子供を愛せません。
旦那との子供を妊娠しました。
現在7ヶ月で、胎動もすごいです。
でも、幸せだと思えません。
私はもともと子供が嫌いで、自分は子供を欲しいとは思っていませんでした。
しかし、旦那の強い望みもあり、仕事を辞め、妊娠しました。
妊娠か、離婚か、2択で悩む時期もありましたが、保身を選びました。
体調は悪いし、気分は浮き沈みするし、体型は崩れていくし、妊娠は辛いことばかり。
世間の妊婦さんが、なぜ幸せそうなのかわかりません。
胎動も、全く可愛いと思いません。
私から自由を奪う寄生エイリアンに思えてしまいます。
産まれたら、可愛いと思えるのでしょうか?
可愛く思えなかったらと考えると恐ろしくてたまりません。
このことが原因で全てのことに悲観的になってしまっています。
わけもなく涙が出たり、孤独を感じたり、自分が憐れで惨めで無意味に感じて消えたくなります。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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親こそ子にお育ていただく
ダリアさま、はじめまして。私はいっしょうと申します。
「産まれたら可愛く思えるのでしょうか。」との切なる問い一緒に考えさせていただきます。
現状では、ダリアさまのお腹のお子さまが、自由を奪う恐ろしい存在と映り、苦しんでいるのですね。一方で、「可愛く思えなかったら恐ろしくてたまりません」とのお言葉の中に、「お子さまを可愛く思いたい」という願いがあるように聞こえました。
「自由を奪う存在を愛せないことが恐ろしい」というのは一見矛盾した言葉にも見えますが。しかしながら事実として存在しているこの葛藤によって、涙し、孤独を感じ、自分が憐れで惨めで無意味と感じ、消えたいと思われているのですね。
ダリアさま、仏教では思い通りにしようという心によって苦しみが生じると言われております。妊娠中は心身のバランスが崩れやすくなり、体型も変わりますね。まさに思い通りにならない苦しみを感じておられるのでしょう。また、お仕事をなさっていた時と比べますと、一日がただただ過ぎてしまう虚しさを覚えるかもしれません。自由を奪われたと感じるかもしれません。
しかしダリアさまの色々な思いを抱えながらも命を懸けて妊娠、出産に臨んでいるお姿が私には尊く映ります。今ダリアさまはお腹のお子さまとともに命を懸けて生きている。いつその鼓動が止まるかわからんいのちをお子さまは精一杯に生きているのですよ。このこと一つをとっても、いのちについて考えさせていただくご縁を結んでくれている存在とは見えませんでしょうか。
お子さまは今まで見えていなかった世界を必ず見せてくださいます。また、赤ちゃんの偏りのない澄んだ瞳には、自分が抱えている闇を打ち破る光のようなはたらきを感じることもあります。ダリアさまが自由を奪う存在として視野を狭めては、あまりにも勿体のない尊い存在なのです。
ダリアさま、最初からうまくやろうとしないで大丈夫ですよ。「子を育てる」と思うと苦しいですが、「親こそ子にお育ていただく」と考えることで少し肩の荷がおりたらと思います。妊娠においては新人ですし、お子さまがご誕生なさった時にはじめて母親も誕生するのですからね。親も子も1年生ですから思い通りにはなるわけがありません。最初から素直に愛せなくてもよいと思います。ただ、尊い存在であるという眼差しは持ち続けていきたいですね。
またどうぞご相談くださいね。