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上手にお別れできなかった元彼

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有り難し有り難し 18

自分の浮気によって別れた元彼と、上手にお別れできていません。

私には3年ほどおつきあいしていた9歳年上の方がいました。
私は出会った当時精神疾患を患い苦しい時期で、彼はそんな私を助けるため時間や自分の休息を犠牲にしてもいつもよりそってくれていました。
通院や自分なりの努力もあり精神疾患を克服し、彼にはとても感謝しており、彼のご家族にも震災の時から大変お世話になりました。

おつきあいが3年目に入るころ、彼は車で人身事故を起こし、それ以降仕事を辞め、鬱ぎみで実家にひきこもりがちになりました。今まで支えてもらった分恩返しをしようと支え元気づけました。結婚もお互い考えていました。

昨年4月私は実家のある付近へ転職し、彼とは遠距離になりました。
同時に地元の新しい職場で出会いがあり、好きな人ができてしまいました。
彼への恩返しができていないのに、好きな人ができてしまい申し訳ないと思い、悩みなかなか別れたいと言い出せませんでしたが、正直に好きな人ができたとつげました。メールで話し合ったり、あって話し合ったりしました。
一度納得してもらったと思えたときがあり、その後新たに出会った方と仲良くするようになり、付き合うことになりました。

しかしその後結果的に彼はストーカーのようになってしまいました。
遠距離ながら家にきとことも2回ありましたし、暴言、脅迫、人間性を否定されたり、長い長いメールや電話いろいろありました。しかし、泣いたり怒鳴ったり優しくなったり、ころころ変わることに私自身どうしてあげればよいのか、どうしてあげればよかったのかわからなくなりました。一番は好きなひとができなければよかったのでしょうけれど・・・
彼は自分のしていることは間違っているが、自分をこうさせたのはお前だ。そういっており、確かに彼をこうさせてしまったのは私だと思います。
浅はかな人間で、子供であったと反省しています。
しかし新しい彼とは初めから結婚を考えており、以前の彼に別れを告げたことは後悔していません。
ただ、本当に納得させてあげられなかったことでずるずると1年つながっています。これまでの行動が怖く、一切の連絡に応じないこと、連絡を拒否することができません。
結果彼は仕事もできず、没頭できることもなく、鬱ぎみでひきこもっているようです。
私が彼に今できることはいったい何なのでしょうか。


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お坊さんからの回答 3件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

お互い過去は発展途上&最善を尽くしていたことを肯定し合う。

男女がストーカーに走る原因はコミュニケーション・ダルマストーブの不完全燃焼です。
「お前がオレに火をつけたくせにオレは燃え上りきらず不完全燃焼だ、くるしい」と怒っている部分があります。
チャンとしたコミュニケーションができさえすればあとくされはありません。
元カレさんもアナタもこう考えてみてください。
「男女の関係は、何時でもだれでも一生発展途上」
「男女の関係は、その年齢なりに発展途上なりに一生懸命だった」
「その年齢なりにお互い最善を尽くしていた」
その最善を尽くし た結果が❝それ❞であったのであって、完璧であろうとする必要はありません。
不完全ながらに、お互い一生懸命、相手の為に最善を尽くそうとしていた。
それこそ愛ではないでしょうか。そのようにお互い、相手を観る。
「ああ、彼も私もその時の年齢なりに、お互い不器用ながらも一生懸命、愛情を表現していたのだ」と。
お互い愛し合っていたことは真実です。
不器用ながらに相手に信頼を寄せていた。
でもより良い人を見つけてしまった。それも真実。
でもだからと言って「過去を全否定」であるからいけない。
どんな恋愛であっても相手に対する尊重、敬意なき別れは非礼。遺恨を残します。
そこで今一度タイトルをご覧ください。
相手を拒絶、否定、ダメ出しばかりだから余計に恋の怨霊が
それを、あなたなりにやってみてください。 

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人間って…

まささま
初めまして、なごみ庵の浦上哲也と申します。

心の調子を崩していたまささん、それを支えた元彼。
事故がきっかけで今度は自分の調子が悪くなってしまった元彼。
そんな元彼を支えようと思っていたのに、他の方を好きになってしまったまささん。

