戒名と法名について
父が亡くなり、戒名と法名についてのご相談です。
4年前に兄を亡くし、現在は父の故郷に父が購入した浄土真宗の納骨堂にお骨を納めております。
そして、そちらのお寺さんで法名をいただいております。
つい最近、父が亡くなりました。
父は我が家に近い納骨堂を私が購入し、納骨する予定です。
父が生前、娘の近くが良い…と言っていた為、つい最近、我が家に近い納骨堂を購入したばかりでした。
こちらの納骨堂は宗派問わずですが、管理をされているお寺さんが真言宗です。
葬儀の際は家族葬にした為、葬儀屋さんに手配していただいた真言宗のお坊さまに火葬場でお経を読んでいただき、戒名や法名はいただきませんでした。
やはり戒名や法名は今後、いただいた方がよろしいでしょうか?
四十九日法要の後、納骨する予定です。
その際に、納骨堂を管理しているお寺のお坊さまに四十九日開眼納骨法要をしていただこうと考えております。
そこで戒名をいただくか…。
俗名のままにするか迷っています。
いずれ兄のお骨も分骨して、こちらの納骨堂へも持ってきたいと考えています。
その場合、法名の入った過去帳を入れても良いものでしょうか?
過去帳には私の祖父母の名前も入っています。
それとも、兄も分骨の際に戒名をまたいただいた方がよろしいのでしょうか?
何が良い方法なのかご教示いただけると幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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【名告り】
かわいそうに。
法名または戒名がないという事は、お父上様は、今生で仏弟子にしてもらうことなく、この世を去ったということか…。まあ僧侶の読経の響きの中で見送られただけマシか…。
べつに葬儀を大々的に仰々しく行うだけが能ではないんですが、簡略化しすぎるあまり葬儀の肝心要の部分までも省略してしまったようですね。でも葬儀に立ち会った真言宗のお坊さんを責めることはできません。あなた方ご遺族がそのように望んだことでしょうから。我々坊さんは指導する立場にはあっても、強要はできませんからね。
そもそも法名・戒名・法号などというものは、生前に受けておくものです。仏教は端的に言えば人生論ですから、生きている間に仏弟子となり、生きている間に救われる身とならなくてはダメなんです。もし、父親があの世で【仏弟子としての名告り】ができず苦しんでいるのではないかとご心配されるのなら、遺されたあなたが生きている間に一刻も早く法名を賜り、仏弟子となって精進し、あなたこそが仏と成って助けに行くしかありませんね。とはいえ、坊さんになれという意味ではありませんよ?
<追記>
"何もならないという事なのですか?"
"成仏できないのでしょうか?"
【念仏して、いそぎ仏に成りて、大慈悲心をもつて、おもふがごとく衆生を利益するをいふべきなり。今生に、いかにいとほし不便とおもふとも、存知のごとくたすけがたければ、この慈悲始終なし。】『歎異抄』「第四条」
浄土真宗の親鸞さんは、このようにおっしゃったそうな。
ポイントは「いそぎ仏に成りて」という部分です。大変耳の痛い話なんですが、この世で「私」が凡夫であるかぎり、いくら可哀想だと思っても思い通りには助けられない。私の力で人を救おうと願う慈悲は中途半端なものでしかない。だから、一刻も早くで自分が【仏】になるしかないんだという意味です。つまり、お父さんをご縁にあなたが仏教に出遇うて、あなたが救われる身とならなければ、お父さんは本当にただ死んだだけとなってしまうという事です。
先ずはその納骨堂の寺院に相談しましょう。
同じ仏教とは言え
宗派や地域によって
作法は変わってきます。
またお坊さんによって
考え方もまちまちです。
お父さまに戒名が無いことが
あなたは気になっているのですから
その寺院に授与して頂きましょう。
お兄さまの法名は
そのままでも大丈夫だと思います。
一言で言えば、お父さんたちには、信仰が無かったということだけです。
生前中に、皆さんご家族の含めお寺とのご縁が全くなかったものとお察しします。ゆえに、現状のような、後付けのような状況になっているのでしょう。
ともあれ、納骨をされようとしているのですから、これからお世話になるお寺にご相談をされ、そのルールに従って頂くのが一番迷わないでしょう。
それにお兄さんには、法名がすでについているのですから、又、付け直すという考え方も疑問です。いづれにしても、お世話になる住職にお尋ね下さい。
質問者からのお礼
お忙しい中のご回答ありがとうございます。
父は今、名告が出来ないという事は彷徨っているのでしょうか?
これから戒名や法名をつけたとしても何もならないという事なのですか?
成仏できないのでしょうか?
戒名について葬儀社さんにお聞きしたところ、ご提案いただいた通りにしたのに…。
父には大変可哀想なことをしてしまいました。
ありがとうございました。
納骨堂のお寺さんに確認し、父に戒名をつけていただくことに致しました。
また兄は法名のままで大丈夫との事なので、分骨し納骨する事にいたしました。
皆さま、本当にありがとうございました。