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家族の死

回答数回答 2
有り難し有り難し 37

最近、家族の死について考えてしまいます。特に祖父母のことについてです。

私の親は共働きなので、保育園と小学生のときはよく祖父母の家に預けられていました。保育園のお迎えはおばあちゃんがしてくれました。買い物はいつも一緒に行きました。風邪を引いたらおじいちゃんが病院に連れて行ってくれました。旅行も数えられないほど行きました。
このときの祖父母とは親よりも一緒に過ごす時間が多かったかもしれません。そのためか今でも祖父母のことが大好きです。

この間、久しぶりに旅行に行ったとき、祖父母よりも背が高くなっていました。耳も遠くなっていました。2人とも80近いので当たり前なのでしょう。でもやっぱり時の流れを感じると切なくなってしまいました。

最近は「いつ死ぬかわからない」とか「もう先は長くないから」などと言っています。でもそんなこと言ってほしくありません。ずっとずっと元気でいてほしいんです。永遠なんて無いとは知っています。でも大好きな祖父母が死んでしまったらと考えると涙が止まらないんです。

恩返しもまだしていません。何をすればいいのかもわかりません。
この恐怖がどうしたら落ち着くのかもわかりません。
どうか教えてください。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

恩返し

おじいさんおばあさんに大切にされて育ったんですね。
仏教では時間の流れを「無常」という言葉で表現します。だんだんと弱っていくおじいさんおばあさんを見ると辛くなりますよね。
でも、ももさんはそういう事を考えられる優しい大人に成長されたんです。何も考えず無邪気に遊び回っていたももさんが、今立派に大人に成長するのもまた「無常」なんです。
そしてそれは、おじいさんおばあさんにとってどれほどうれしいことか。
子や孫が身近に居て立派に成長してくれる、ももさんの立場では「そんなことくらい」と思うかもしれません。でも親や祖父母の立場ではそれがとてもうれしいものなのです。
ただそこに居てくれて気にかけてくれる。それだけでも十分な恩返しと言えるんですよ。

できれば今、ご健在のうちにいろんなお話を聞いておいてください。その言葉の一つ一つが将来の宝の言葉になるでしょう。
もしかすると今ももさんが抱えている恐怖に打ち克つ方法もご存じかもしれませんよ。

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有り難し
おきもち

融通念仏宗僧侶として得度をして30年になります。 ようやく自分の調え方のような物が見えてきました。 法務の傍らで自殺念慮者の苦しみに寄り添うべく10年やってきました。 そこから見えてきたのは現代人の「孤立」です。ポジティブ思考ばかりがもてはやされ、本当はしんどくて苦しいのに言えなくて一人で抱え込んでしまっている人が安心して弱音を吐ける場所を提供したいと思っています。 自ら死を考えてしまうほど辛く苦しい時に仏様の前で私にお話してみませんか? 話したくないことは話さなくても大丈夫ですよ。

いつか必ず、その時が来ます

 既にお分かりの通り、出会いがあれば、別れがあります。人生にスタートがあれば、いつかエンデイングお時を迎えます。いつか必ずその時が来ます。

  その時がくるから、今を大切に生き、お祖父さんお祖母さんと過ごせる時間を大切にすることです。あなたのこれからの一歩一歩を丁寧に報告してあげることです。「どうしよう、どうしよう。」と思ってばかりいて、何もしないのが一番駄目です。

「大学、合格しました。」「入学しました。」「こんな勉強してます。」「サークル活動、楽しんでます。「就活してます。」「就職、決まりました。」「入社しました。」「○○支店に赴任します。」「婚約しました。」「結婚式の日取りが決まりました。」一つ一つの報告を聞いて、お祖父さんお祖母さんは「生きて来て良かった。」「」孫が居て良かった。」と喜んでくれると思います。

 人生ですから、すべていいことだらけとは行きません。時には「つらい報告」「残念な報告」「悲しい報告」をせざるを得ない時も有ります。それらの報告も大事です。心配させまいと黙っていられるよりも、打ち明けてもらった方がお祖父さんお祖母さんは嬉しいと思います。喜びも悲しみも共有してこその家族です。今、出来る事を精一杯やりましょう。

 その時が来たら、どうすれば良いか?

その時までお祖父さんお祖母さんにどれだけ会ってどれだけ報告したか、hasunohaに説明し、質問して下さい。

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有り難し
おきもち

個別相談可能
 目の前の方の悩みや気持ちをしっかりと受け留め、心を開いてもらうように努めております。決して容易いことでは有りませんが、一期一会の気持ちで相談に、葬儀法事に励みたいと思います。    最初法学部部にで学び、4年間ほど公務員をしていました。(税務署勤務)その当時の学びと経験を終活相談に活かしたいと思います。                                              昭和63年5月に住職となってから、30年が過ぎてしまいました。仏教学・禅学もそこそこ真面目に学んだつもりですが、宗教学・宗教民俗学に力を入れて学びました。そういう分野については丁寧な回答が出来るかも。
一人一人の気持ちに寄り添い、傾聴に徹して、心をほぐしてあげられるよう、努めたいと思います。 それと同時に、完璧に出来るとは限りませんが、其の人が歩むべき方向を一緒に考えてあげたり、次の一歩を踏み出せるよう背中をおしてあげられるよう、努めたいと思っております。

質問者からのお礼

回答ありがとうございます。

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