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日に日に自分が嫌になってきます。

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有り難し有り難し 11

度々失礼します。
昔からの性分といったものなのですが、自分に対する評価を無意識に酷くしてしまい、自己嫌悪に埋もれてしまいます。
誰かに褒められれば「私はそんな人じゃない、きっと世辞か何かだ」と思い込み人の優しさを素直に受け取れず、
誰かの何気ない一言を受け取れば「私に対してなんじゃないだろうか、この人は私を好んでいないのかもしれない」と思い込み、一線を引いてしまう。
人の好意を受け取れないことも、変に自意識過剰になることも本当に嫌で、自分の醜さが露呈されたような気持ちになります。
案外人は他人のことなどそこまで興味を持ってないことも、知識や経験のうちで痛いほど理解しています。
それでも最近は特に酷く、人と関わることに疲れ、元々仲のいい家族ともあまり一緒にいたいと思えなくなってしまいました。
この性分を直そうと、何度も考え方や見方を変えてみましたが、結局行き着く先は同じでした。
人の言葉や視線が気になり、意見することはおろか会うことさえ嫌だと感じます。
どうすればこの考え方を直せるのでしょうか。アドバイスをお願いします。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

とらわれず・・受け流すことも大切です

初めまして、こんにちは。

心からの思いを拝見させて頂きました。起きていない出来事を考えてしまったりすると・・不安や心配に心が占拠されてしまい、あの人はこうだから・・と比べてしまっている人が、本当にそのひとは仕合せなのか・・など、考えたらきりがなく、自分自身も見えなくなってしまうと思います。

私たちは欲や、煩悩、我がの”我”と言うものにとらわれてしまったりもします。そして、こう見られている!思われている!と思い込んでしまっていても、はたして相手は本当にそう思っているのでしょうか・・?

職場や学校で、苦手だな・・嫌だな・・・と思う方が居たとします。その、苦手や嫌だと言う事が、心に刷り込まれてしまうのと同じく、こう思われている、見られている!と言う事を刷り込まれてしまっていませんか?

起きていない事や、思われていない事を考え過ぎてしまっていると心も強固になり大切なものが見えなくなってしまいます。思考を変えたり何か違う事に目と心を向けて見ることはどうでしょうか?

そして、その時々に顔を変えたり、無理をして周りに合わせようとせずに、心のメイクを洗い流して・・あなたらしく過ごしませんか?

誰にでも良さがあります。あなたにはあなたの良さがあるのです。強固になりかけている心を、雲のようにやわらかくして素直なあなたらしさを取り戻して見てください

瞑想とまで行かなくても、時にはボーっと過ごす事も大切です。例えば、電車に乗っている時にスマホではなく流れる車窓をボーっと見たり、河川敷でボーっと川の流れを見るなど。

こう言った時間も大切だと思います。

あなたらしく希望ある人生という冒険旅行を仕合せに歩めますように。

合掌

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有り難し
おきもち

永寛
皆様、初めまして。ストレスの多い現代・・お寺とはご葬儀や法事のみではなく、...
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自然を感じて素直な感情を

拝読させていただきました、慈陽院の平本と申します。

自分に対する評価を無意識に酷くしてしまい、自己嫌悪に埋もれてしまいお悩みになっているのですね。

まず自分に厳しいことは、悪いことではありませんよ。ただ自分への厳しさが過剰に働きすぎてしまっていると思われます。

なので自分への過剰な厳しさを抑えて、素直な気持ちを出す方法を紹介したいと思います。

まず「考えることを辞めて、感じる力」に意識を向けます。

そして自然世界に意識を向けて五感で目一杯に感じるようにします。

太陽や月の様子、空の様子や風の匂い、木々や草花や鳥の様子や気温を五感で感じて、ゆっくり深呼吸をします。
そして美しい風景などを写真に収めるようにします。

五感を養っていき、自然の美しさに触れて素直な感情を出すようにしていきます。

このような生活をしていると、「ありのままの自分」に気づける日が必ずきます。

そしてそんな自分を受け入れることができれば、他人の好意を受け入れることもできると思います。

少々長い道のりになってしまいますが、一歩ずつ進んでいけばきっと良い方向に向くと思います。

またお悩みごとがありましたら、ご相談お待ちしています。

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有り難し
おきもち

質問者からのお礼

お二方、ご意見ありがとうございます。まず永寛様からお礼を申し上げようと思います。
自分の気持ちを思い返せる、とてもいいお話ありがとうございます。
誰かに悪く思われているかもしれないという考えは、たしかに長い間私の中に自分で刷り込んでしまったものだと思います。それゆえ大切な人からの本心からなる好意を信じることができないのは、とても寂しいことだと思いました。
また「心のメイクを洗い流す」という考えはとても胸に刺さりました。自分を綺麗に見せようと、本当の自分を完全に見失っていました。
時間ができたら少し、落ち着いてみようかと思います。

お次に平本様にお礼申し上げます。
わかりやすい方法を明示していただき、感謝致します。
景色に目を向けることは普段から好んでおり、よく写真に収めたりしていました。
しかし最近はあまり景色を見ていなかったように思います。周りを気にして、下を向いていることが多々ありました。
自然を五感で感じるという発想は至りませんでした。ありのままの自分に気づくことができたら、きっと素晴らしいことと思います。
難しいことでも、挑戦してみます。私が見ていなかった視点からのご意見、本当にありがとうございました。

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