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虐待しそう

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以前相談させていただいた時は実家にいましたが、母との育児方針の違いから家を飛び出し現在は夫と子どもと3人で暮らしています。
すぐに保健師さんに電話し、4月から幼稚園に入園することを決め、保育士さんに定期的に話を聞きに家に来ていただくようにし、臨床心理士さんに癇癪について相談する予約を入れていただきました。
でも今が辛いのです。
起きている時も寝ている時も突然いやーと泣き叫び出したり、癇癪+イヤイヤで手のつけようがありません。
癇癪を起こされるのが嫌で叱れずやりたい放題させてしまっています。
私はどうやってこの子を育てれば良いのでしょうか。
虐待さえしなければOKという低レベルな目標しか立てられない日々です。
今どんな気持ちでこの子と向き合えば良いでしょうか。
私はどう変わればこの子は毎日笑顔で過ごせますか。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

味噌もクソも一緒にしてはダメ。

“癇癪を起こされるのが嫌で叱れずやりたい放題させてしまっています”
“虐待さえしなければOK”
子どもの癇癪って、本当に大変ですよね。癇癪には色々な原因が考えられるので、医療や行政機関などを頼っていくのは大変結構な事だと思います。しかし、子育てはあくまでも親の責任、親と子の真剣勝負であることは忘れてはならないと思います。

〈虐待〉と〈躾〉は全く別物であるという事をもう一度思い出しましょう。そして、子どもの未来の為に、耐えるべきは耐えながらも、教えるべきはしっかり教えましょう。

数々の凄惨な虐待死の事件が報道されるようになり、世間の〈虐待〉への関心が爆発的に高まりました。しかし、一方でどうにも〈虐待〉と〈躾〉が混同されてしまった感が否めません。「悪い事は悪い」と親、教師、市井の大人たち、、、誰からも毅然と叱ってもらえなくなった、必死に止めてもらえなくなったこの時代の子どもたちは、果たしてどこへ向かっていくのだろうか。私は心配でなりません。

がんばれ、かーちゃん‼️
今時、大金を積んだって子どもの為に真剣に叱ってくれる人なんか滅多におらんぞ。あなたが教えずして、だれがその子に教えられる⁉️

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褒める、抱っこする

褒めることと抱っこすることを忘れなければ、
叱って泣かせるのはオッケーではないでしょうか?
泣き止むまで抱っこしてあげてください。
小さなことでも褒めてあげてください。
愛されているという実感、自己肯定感を、お子さんに与えてあげましょう。
叱っても、叱った自分のキャラ(鬼のようなママ)にこだわらず、叱った2秒後にニコニコ笑顔になって抱きしめてあげても良いのです。

追記
 仏教的には、期待するとストレスが増えると考えます。
癇癪を起こして欲しくないという期待を持たず、子供は癇癪を起こすものだという前提で対応した方が、気持ちが楽になるのです。
人は、体力的な疲労よりも精神的な疲労にやられやすい。
たとえばマラソンランナーがぶっ倒れるくらい走っても精神的に病まないのは、「マラソンとは疲れるものだ」と覚悟しているから。
40キロ走っても平気な選手でも、近所のコンビニへの買い物を家族に頼まれただけでもむかつくのです。買い物を頼まれる覚悟をしていなかったら。

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がんよじょうし。浄土宗教師。「○誉」は浄土宗の戒名に特有の「誉号」です。四...
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質問者からのお礼

転落院さま
早速のご回答ありがとうございます。
愛のある厳しめのお言葉には好感を持っておりましたので、転落院さまにご回答いただけて嬉しいです。

保健師さんや保育士さんは厳しいことはおっしゃらないので、今回改めて躾の大切さに気付かされました。
子どもが癇癪を起こすから、私は躾が苦手だからと逃げずに、躾について学び実践していきたいと思います。
保健師さん達に優しく話を聞いていただいてもどうもスッキリしないと思っていたところ、大切なことを教えていただきありがとうございます。

願誉浄史さま
ありがとうございます。
私も同じ考えで、褒めると抱っこは産まれた時から意識して日常的に行ってきました。
愛されているという実感、まさにこれを第一に今まで育ててきましたがこの有り様です。
叱った後すぐ笑顔になってもいいんだということも、クルクル表情が変わる娘から学ばせてもらいました。

今までやってきたことは間違ってなかったとほっとする一方で、ではなぜうまくいかないのかという気持ちにもなりました。

願誉浄史さま
追記ありがとうございます。
周りにはそのような考えの人が多いと思っていましたが、仏教の考えだったのですね。
私は逆で、思っていることは現実になる。
癇癪を起こすと思うから起こすのだという考えでした。
たぶん癇癪を起こすものだと思うことが怖いのです。
でもそうした方が楽になれるのであれば考えを改めようと思います。

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