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今を楽しく生きたいのですが...

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有り難し有り難し 28

こんばんは。
老後の不安が次から次へ出てきてしまいます。

結婚しましたが、子もなく、万が一自分が一人になってしまったらどうしよう、老人ホームのシステムは?など、調べて一人で苦しくなる始末です。

今考えても仕方のない事ではあるのですが、
何をやっていても浮かんできてしまいます。

花が今を一生懸命に咲き誇っているように、目の前のことに集中し、今、気持ちを楽に過ごしたいのです。

先のことを考えなくても良い方法を教えて下さい。宜しくお願い致します。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

刹那主義的な今・ここ主義には絶望が待つ

ご相談拝読しました。

今を楽しく…そういう言葉はよく耳にします。しかしその価値観は必ず破られます。人が生まれたからにはやがて必ず老い、病み、そして死すのは避けられない事実であるからです。

つまり、だんだん思う様に楽しめなくなるということです。その時に「今を楽しく」という価値観であるならば、「(老いや病によって)楽しめない自分」が「ダメな自分」になってしまい、死が差し迫った自分の人生は絶望になってしまいます。

過去は過ぎ去り、未来は未だ来ていないとは言うものの、過去と未来から分断された今もあり得ないのです。未来はどう来るかはわかならないが必ず来るのです。

今を大切にするということは、考えるべきものを考えないようにし、見えるものに目を伏せて、事実をごまかしながら生きることではありません。

楽に生きるというのも、楽の反対は不楽、つまり不快であったり苦しいものであったりするわけですがそういうものを排除しきって楽のみが残るようにするということではありません。いや、そうできたらいいのですがそんなことは無理です。

では、「今を楽しく楽にいきる」ということが成り立つとしたらそれはどういうものか。
それは過去と未来を包摂した今を受け入れ、苦しいことや不快なことも自分の課題として引き受けて生きるということでしょう。

それはどんな未来がくるかわからないものをあれこれ想像し、老人ホーム暮らしでも受け入れる!孤独死も受け入れる!老々介護も受け入れる!と無理して頑張ることではないでしょう。

どんな未来をも受け入れるというのは、どうなるかわからないが、どうとでもなる(どんなことでも起き得るが、なる様にしかならない)という事実を受け入れることでしょう。

人である以上は先のことを考える能力があるのですから、考えないようになることもできません。見たくないものを見ないようにするのでなく、自分の事実として見定める。そして同時にその事実はどんな形で自分に起こってくるかはわからないという事実をも明らかに知る。

その厳しい事実は私たちに不安や悩みをもたらしますが、それは排除すべきものではなくむしろ大切な感覚なのです。それらから逃げようとすると余計に大きくなって襲いかかるのでしょう。

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はじめまして。北海道の片田舎の農村のお寺で住職をしております。 人生...
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過去でもない、未来でもない、この瞬間を自分らしく。

初めまして、お早う御座います。

私は、出家前に順風満帆な人生から絶望に嘆き苦しむどん底に這い上がっては突き落とされていた日々を過ごしていました。その姿や子ども達を純粋に思っていてくれていた方を震災で失いました。その彼女が良く、私に問い掛けていた言葉です。

過去でもない、訪れていない未来をふと・・考えてしまうからそれが不安や心配になってしまう。それらを思うよりも、二度とないこの瞬間を自分らしく生きる事が大切だよ。

その言葉は、私だけでなく時空を超えて色々な方の心に響いています。今、人生の中で困難という嵐の中に私たちは生かされています。この身体には、何前年という困難を幾度となく乗り越えて来た先人たちと、父母の願いや想いだけでなく生き抜いた証であります。私たちにもその力があり様々にそれぞれ自分に与えられた試練は乗り越えられるのです。

大切な心を惑わされたり、奪われたりせずに・・思考を変えて見てください。しかめっ面をして不平や不満ばかり言っているのでなく、奇跡という人として産まれて比較的に恵まれた国に産まれてこうして平凡な毎日を送れる事こそが、仕合せなのです。仕合せは目の前にあるのです。人生も運命も自分自身、それらはくらでも変えられます。不平や不満より、有難うという言葉を増やして行くと、自ずと人生が好転していき目の前に映る全てのものが有難く映り素直に有難うという気持ちになります。

