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人の席を奪うことについて

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有り難し有り難し 15

4月から3年生になる予定の女子大生です。
大変曖昧で分かりにくい質問になってしまうと思いますが、何か少しでもアドバイスや読んだ感想など頂けたら幸いです。

私は高校生あたりから、人の機会を奪うことについて漠然とした嫌悪感や罪悪感を覚えるようになってしまいました。
私の県の公立高校は定員ぴったりの人数を合格とするため、私が受験し受かったということは、誰か1人が私の通った高校に入る機会を失ったということになります。高校に入ってからそのような発想に至り、罪悪感のような違和感を覚えたのが始まりです。

そして大学生になった今、今後就活が控えており、''他の大学生より私を雇え''と企業にアピールしなければなりません。同じようにまた誰かの機会を奪うための努力をしなければならないんだと思うと、なんだか傲慢なことをしなければならない感じがしてしまいます。両親からは大企業を目指すべきだ、子育てをしながらでも働きやすい企業を探せと言われておりますが、今のところ結婚や子育ての願望がない私が、その願望の強い女子大生たちをライバルにしそのような企業を目指すことは、採用されるされないは関係なしに、なんだか悪いことのような気がしてしまいます。
私より優秀な人や、私より子育て願望の強い人が良い企業に入るべきだと強く思う一方、私が上昇志向を持たず頑張らないのは私のことを大事にしてくれた人たちを裏切るようですし、また努力する目標がないと生活にハリが出ず、長期的な目で見れば役立たずの人間が出来上がってしまうとも危惧しています。

資本主義社会は競争社会なのだから仕方ない、と割り切るべきなのでしょうが、元々自分自身のことは嫌いですし、小中学生の頃とは打って変わって、今は勉強等で自分が誰かに勝つという構図に素直に喜べなくなっています。今後私が幸せになるという青写真をイメージすると嫌悪感を感じます。

このような発想は普通しないということはなんとなくわかります。
こんなことで納得できずもやもやしてしまう私は頭がおかしいんだと思いますが、どう割り切って生きていけばいいのかわかりません。訳がわからない文章で申し訳ありませんが、何か一言、私にお願いいたします。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

思いと事実

ご相談拝読しました。お聞かせいただいたあなたの感覚はとても大事なものだと思います。

おっしゃるとおり、私たちは存在するだけである意味だれかの席を奪っているのですね。電車でも私がいる席には他の人が座れないように、あらゆる面においてそれは言えます。受験・入試や就活は特にそれを感じるかもしれません。

でもどうでしょう?では落ちた側、座れなかった側の場所をあなたが奪うことができるのか?
仮にあなたが受験に受かったのに辞退したら、落ちた誰かの席を奪えるのでしょうか?そうではありません。
どんなに同じことをしようと、表面的な状態・行為をだれかに譲ろうと、その人自身には代われない。その人がその人を生きる席を奪うことはできないのです。

誰もが唯一無二のその人のいのちを生きています。「奪う・奪われる」は思い・考えの上のことであって、事実はそうなるべくしてなっているということ。事実に不足・不満・矛盾はない。

受かる因(直接原因:能力・努力など)と縁(間接原因:状況・環境など)がととのえば受かる。
あなたが表面的に落ちたいと思っても、本心的に受かりたいと思うならそのようにふるまう。そう思おうとするのもふるまおうとするのもあなたが何の影響も受けずに自分で思い自分で為すのではない。そして因縁ととのって思い為したところで受かるかどうかにはまた因縁がととのわなければならない。

あなたが申し訳ないと思う対象にも、羨ましいと思う対象にも、疑問をも対象にもあなたは代われない。それは逆も然り。

あなたはあなたの縁を引き受けて生きましょう。それが主体性です。因縁からいただいた人生の境遇に主体性をもって臨む。

あなたはあなたを生きるしかない。どんなことを思おうとその事実は揺るぎ無い。

腹くくってやりたいようにやってみてください。誰かに遠慮もいらない。両親にもそう。両親があなたを代わりに生きてくれるわけでもない。

他の誰かが座るかもしれなかった席というのは可能性であって事実ではない。事実としてはあなたがいる場所はあなたの席でしかない。

残りの大学生活もその先もあなたの席を全うしてください!!!

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おきもち

はじめまして。北海道の片田舎の農村のお寺で住職をしております。 人生...
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質問者からのお礼

お礼ができておらず申し訳ありません。
この節はありがとうございました。

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