密教詳しいお坊さま、教えてください
私は真言宗の、寺院でたびたびお祓いしてもらってるものです。
お寺からのアドバイスで般若心経と、佛説不動経と、薬師如来さま、十二天などの真言を唱えています。
昨日興味がでてしまって、理趣経をネットで、でていたから唱えてしまって、悪いことしたかな?て疑問になりお寺に確認したら理趣経よりは、お渡しした、般若心経と真言をよく唱えなさいてことでした。
なんか、悪いことをした気分になり、反省しました理趣経を一回唱えてしまって、反省しました。罪になりますか?
あと、延命地蔵経は、一般の人が唱えてよいものですか?
また、四国遍路さんが使う持鈴は、一般の人がもって鳴らして大丈夫ですか?
すみませんが教えてください
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「理趣経」・「延命地蔵経」・「持鈴」について
ありすさま
「理趣経」の読誦につきましては、罪にはなりませんが、解釈を誤ってはいけない内容があるため、慎重さが必要なところもございます。ただ、確かなる仏縁への習気をおくという意味において、読誦が絶対にダメであると拙生は思っていません。
「延命地蔵経」に関しても読誦に問題があるわけではありませんが、偽経である可能性が高く、その内容については疑義がございます。(まあ、釈尊直伝の教えは文字に表されておらず、釈尊後代に弟子たちの口伝によりまとめられているところであり、真に正しい教えかどうかは、直弟子から遠ざかって編纂されたもの(釈尊入滅後100、200年以降とか)であればあるほどあやしいと言えばあやしくなるのですが・・)
「持鈴」は、仏壇で鳴らすおわん型の「おりん」の手持ちバージョン(引鏧というものもある)で、特に鳴らしても問題はありませんが、基本的な作法があるため、どこで鳴らすのか等は習われるのもよいでしょうし、お経本に鳴らすところが記されてあるのもありますから参照なさられて下さいませ。
以下、「理趣経」についての以前の拙回答より・・
『「理趣経」は、「金剛頂経」における「理趣広経」の略経となります。「金剛頂経」自体は、灌頂・成就法の実践のための内容が大半としてあるため、「理趣経」に関しても、できれば、灌頂を受けてから参考としなければならない内容となっております。密教における様々なセンセーショナルな表現は、一つのシンボリスティック的な役割を持つものとなっています。ですから、字義通りに解釈しようとすれば、世俗的な意味合いで捉えてしまうことでの誤解が、生じやすいところとなっております。密教を正確に理解していくためには、顕教をしっかりと修習していること、空性の智慧がある程度調っていること、経典の未了義と了義の分別と共に、世俗諦と勝義諦の二諦の解釈を正確に理解していること、正師より灌頂を受けて、正しい指導を頂くことなどが求められるところであると考えております。その上で、理趣経などに登場してくる、センセーショナルな表現におけるシンボリスティック的な意味合いについても、正しく学び理解していくところが必要であると存じます。・・』
川口英俊 合掌
質問者からのお礼
持鈴についても、お経についても、
色々な教えをありがとうございました。
理趣経は唱えないでいます。沢山の質問に答えてもらい感謝いたします。
仏縁に感謝します