大切な気づきを与えて頂けたのです。その事をプラスに変えて人生の冒険旅行に活かして苦しかったり辛い時こそ”笑顔で”過ごす事が大切です。辛い事が多い中で時々ふと現れる善き事があるから、有難い=有難うになるのです。人生思うようにいかないから良くしていこうと努力をするのです。それらが自分を育てる肥やしになるのです。暖かなご飯が食べられ、雨風しのげる暮らす場所があり、綺麗な服を着れて生活が出来るこの環境、五体満足ある身体、与えられた人生・・黙っていても時は留まらずに動いています。困難な問題も留まらず動き出すのです。与えて頂けた人生を枠にはまらず、無理に作り笑顔をして合わせようとせずに、あなたには、あなただけにしかない良さがあります。結果を急いで求めよう!頑張ろう!とせず、ほどほどにこの瞬間を自分らしく笑顔で過ごされる事をねがっております。あなたらしく人生という冒険旅行を仕合せに歩めますように。合掌

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永寛
皆様、初めまして。ストレスの多い現代・・お寺とはご葬儀や法事のみではなく、...
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質問者からのお礼

永寛様
はじめまして。
ご回答いただき、ありがとうございます。
思えば悪い事ばかりが襲うような感覚になっていたのかもしれません。
苦しい中にも幸せはたくさんあり、生きている事自体が幸せなのだと教えて頂きありがとうございます。
これからは、今ご縁のある方々と一緒に笑顔になれるよう少しずつ歩み出そうと思います。
ありがとうございました。

吉武文法様
はじめまして。
ご回答いただき、ありがとうございます。
人はそれぞれの苦悩と付き合いながら生きていること、教えていただき
ありがとうございます。
思い通りにならなくても、
今出来ることを少しずつやり、苦しいときは現実として受け止め、また立ち止まって考えてみようと思います。
ありがとうございました。

「老い・老後」問答一覧

老いること衰えることが怖くて生きたくない

私の長所は努力できることです。 昨日より今日、今日より明日、良い自分になりたくて様々な面で努力してきました。勉強も仕事も美容も、目標を設定し、達成するまでの方法を考え、いくつもの目標を達成してきました。 目標に向かって努力する自分が好きですし、達成感は人生の喜びでした。 しかし、40代になってからうまくいきません。脳や体、肌や髪の毛などがどんどん衰えてきます。仕事はデスクワークですが、目や脳の衰えから以前より効率が落ちてきました。気力もどんどんなくなり、何をしても疲れやすくつまらないです。 やりたいことはやってきましたし、目標や夢もかなったので、今現在やりたいことが特にありません。 そしてこれから脳や体がどんどん衰え、がんばることもできない、努力によって磨いてきた女性としての美しさも失われていくことにむなしさを感じています。 肌がしわしわになり、白髪になり、髪もぱさぱさになり、記憶力も体力もどんどん衰えていく。 「昨日より今日、今日より明日、良い自分になりたくて様々な面で努力」することが楽しかった私には苦痛の日々です。今まで楽しかったことや達成感を得たことがたくさんありました。そんな楽しい日々はもう来ないでしょう。 はっきり言って、老いることでよくなることは本当に少ない気がしています。どんどんダメになるくらいなら人生終わった方がましです。 これからどんどん衰えていく自分をどうとらえ、何を目指して生きていけばいいでしょうか。自分勝手な悩みではありますが、日々真剣に悩んでいますので、助言をいただければ幸いです。

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老い・死が本当に怖い

老いること、死ぬことが本当に怖いです。 言葉にしにくいことが多く、複雑かもしれませんごめんなさい。 老いについて ふと寝る前や、勉強中に、自分の将来を考えてしまい、年老いたことを考えると辛い気持ちになります。言葉では表現しにくいのですが、先行き見えない不安感などが強くて、将来どうしているか、社会がどうなっているかなどを考えるのが怖く、特に両親や祖父母のことを考えると余計に辛くなります。今まで過ごして来た時間、これから過ごすわからない時間を考えると言いようのない恐怖と無力感に苛まれ、どうしようもなくなります。対処法を教えていただきたいです。 死について 死ぬのが怖いです。自分が死ぬ時、周りにいる人のことを考えたり、死んだ後の自分の体、意識のことを考えた時、どうしても怖くなります。自分のこの世界が「無くなる」ことを考えると、本当に恐ろしく眠れません。自分がこうやって質問しているように、なんでもない1日がなくなり、目が覚めないとはどういうことなのか、2度とこの世界に帰れないとはどういうことなのかものすごく怖いです。漫画の世界のように、脳みそだけが夢を見続けるような、そんな世界ならまだいいと思ってしまい、今の世界が無くなり、自分が認知できなくなることが怖いです。 自分が歳をとって行くこと、弱って行くこと、そして死んでいくこと。何もわからないからこそすごく恐ろしく、辛いです。自分の将来を考えることも、今日したことを振り返るのも辛く、もうどうすればいいかわからないです。曖昧な質問で悪いのですが答えていただきたいです。それから、10代でこの疑問に苦しめられてるから、今後の将来、もっと苦しむのではないか、と思ってしまいます。その対処法も教えていただきたいです。

