友人と話している際に仏教の話になりました。
仏教ではこの世は苦しみであり私たちは輪廻の中にいる。と以前聞きました。
hasunohaで教えて頂いた事や今までの自分の経験から考えたのですが、
輪廻から抜け出した時に本当の世界が見えるのか。
この世が苦しみの世界ならば、苦しみを減らす生き方が楽なのではないか。という答えにたどり着きました。
それを友人に伝えたところ、その考え方は「諦め」だと言われました。
今ある世界が本当の世界!
死んだら無になる、輪廻などない!
そんな事をしたら生きている意味がなくなる!
この世は地獄なんだよ!
苦しみを減らす生き方は諦めである!
と言われたのですが、
私の考え方は諦めなのでしょうか??
生きていたら、(自分から見てですが)
良いことも悪いことも同じだけあって、
良いことには感謝すれば良いし、
悪いことには苦しみがあって、
それをどう受け取るかで世界は変わると思うのです。
そうやって肉体と精神で苦しみを減らして行くのは諦めや逃げですか??
ご助言いただけましたら幸いです。
お坊さんからの回答 2件
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
“肉体と精神で苦しみを減らして行くのは諦めや逃げですか??”
いいえ。
近頃、新型コロナの影響で、誰もがうがい手洗いを励行しているところだと思います。
何度洗ってもどうせ汚れるんだから、
気を付けたって、病気になるときはなるんだから、
気を付けたって、感染すときは感染しちゃうんだから、
マスクなんか着用したって、100%は防げないんだから、
手洗いなんかは横着だ。うがいなんかは邪道だ。
潔くコロナに罹って苦しめ!潔く死ね!
こんなバカな事を言う奴はおらんでしょう。
たしかに仏教でも忍耐は説いていますが、辛抱している自分に酔っ払っていくのは【我慢】(慢心)だぞと戒めています。少なくとも、仏教は苦悩の人生を脱却する為の智慧としての忍耐は教えても、空虚な自虐は教えていないよ。
ま、お友達の人生の苦難や社会の荒波に立ち向かわんとする気合いは理解しますが。
スマナサーラ長老の本を探して読んでみてください。
角川文庫から『死後はどうなるの?』が出ていて、六道輪廻と、輪廻を脱出して本当の諦め・悟りに至る方法が書いてあります。
どこかの出版社から、同じスマナサーラ長老の『無常の意味』、『苦の意味』、『無我の意味』というような内容の本が出ています。無常、苦、無我が本当に分かれば、それだけで悟りです。
他にも、スマナサーラ長老の本なら、200冊くらい出ていますが、どれを読んでも間違いはないです。自分の関心に応じて手に取ってみてください。
周りの不確かな情報というか情報足らずの発言に惑わされないで、正しく説かれている教えを探して見てください。
転落院 様
ご回答頂きまして、ありがとうございました。
ドMで笑いました。
辛抱する自分に酔っている。
私にもそういう所がありました!
勉強になりました。
ありがとうございます!
藤本昇(慈照) 様
ご回答いただきまして、ありがとうございます。
早速インターネットで探してみることにしました!
じっくり読んでみたいと思います。
ありがとうございました。