心配と苦労と費用をかけるだけかけて、何も出来ない自分にはうんざりです。
重たい罪悪感と淀んだ自己嫌悪とどうしようもない虚無感と。
上手く折り合いをつけるにはどうすれば良いのでしょうか。


この問答を娑婆にも伝える
facebookTwitterLine

お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

一人で悩まないで!

灰色の猫 様 相談ありがとうございます。

誰にも見られたくないから、頑張れないのか
頑張れないから、誰にも見られたくないのか
そこのところは順序だてて自分を観察してみるのもいいかもしれません。
それから、自己肯定感がもてない、色々試しても冷ややかに見ている自分がいて、虚しくなるとのことですが、自己肯定感を持つ練習は、一人でしないで、カウンセラーやメンタルコーチについてもらって一緒にすると効果が出ます。これまでおそらくそんなこと学校で習わなかったから、カウンセラーやコーチを探して、勇気を出して相談してみるのが、良いですよ。最近はネットでも相談して自己肯定感をあげるコーチングを受けることができますから。
それと、姉や弟と比較しないようにしましょう。自分は自分。兄弟姉妹であっても、自分の人生は自分が主人公と思い、影響されないように強く思いましょう。
この強く思うのも練習が必要です。このような感情の持ち方も一人で悩まないで相談するのが良いと思います。

そして、あなたが素晴らしいのは、両親の事を思っていることです。
共働きの両親を思い、心配してもらっていることが良く解っているので、今すぐやりたいことが見つからなくても、いつも「ありがとう」と素直にご両親に伝えることで、自分にうんざりすることが少なくって行きます。
あなたが、両親の幸せを願い、真心から祈る。それを日々続けることで、どう行動を起こしていけば両親を笑顔にしたり幸せにすることが出来るのだろうと少しずつ考えを持つようになります。祈りを続ける力は強いのです。
そうして、やがて、重たいという罪悪感が軽くなり、淀んだ自己肯定感が澄んでいき、どうしようもない虚無感が、充実感や達成感というものに変化していきます。

勇気を出してカウンセラーやメンタルコーチに相談すること、そして幸せを祈る力。キーワードにして、試みてください。
お読みいただきありがとうございました。
一礼

{{count}}
有り難し
おきもち

お寺の法務(法事などのご先祖の供養)と 唱題行・写経・法話・カウンセリン...
このお坊さんを応援する

ゆっくりとした生き方を…

なごみ庵の平本と申します。

拝読させていただきました。

まず誰かに、自分が何かをしている所を見られたくないとのことですが、生きていく中で大きく支障がでている場合には、心療内科などの専門機関に相談をしてみるのもいいのかもしれません。

あと人には、それぞれ自分にあったペースと生きた方があります。

なのでまずは、無理をせずに自分を責めずにゆっくり進むことが大事になってきます。
他の人が同じように頑張っていても自分も同じように頑張れるとは、限りません。

僧侶の中でも物凄く精進し生きている方もいます。そういう方からみれば私は、怠けた僧侶とみられてしまうかもしれません。

でも、同じようにできなくていいのだと思います。人それぞれ能力も価値観も違います。
自分にあった生き方を見つけていけばいいのでは、ないでしょうか。

次に「心を落ち着かせ、ゆっくりとした生き方」というのもおススメしたいと思います。

具体的に何をすればいいのかと申しますと、

自然世界を感じる時間をつくってみてください。

五感で外の匂いや、木々や草花に目を向けて、鳥の鳴き声に耳を傾たむけたり、手で自然の木々や土に触れてみてください。

そして美しい自然の何かをみつけたら、スマホか何かで写真に収めてみてください。

あとは、人が多くない静かなお寺や神社にお参りするのもおススメです。
逆に人が多いところや騒がしいところは、できるだけ避けてください。

五感を自然に向けて、心を落ち着ける時間を一日少しでもいいのでつくっていただければ、すぐ劇的に変化が起こるわけでは、ありませんが何か心が落ち着く感じをつかめればと思います。

心が落ち着く感じがつかめれば、罪悪感や虚無感が少しずつ収まり、自分しかない素晴らしい何かに気づけるときがくると思います。

無理をせずにできるだけ肩の力を抜いて、周りを気にせずゆっくり歩んでみては、どうでしょうか。

また、いつでもご相談ください。

{{count}}
有り難し
おきもち

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