人間って、なんて思い通りに生きられない、なんて愚かな生き物なんだろう、と思ってしまいました。あ、勘違いしないように言っておきますが、まささんや元彼が愚かだ、というのではありません。私も含め、誰しも可笑しく、悲しく、愚かな生き物なんだなぁ、としみじみ感じてしまったのです。
きっと2500年前のお釈迦さまの時代も、21世紀の現在も、あまり人間って変わっていないんでしょうね…。

さて、まささんの周りで起こったどの出来事も、良い悪いは別として、仕方のないことです。あとは今後のことを考えなくてはいけませんね。

ストーカーのようになっている元彼も、まささんのことも心配です。神奈川県のデータですが、DVやストーカーは厳罰化で7〜8割が沈静化しているようです。でも逆に言えば、どんなに厳罰化をしても、2〜3割は抑えられないということです。

たとえ新しい彼と遠いどこかに逃げても、探偵を使って探すことも可能です。ですので今の場所で、できる限りの対処をなさってください。それが元彼にとっても、今彼にとっても、まささんにとっても必要だと思います。

警察への相談、元彼の家族との相談、まささんの家族や今彼の家族にも事情を話しておいた方が良いでしょう。そしてまささん自身の護身を考えることも、お互いのためです。
大変だと思いますが、誰もが不幸にならないためにできる限りの努力をなさって下さい。

うまくいくよう、念じております。

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浦上 哲也
横浜市神奈川区で、新しく小さなお寺を営んでいます。 仏教の教え・浄土真宗...
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加害者の立ち直り支援の必要性も

まさ様

川口英俊でございます。問いへの拙生のお答えでございます。

まず、好きな人ができたのは悪いことでも何でもないですし、それを隠さずに伝えた上にて、円満に別れようとされているので何ら問題もありません。また、彼がそのようになってしまったのは、まさ様のせいでもありません。実際に、彼から支えてもらった分も恩返しして、元気づけて支えようと努力なされて、結婚まで考えられたのですし、十分に誠意を示されたのではないかと存じております。

立ち直れるかどうかは、もはや彼自身に懸かっている問題なのではないかと思われます。

仕事も辞めて、鬱気味となり、ひきこもるまでとなると、もしか致しますと事故のお相手の方に相当の重傷か死傷を負わせてしまったのでしょうかね・・行政罰・刑事・民事と法定的なことも既に終わり、謝罪・反省・更正も済ませているのであれば、しっかりと立ち直ってほしいものでございます。

被害者への支援は当然ながら、このような場合における加害者の立ち直りのための支援も何か必要なものがあるのかもしれませんね・・

この点で、例えばDVやストーカーなどの加害者の立ち直り支援を行う団体は色々と増えてきております。

ストーカー:NPOの小早川さん 加害者の立ち直り追求
http://mainichi.jp/select/news/20140217k0000e040190000c.html

NPO法人「ヒューマニティ」
http://www.npo-humanity.org/

もちろん、まだまだ立ち直りに時間が掛かってしまう程に心の傷がやはり深いのかもしれません・・

とにかく、このままの現状ではどうにも前に進みません。まさ様が実際に立ち直られた経験も活かして、適切なカウンセリングの受診や心療内科への受診をご本人、ご家族に薦めたり、お互いに応援、励ましあえる「友達的」な存在として、立ち直るまで少し見守りつつ、もちろん、このことは新たなお付き合いの方にも事情を説明して了承を得てからになりますが、共に彼のことを気遣ってあげることで、少しは状況に改善の余地もできるのではないだろうかとは存じております。

もちろん、最悪のことも想定しなければなりませんので、ストーカー対策はできるだけ予防線を張っておかなければならないかとは存じます。

川口英俊 合掌

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Eishun Kawaguchi
最新の仏教論考はこちらでご覧頂くことができますが、公開、非公開は随時に判断...
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質問者からのお礼

言葉で否定をしなくても、何も詳しい詳細を伝えない言わない、という私の判断が相手を否定されているという気持ちにさせてしまいました。お恥ずかしい悩みにお答えありがとうございました。

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