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過去の過ち

回答数回答 1
有り難し有り難し 5

初めてご相談させていただきます。
私は両親、夫、子供と暮らす主婦です。
良い両親、頼りになる夫、可愛い子供にも恵まれとても幸せです。

それなのに‥私には過去に大きな過ちがあります。
中学のとき一度だけ売春をしてしまいました。
その頃は悪いのが勲章のように思っていて、
魂が幼かったとしても、してはいけない事です。

男性経験の無かった私は途中で怖くなり一線を超えはしませんでしたがお金をもらってしまったのは事実です。そしてその事をその頃の友達に話してしまいました。
後になってなんと愚かな事をしてしまったんだと、
惨めさと後悔と自分への不信感とで苦しみましたが、
二度と同じ過ちはしまいと思い罪を背負って真面目に生きて来ました。

しかし最近になって、狭い街です、その頃の友達と父の知り合いが繋がっていたようで、父の耳に私の悪行が届いているようなのです。
父は最近元気が無くなかなか体調が戻りません。顔色も悪く塞いでいるように見えます。私の悪行が今頃になって父を悲しませているのかと思うと心が張り裂けそうに痛いです。

夫と子供が仲良く遊んでいるのを見てると涙が出て来てしまいます。私一人が悪く言われるのは仕方ないことですし、友達を恨んだりしません。
しかし、これから子供の学校関係にも私の悪行が知られてイジメられたりしたらと思うと、私は家庭を持ってはイケなかったのかと悔やまれます。

私一人、懺悔をしながら墓場まで持っていくつもりでした。今になってこんなに苦しむことになるとは‥これが因果応報なのですかね。父から聞かれれば嘘も方便で全否定できますが、それはまた悪いカルマを生むだけでしょうか?
父は私をせめたりしません。それがさらにつらいです。

良い妻良い母でいたいのに‥人に会うのが怖くて不眠と食欲不振です。
こんな私に、これからどのような心持ちで家族に接したらいいか、
生きていったらよいかアドバイスをお願いします。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

過去の「意味」を分かち合って

初めまして、こんにちは。

過去の過ちに向き合わなければならない、そのどうしようもない苦しさが文面から伝わってきます。お辛いでしょう。

「最近になって、狭い街です、その頃の友達と父の知り合いが繋がっていたようで、父の耳に私の悪行が届いているようなのです」とのこと。いささか伝聞のような感じがしますが、ここではお父様の耳に事実が間違いないく届いているという前提で回答しようと思います。

結論から申し上げます。過去の事実は変えられませんが、過去の「意味」づけは変えられます。あなた様は、「愚かな事をしてしまったんだと、惨めさと後悔と自分への不信感とで苦しみましたが、二度と同じ過ちはしまいと思い罪を背負って真面目に生きて来ました」と言われていますね。過去の過ちを自分の中で整理し、正しい道を歩まれ来たのでしょう。ただ、これから問題になるのは、それを周囲の人と共有する可能性に迫られていることです。その意味では、身近な人と過去の意味を定めていく努力が必要になっているのではないでしょうか。「私一人、懺悔をしながら墓場まで持っていくつもり」だけでは収まらない段階にあるのだと思います。

恐らくご年齢のほどから察するに、20年以上の時を経て過去のことが伝わるという住環境ならば、回りまわってご主人の耳に入る可能性もありうるでしょう。また、ご心配していらっしゃるように同級生の子供さん(の親御さん)からの影響も考えられなくはありません。子供さんにはこのような問題に今向き合うことは無理があるでしょうが、少なくともご主人と共有する必要があるでしょう。そうでなければ、もしもの時にご家庭が不安定になってしまうことが心配です。お父様、ご主人にも予め過去のことを打ち明けて、過去の過ちの上に真面目な今の自分があるという事を伝えるべき時が来ているのではないでしょうか。

「父は私をせめたりしません」とのこと。親の立場からは、中学生当時のあなた様の様子から薄々感じていたこともあったでしょう。お父様(或いはお母様の)の煩悶も一緒に引き受けて、過去の位置づけ、意味づけの総決算をするのです。

「良い両親、頼りになる夫」と仰るお人柄を信じて、これからの明るい未来に向けての第一歩を踏み出しましょう。人と人との関係は色々と策を考えるより、正面切って向き合うという正攻法こそ最善、と私は思います。

御身お大事に。

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釋 悠水(しゃくゆうすい)
浄土真宗本願寺派報恩寺住職(兵庫県三木市) 本願寺派布教使 元本願寺布...
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質問者からのお礼

お忙しい中、ご回答下さってありがとうございます。腹をくくって家族に打ち明ける事はまだ出来そうにありませんが、その時が来たら覚悟を決めなくてはと思いました。貴重なご意見感謝致します。ありがとうございました。

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