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子供を産まない選択は正しいのでしょうか?

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最終的に生き物は子孫を残すために存在していると学生時に生物の授業を受けてから考えていました。
なので私の中には子供を夫婦で作るということは当たり前のことであり、夫と出会った時から、この人との子供は作れるか育てられるかということを考え、大丈夫だと思い結婚しました。その頃から子供がほしいということは夫へ伝えてあります。

しかし新婚時お互いに多忙で、私は体調も悪く気持ちが不安定で、新婚当初に夫に激昂し、傷付けてしまいました。
それ以降、夫の中ではこの人とは合わないかもしれないと感じていて、身体的に子供を作ることは難しいと思っているので、子供を望むなら別の人生を歩む方がいいかもしれないと先日打ち明けられました。
夫のことは大好きです。夫も今は身体と気持ちがついていかないが、私への好意は上がり下がりを繰り返しているようです。

年齢を重ね、上っ面では子供を残すことが生きることの全てではないと分かっています。
しかし、今の所の人生の大半子供は当然残すものだと思っていたため、今の夫と共に居るべきなのか、それとも自分自身の考えが間違っているのか、と悩んでいます。

現在体調が悪く気持ちが不安定な状態で、今結論を出してしまったら間違った答えを選びそうで恐ろしく、今の悩んでいる時間が苦しく、また、私にとって今の夫以上に心地よく過ごせる人と今後出逢えるのだろうかと不安に思い、夫にそんな思いをさせてしまった自分は死ぬべきではないか?とまで思ってしまいます。
考えがめちゃくちゃになり、自分でも自分の気持ちがわかりません。

夫婦で子供を残すことは当然のことという考えは間違えでしょうか?また、当然だと思っている既婚者の方が大半だと思うのですが、そのような方とどのように付き合うべきでしょうか?自分の本当の気持ちと向き合うにはどうすればいいでしょうか?大きな決断をする覚悟はどうすれば決まるでしょうか?

すべての質問へ答えて頂かなくても大丈夫ですので、どれか1つでもお話を伺えれば幸いです。
よろしくお願い致します。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

先ずはご夫婦仲の安定に注力を

こんにちは、はじめまして。

ご主人との仲、また子供を授かりたいという煩悶の中にいらっしゃるご心境が伝わってきます。お辛いでしょう。

表題のように、私は子供さんを授かる等の問題以前に、御夫婦仲の安定に集中することが先決だろう、と思いました。

「夫のことは大好きです」とストレートに言われるあなた様に、愛情の面では疑いがないのかもしれません。ただ、ご主人は「新婚当初」のあなた様の「激昂」に「傷付」いて「以降」、「この人とは合わないかもしれないと感じてい」るのですね。当然、心がついていかないから、「身体的」に「難しい」とご主人は「打ち明け」たのでしょう。その「激昂」がどの程度のことだったかは分かりませんが、ご主人にはショッキングだったのだと想像します。

もしかすると、ご主人は子供の前にまず自分のことを尊重してくれ、とあなた様に訴えかけているのではないですか。ご主人は、あなた様への「好意は上がり下がりを繰り返している」のですよね。あなた様への愛情を必死に保ち続けよう、けれどもあきらめざるを得ないと思う瞬間がある、その反復の中に苦しんでいらっしゃるのではないでしょうか。

「生き物は子孫を残すために存在している」「夫婦で子供を残すことは当然」、それは一面では確かにその通りです。しかし、人間は生き物一般の中でも、高度に愛情を考え定義し、その上で子孫を残します。また、愛情ある心の通った夫婦だから子供を残したい、と思う結果で残るのです。

子供が欲しいという切なる願いは、素晴らしいことです。その思いはこの愚僧にひしひしと伝わってきます。けれども、置き去りにしていること、順序を踏んでいないことがあるのではないか、と心配しております。

あなた様の今のお悩みの一助となれば、と願って。
御身お大事に。

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釋 悠水(しゃくゆうすい)
浄土真宗本願寺派報恩寺住職(兵庫県三木市) 本願寺派布教使 元本願寺布...
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