hasunoha お坊さんが必ず答えてくれるお悩み相談サイト

お坊さんに質問する
メニュー
メニューを閉じる

葬儀について

回答数回答 3
有り難し有り難し 17

はじめまして。
6月に父が亡くなりました。孤独死で発見から一週間程度経っており、警察の検死でDNA鑑定あり一カ月程度経ってから引き渡されました。
直葬という形で終わらせ、市の合同納塚に納骨致しました。

今回、葬儀も49日も行わずにしてしまってしまい、追善法要と百箇日法要はしたいです。お寺で追善法要をする場合はどのようにお願いしたら良いかわかりません。
49日を過ぎてしまったら、父はどのようになるのでしょうか?
DNA鑑定の結果待ちの間に戒名だけは頂けました。
また、お寺で追善法要する場合は費用はいかほどでしょうか?
ご教示頂けますと幸いです。
宜しくお願い致します。

2025年8月12日 2:57

この問答を娑婆にも伝える
facebookTwitterLine

お坊さんからの回答 3件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

遡ってお寺で葬儀式=授戒、初願忌=発願法要のお勤めを依頼

まずはお父様がお亡くなりになられたこと、そして孤独死で発見されたということ、悲しい気持ちとなんとも痛ましい気持ちが複雑な気持ちが合わさっていることと思います。お悔やみ申し上げます。
検死や複雑なご事情から、各仏教宗派で正式な形で行われているご供養が出来なかったとしても、私はさかのぼってでも、きちんとした形で供養儀式をやって頂いた方が、故人様のためでもあり、なによりあなた自身の為でもあると思います。
これは私個人の願いでもありますが、葬儀とは授戒ともいいますが、形式的に故人様に戒名を与えるだけではいけないと思います。きちんと遺族様と「共に」儀式をあげて、みなで誓願し、みなで祈りをささげる行為が行われるべきです。皆の前で戒を授けて正式に仏弟子さんになって頂いて、みんなの中でもきちんと納得のいく形で対話をして、お祀りする儀式が必要だと思います。
葬儀とは、死後もこの世で故人と遺族がこの世を救いへと導く浄化の作用となり続けていくためにも絶対に必要なことです。
これも形式的に行うのではなく、遺族は今後も内なる心理的なアプローチが続いていくわけですから、ちゃんとお祀りして頂くべきでしょう。いい加減に扱ってしまえば親を親と思わぬ心が生じて負の精神が周りにも伝わっていくようになりましょう。
日本人が世界で立派な人間性であるとリスペクトされている理由の一つに「神仏を敬う宗教精神を持っている人が多い」ということがあります。親や先祖、家族のみならず、周りの一切の存在を敬う精神性、その優れた宗教精神こそが尊いのです。親の供養ならば誰でもやるのは当然です。大事なことは宗教精神。古来より先人たちが神仏と呼んで讃え、敬ってきたその精神性を問うべきでしょう。神仏を敬う心を持っていないということは自分流、自由主義になってしまいますので、無宗教の精神でもあります。クールに言えばスマート至上主義、唯物主義ですが、その実情はある種のアンチ神仏思想、エゴイズムに陥りやすいものです。
だから葬儀や法事というのは故人の為と思われていまが、世の中に宗教精神を広めていく、継続していくという精神なのです。宗教者も選ぶべきでしょう。
ゼロから考えて頂きますと、身内、親が亡くなってきちんと尊厳を讃えてお祀りをしない、形式だけという処置では遺族の中に宗教心が芽生えない=心が人の道から外れてしまうという危険性が生じるのです。

2025年8月12日 9:58
{{count}}
有り難し
おきもち

お悩み相談08020659278
お悩み相談 080-2065ー9278 月火水木金土日 8:00~21:00

このたびはお父さまのご逝去、心よりお悔やみ申し上げます。
状況を拝読し、そのお辛さと迷いがよく伝わってまいりました。

まず、49日を過ぎてしまったことについてですが、仏教的に申しますと、「49日(七七日)」は亡くなられた方が次の生へと旅立つ目安とされる日です。ただし、これはあくまで目安であって、過ぎてしまったからといって故人が迷ってしまうわけではありません。
ご遺族が心を込めて追善の思いを届けることが、何よりの供養になります。日付よりも「心」が大切です。

追善法要をお願いする際は、まずお寺に「父の追善法要と百箇日法要をあわせてお願いしたい」とお伝えすれば大丈夫です。日程や内容はご住職と相談しながら決められます。
戒名をすでにいただいているとのことですので、読経の中で戒名をお唱えいただき、故人のご冥福を祈る形になるでしょう。

今からでも心を込めて法要を営まれることで、お父さまも喜ばれるはずです。どうか「遅れてしまった」という思いよりも、「これから供養できる」という前向きな気持ちで臨まれてください。
合掌

2025年8月12日 13:02
{{count}}
有り難し
おきもち

個別相談可能
仏教×対話×ビジネス。僧侶・理学療法士・プロファシリテーター。整うコンサルタント。仏教と対話で導く、リーダーのための内省と再構築。ビジネスという営みを通じて、人が本音と出会い、本来の個性で生きる場をひらいています。 ※お坊さん回答の中に「鈴木光浄」がおりますが当初諸事情がございまして私が回答したものでございます。そちらもあわせてご参照ください
職業柄、人生相談はこれまで多数受けてきました。 ぜひご自身の本音を出してください。向き合ってください。 私は伴走させていただきます。 理学療法士でありますので、これまで急性期から終末期まで患者さんを担当。 町の診療所から在宅までキャリアを築く。 2歳から108歳まで患者さん担当。 カウンセラー、コーチ、コンサルタントでもありますので メンタルヘルスから新規事業、マネジメントまで相談対応可能。 ビジョンワークはライフワーク。

来世(転生後)の幸せと成仏(悟り)を願う

四十九日(中陰)については宗派によって考え方が分かれており、あまりこだわる必要はないと思います。
参考:「中陰」新纂浄土宗大辞典
https://share.google/QVq6WByjrJEq9Zfld
いずれにせよ、故人の来世(転生後)の幸せと成仏(悟り)を願って仏教的な善行為(教えを聞いたり修行したり)を行うことは素晴らしいことです。
お父様がその様子をご覧になったら喜ばれるでしょうし、お父様の冥福を仏様にお願いすることも仏様とのご縁になります。
私は、仏事はやればプラスになる(功徳が積もり悟りが早くなる)と思いますが、やらなくてマイナスになること(祟りとか)は無いと思っております。
お世話になるお寺さんに直接尋ねていただけたら良いと思います。

2025年8月12日 13:00
{{count}}
有り難し
おきもち

がんよじょうし。浄土宗教師。「○誉」は浄土宗の戒名に特有の「誉号」です。四十代男。 仏教は、悩み苦しみを制御したり消したりするための教えです。まだまだ未熟者の凡夫ですがよろしくお願いします。

煩悩スッキリコラムまとめ