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結婚することを母に謝れと言われました

回答数回答 1
有り難し有り難し 7

閲覧ありがとうございます。
タイトルだけだと語弊を生むと思うのですが、補足すると、
結婚して実家から遠く離れる(飛行機で2時間くらい)ことを謝れと言われたのです。
これは親として普通のことなのでしょうか?

25歳女、大学卒業まで実家暮らしで、その後留学させてもらっています。手塩にかけて育ててもらい、ここだけの話お金も尋常じゃないくらいかけてもらいました。とても感謝しています。
そんな私ですが、留学先でいい人と出会い、留学後に結婚を考えています。住むのは日本です。
ただその場所が問題で、実家から遠く離れているのです。とはいえ交通の便は良いです。
母からすれば、ここまでお金をかけて育てたのに、留学から帰ってきたら恩も返さず遠くへ行ってしまうというやるせなさと寂しさがあるのだと思いますが、謝れというのはなんだかふに落ちません。
結婚相手はとてもいい人で、それは母もわかってくれています。経済面でも何も問題ありません。
とにかく離れるのが寂しい、お置いていかれる、という感覚なのだと思います。
あと、何のために育てたのかわからない、とも言われました。
母は留学先から帰ってきたらまた一緒に暮らすことを心待ちにしていたようですが、それが裏切られた形ですね。
私は渋々謝りましたし、結婚後もうちに遊びにおいで、とか、結婚前に旅行に行こう、とか、いろいろ手を尽くしているのですが、効き目がありません。
もうどうしていいかわからないです。
結婚がここまで喜ばれないことなのかと、とても悲しい気持ちです。
できれば母には祝福して送り出してほしいのです。喧嘩別れにはしたくありません。
そのためには私が我慢すればいいことなのでしょうが、だんだん限界になってきました。
たまにカーッとなって怒鳴りたくなりますがなんとか抑えています。

長くなりましたが、私の相談は、
「結婚することを謝れというのは親として普通のことなのか?」
そして「もし何か解決策や母と接する上でアドバイスがあれば教えていただきたいです」
よろしくお願いいたします。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

「普通」という概念に実体はない

「普通」という言葉、概念は、人間が頭の中で創作した観念にすぎず、夢か幻みたいに実体がありません。
何をもって「普通」と呼ぶかは人それぞれなのです。だから、「普通です」とも「普通じゃない」とも言えます。
ただ、このhasunohaの過去の質問の中でも、親が子供の結婚にいちゃもんをつけるケースはたまにありました。
だから、「まぁ、ありえる話」だと思います。
仏教的には、あなたのお母さんの「執着」は煩悩であり、褒められるものではありません。執着は、悩み苦しみの原因となる悪の心ですからね。
飛行機で2時間とのことですが、自宅を出てから乗り継ぎなど含めて何時間でしょうか?
片道3時間くらいなら、毎日それくらいかけて通学や通勤している人もいるくらいの距離なので、お母さんが思っているほど遠くはありません。
むしろ、年に何回か会いに行くのなら小旅行にもなる、ちょうど良い距離かもしれません。
「喉元過ぎれば熱さを忘れる」可能性もあります。
数年後は、「そういえばあの時、お母さんにかなり反対されたよね」と笑い話にできることをイメージして、どんなにお母さんに怒られても、「来年には仲直りする予定の相手」と思って接してはどうでしょうか。

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有り難し
おきもち

がんよじょうし。浄土宗教師。「○誉」は浄土宗の戒名に特有の「誉号」です。四...
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質問者からのお礼

お礼がすっかり遅くなってしまい大変申し訳ございません。
客観的な意見が聞けてよかったです。
これからも家族については悩みが尽きないと思います。自分が成長するチャンスと捉えて生きたいと思います。
ありがとうございました。

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