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年を取るのが怖いです

最近 年を取るのが怖いです。 私は、まだ十分に若いと言う年齢ですが、もう既に怖いです。 子供時代は、早く大人になりたいとか、早く30歳になりたいとか、早く60歳になりたい、80歳になりたいなど早く年を取りたかったです。でも最近は、年を取ることにとても恐怖を感じていて、毎日その事を考えてしまいます。 10代の頃は、早く30歳になりたいとか、オーストリア皇帝カール1世の享年を越えたいなど思う気持ちがありました。 私が年をとることが怖い理由は、今の自分が変わってしまうかもいう恐怖です。その事を毎日考えています。とても苦しいです。誰でも年はとるものということは分かっているが、それでも怖いです。 年を取るってメリットないのですか? 私の好きなオーストリア皇帝カール1世の年齢を思い出します。カール1世は1922年に34歳という若さで亡くなりました。カール1世は、亡くなった後は年を取らなかったのですか? 過去を忘れられないことも苦しいです。周りの人は過去のことを忘れて、前に向かって歩いているのに…過去のことをいまだに引きずっている自分がなんか嫌悪感を感じます。 過去は忘れること、過去をやり直すことも出来ないことも分かっていますが、過去を忘れたくても、成功している人や、キラキラしている人を見ると、過去の失敗が思い出されます。また過去の失敗など考えます。過去を忘れたくても忘れられないです。過去を忘れて、前に向かっているが羨ましいです。 過去を忘れられないことで、母親とも険悪感になりました。 年を取る恐怖と、過去を忘れられないことが一番の今の自分にとっては苦しいです。 オーストリア皇帝カール1世は、亡くなった後も年を取らないのですか? つまりカール1世は34歳のままですか?

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若さを無駄にするのが怖いです

率直な悩みで大変お恥ずかしいのですが、私は何もせずに若さを失うことへの恐怖があります。 若いっていいね・羨ましい・大事にしてねなど今までいろんな大人に言われて間に受けたり、InstagramやSNSで、思う存分お洒落や旅行、遊びを楽しんでいる人たちや、同い年なのに外国語が話せたりダンスができたりといった、能力や技術が優れている人を毎日のように見て、いつか若い状態はなくなってしまうから、やりたいことがあるなら今やらなきゃ、って、それが強迫観念のようになってしまいました。 何歳までにこの実績を積まなければ、資格を取ったり英語を話せるようにならなければ、〇〇ができるのは何歳までだから今やらなければ、可愛い服を着られるのは若いうちしかできない、など、上げたらキリがないです。 目標が高すぎて、そして多すぎて、頑張ろうとすると思考停止・無気力になってしまい辛いです。 そしていくらこうなりたいと思ってもそこに到達するまでには時間がかかると思います。それでも執着してしまいます。この執着は意味のないものでしょうか。もしそうだとしたら手放して、毎日をもっと気楽に生きたいです。 幼稚で未熟な質問ですみません。

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老いること

先日50才になりました。歳を重ねる事は素晴らしい事だ。と考えている私です。子供も成長し寂しくなり体も不調が出てきて不安ですが、気持ちを切り替え「歳を重ねる事は恥かしくもなく素晴らしい事」と考えるようにしようと思っていました。 先程、父親(81才)と話しをしていたら「今月の連休にでも遊びに行こうかなあと思ってる。これが最後だと考えて行く。」と。この一言で私凄く心が寂しくなりました。悲しくなりました。50才にもなってお恥ずかしいですが泣きそうになるくらい寂しくなりました。当たり前の事なんです。母も脳梗塞になり早4年。運良く早期発見だったので後遺症もなく元気です。が年齢も年齢他の病気にもかかり私の家まで来るのは年老いた2人にしたら大変でしょう。分かるのですが、「これが最後」との言葉が…それと同時に年老いていく悲しさ。私は素晴らしい事と考えていましたが自分の事ではなくなると、年老いていく事の寂しさ悲しさ。人間歳をとることは一体どういう事?耳も聞こえなくなる。足腰も弱くなる。体は衰えていく。これの何処が素晴らしいの?悲しくないの?分からなくなってきました。寿命があるのは分かるんですよ。でも年老いる意味を教えてほしいです。よろしくお願いします。

