いまいちよく分からない
いつもお世話になってます。
私の家は代々仏教を信仰しており、浄土宗だったと記憶しています(法事などで呼ぶお坊さんがそういうお寺だったはずで…)。
そして、私の父方の祖父が、お寺、という形でしっかりとした場所を持っている訳では無いのですが、僧侶の資格を持っており、資格をとる際には天台宗で学んでいます。
私を含め同居する家族などが、命ある人間ですから、いずれは亡くなることもあるかと思うのですが、こういった時って、浄土宗と天台宗と、どちらの宗派に則って葬儀などは行うべきなのでしょうか?
また、そもそも宗派によって葬儀などの際のお経などや葬儀の方法など何か違いがあるものなのでしょうか?
ふと疑問に思ったので質問させていただきました。
よろしければご回答よろしくお願いします。
他人がチヤホヤされていると、あたしなんて…となってしまいます。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
御祖父様のお気持ちを確認し、菩提寺と相談
曹洞宗の吉田俊英と申します。確かに、あまり例の無いことですから、いざとなった場合戸惑うと思います。
私の寺の檀家さんで、他宗の僧侶となって修行し、他宗の寺の住職を勤めた方が居られました。住職と言っても、専任の住職があまり居たことが無い、檀家の少ない田舎の寺だったそうです。結婚して子供さんもおられたので、その方は子育てをしていくために他の職業に就く事を選択し、住職を辞められました。そして、教員やサラリーマンなどの仕事をして老境を迎えれ、亡くなられました。
葬儀の際、御遺族に「住職を辞める時に、僧侶や住職の資格は返上したのですか?」と尋ねましたが、御遺族はは「わかりません。」との返事でした。そして、「普通の檀家として戒名を付けて葬儀していただければ、結構です。」と言われましたので、普通の檀家としての戒名をつけ葬儀をし、当寺境内の墓地に埋葬しました。
尚、戒名を付けるに当たっては、その方が僧侶であった時の名前を使わせていただきました。○○□□和尚と書くべきところを○○□□居士とし、引導法語(漢詩の形で故人の生きてきた歩みを語り、仏の世界に行くに当たっての贐の言葉を唱える)には僧侶としての修行歴や住職をした経歴も入れました。
さて、御祖父様の場合、上記の方の場合とは異なりますが、参考にはなると思います。
1、御祖父様の気持ちの確認
天台宗の僧侶として葬儀をしてもらい、その後の供養も天台宗の僧侶として行ってもらうことを願っているのでしょうか?もし、そうならば、万が一の時は御祖父様が僧侶になられたお寺さんに事前に相談し、葬儀の進め方やその後の供養の仕方を理解して居た方が良いでしょう。
しかし、御祖父様はそこまで考えてはいないと思います。亡くなった時は、浄土宗の菩提寺のお世話になるつもりではないでしょうか?
2、菩提寺との相談
菩提寺に、「天台宗の僧侶となっている」ことを伝え、「浄土宗の寺の檀家として先祖の墓に入れてもらいたい。」意向を伝える。このように伝えれば、菩提寺さんも天台宗の僧侶であったことを尊重しつつ、檀家さんとしての葬儀を勤めてくれると思います。
質問者からのお礼
長らくお礼を書き込めず申し訳ありません。
この回答をいただき、父などに相談してみたところ、曽祖父も同じような形で僧侶となっており、今回と同様の状態になったと聞きました。
曽祖父の時とまた違う意向を持っている可能性もあるため、もしもの時にはしっかり相談して決めたいと思います。
本当にありがとうございました。