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死ぬ(孤独死)が怖いです

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中学生ぐらいの頃から漠然と死の恐怖がありましたが、身近な祖父が亡くなった事で、改めて両親が死ぬこと、自分自身もいつかは死んでしまうと自覚したことで、より一層死ぬことに対して恐怖が強くなってしまいました。
ただ死ぬのは仕方ないとはして、特に孤独死が怖いです。年齢も三十路手前ですが結婚願望はありません。生涯独身でもいいかと個人的には思ってます。
そのため孤独死をしないために結婚というのも何か違う気がします。
働いてる時や動き回ってると忘れてるので気にしないのですが家で一人でいる時や眠る前の静かな時間に、ふと死の恐怖を思い出してしまい泣いてしまいます。どうしたらいいのでしょうか?

死ぬのが避けられないならせめて落ち着く教えや考え方はありますか?死の恐怖と上手く付き合っていく方法が知りたいです


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

起きていない出来事を考えずに、日々をあたなたらしく。

初めまして、お早う御座います。

心からの不安を拝見致しました。起きていない出来事を思うと・・不安になり心配になり時に恐怖を感じるのです。私たちは、過去でもなく、未来でもなく・・予習や復習が出来ない、二度とないこの瞬間という今を生かされています。

それに気づきを与えてくれたのは、東日本大震災で付き合いだした彼女を亡くしてより心に響き渡りました。妻を見取って、私は過去に生きていました。悲しみから抜け出せずに下を向いたまま、涙ばかり流していました。

保育士を目指していた彼女は、子供たちって今を懸命に楽しんでいて・・過去や起こっていない未来に不安にならずに過ごしているんだよ!と、良く言っていました。その彼女に後押しをされて・・思考が変わり、今があります。

私たちの身体には、何百年と続くご先祖様だけではなく・・父母の願い、思いが沢山込められています。スタートと辿り着くゴールは皆んな一緒です。違うのは、それぞれが描き歩んだ人生という長い冒険旅行のストーリーです。宿命と言って生まれた日や時間は変える事は出来ませんが、人生も運命も自分自身はいくらでも変えられる事が出来て、リスタートが出来ます。

どれだけ長く人生を送ったか?どれだけ地位や名誉を得たか?どれだけ沢山の友人を作れたか?ではないのです。

いかに、自分らしく冒険旅行を歩んだのか?例え短くっても、濃厚で自分らしく二度とない人生を過ごせたか・・それが大切だと思います。

周りがこうだから・・枠にはまったり、急いで冒険旅行を歩むのではないのです。

起こっていない未来を漠然と考えて不安にならずに、今をあなたらしく楽しみませんか?せっかく与えられた人生とこの身体、比較的に恵まれた国に生まれたのですから枠にはまらず、とらわれずに人生を描き演じるのもあなたで変わりは誰もいません。

趣味を楽しみ、旅行に行ったり、友人とランチをしたり・・あなたらしく生きて、冒険旅行を終えて新たに彼岸(あの世)に旅立つ時に備えて、エンディングノートを書いて予後を明確にしたり、周りとのお付き合いをほどほどに大切にして繋がっていれば、いざと言う時に困らずに済みます。生まれるときと亡くなる時は誰かの手を借りないければ行けません。無理なく出来る事をご恩返しをする事も大切だと思います。あなたらしく人生という長い冒険旅行を仕合せに歩めますように。

合掌

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質問者からのお礼

こんばんは
ご回答ありがとうございました。
正直、まだ死への恐怖、孤独死への恐怖などはあります。
ですが教えていただいたように確かにまだ起きていない事、どうなるか分からない事に悩みすぎて今を疎かにするのももったいないと考えが少し変わっていけるような気がしてきました。
自分らしく生きる事と、ほどほどに、けれども人との付き合いを大切にして、人生を歩みきっていきたいと思います
この度は本当にどうもありがとうございました

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