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高齢者が嫌いになる

今、介護施設で働いてます。働き始めた頃はそうでもなかったのですが、最近では高齢者にわがままで憎らしいような怒りの感情を抱いてしまいます。本来福祉を提供する立場は対等であるはずですが、施設の高齢者は家族から離れた寂しさ故に、理不尽な要求を続ける方が多く私は奴隷か何かに思われてるのではと否定的な気持ちが抑えられません。また私がそうやって必死に自分を抑えて仕事をすればするほど、何でも我慢できる職員と勘違いするのか、さらに要求がエスカレートします。トイレに行った数分後にトイレが出ると言い連れて行ったものの何もせず早く寝せてよと言うとか。ご飯を介助で食べる方が職員を好き嫌いで判断して私の時は口すら開けてくれないとか。こんな一部では収まらない程日々の訴えに対応してます。これはもしかしたら相手の立場で考えたら何か理由があるのかもしれないが、高齢者だし、人の気持ちがわからないのかもしれないし自分のことさえ良ければいいとか考えてるのでは?と不信な心が育ってます。それが高齢者というものであってもこんな不信感にさいなまれて仕事行くので、相手と関わりたくもなくなるし、最低限の仕事をこなせばいいと思うのですが、そんなこちらの苦悩なんてわかるはずもないので、いつもの様にわがままを繰り返します。この怒りや不信感はどこに持っていけばいいのかわからないです。私自身、お婆ちゃんと一緒に住んでいたとか、前からお年寄りが好きとかいうたいした動機もなく夜間福祉大学の実習で言った職場に就職したしこんな気持ちでいるならこの先も仕事は上手くいかないだろうと思います。大学自体も親の勧めでした。この状況なら離れた方がお互いのためですよね。もちろん、それを見てくださり、あなたのお世話は嬉しいよとか、大変ねとか言ってくださるほんのひと握りの優しい高齢者もいます。ただ8割が人の気持ちも知らずあれしてこれしてよという人ばかりです。寂しい、死の恐怖がある、人に縋りつきたいを理解したいと言う気持ちもあるが、それは相手の気持ちでありそれをわがままに代えてこちらを振り回すのは違うのではと一人モヤモヤしてて、最近はあまり寝ることもできません。

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母親の老いが怖いです

こんにちは、お縋りさせてください。 私は37歳で、母は77歳です。 父は私が20代に亡くなりました。 一人っ子です。 生前、父はアルコール依存症を患っており、父だけでなく、母も私も苦しみました。 家族三人で父の病を受け入れ、お酒をのんだらいけんから、とやっと笑い話にできるようになったのは、父が死ぬ一年前でした。 それまで、母と私は父の病に怯えて、ずっと励まし合い続け、父が死んだ事も二人で乗り越えました。 父が亡くなった後、四十九日頃、当時の上司に「もう立ち直ったでしょう」と言われて、普通の人はそれくらいで立ち直るものなのか、と驚いた記憶があります。 こんな苦しみがあるものか、人が受けて良いつらさじゃ無い、と思いながら過ごしてきました。 結婚し、子どもも授かりましたが、なぜか、母とのように深く思えません。 どこか「いずれ離れる人」という気持ちがあります。母が死んだら一人になってしまう、という気持ちが強いです。 母の死が怖いです。 また、あの苦しみを味会わなければならないのか、そのときはたった一人で……と思うと恐ろしくてなりません。 母が老いていくのも怖いですが、どうか健やかにたのしく生きていて欲しい、と思うあまり、母の「耳が聞こえなかったのをごまかしてトラブルになる」「なんとかして私の助けになりたいと空回りして迷惑をかける」というような、老いを隠そうとする姿が辛いです。怒ってしまうこともあります。 母は母で、必死なのだと思います。 どうやったら、すこやかにみんなたのしく、未来を楽しみに生きる事ができるのだろうかとそればかり考えてしまいます。 泣きながらタイプしているので、読みづらい部分があると思いますが、どうか教お許しください。

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温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