できれば供養したい
父は私が幼少の頃から何度も不倫をしていました。その度に母は傷つきそれを目の当たりにしながら育ってきました。
時は過ぎ、私が中学生の頃父が家を出る形で別居することになりました。私は父のことが嫌いでした。理不尽に怒り、家族を捨てた自分勝手なあの人ことが。その為、別居した1年間ほどは荷物の受け渡しなどで適度に会っていましたが、そのうち父から会いたいと連絡があっても拒否するようになっていました。それでも父はなぜかお金を毎月振り込んできました。私は不思議でした。なんで捨てた娘にここまでするのか。母も養育費を求めていた訳ではなく、父が独断で振り込んでいました。私はそれを成人して父と落ち着いて話ができるようになったとき聞きに行こうと思っていました。
しかし私が高校生の頃、父は亡くなりました。自殺でした。その連絡を受けた時、私は泣いてしまいました。悲しくて泣いているのか、なんで自分が泣いているのかわかりませんでした。あんなに恨んでいた父ですが、思い出すのは優しかった父のことばかり。あんな最低なことをしておいて、なんで勝手に死んでしまうのか。どういう心境でお金を毎月振り込んでいたのか。私のことはどう思っていたのか。愛していたのか。何がそんなに父を追い詰めたのか。沢山聞きたいことが溢れてきました。
父が亡くなった今、私以外の家族は父の墓参りには絶対に行かないと言っています。心の中で私は大人になったとき墓参りに行く権利があるならば行きたいと思ってます。しかし、父を自殺に追い込んだのは私なのではないか、そんな私が行ってもよいものか悩んでます。父がもし私を恨んでたら、私がお墓参りに行った時何か良くないものを持ち帰ってきてしまうのではないかと心配しています。私は墓参りに行くべきでしょうか?父は私のことをどのように思っていたのでしょうか。また今簡単にできる供養の仕方や心持ちはどういったものがありますか。父を思い出す度胸が苦しくなります。回答頂けると嬉しいです。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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ぜひ御供養なさってください。
他のご家族の想いは
そのご家族のもの。
あなたがお参りしたいなら
あなただけでもお墓にお参りください。
お父さまの死は本当に残念でした。
お悔やみの言葉も見当たりません。
でもあなただけが自死の原因
ということはありえません。
たとえいろいろな思いがあったとしても
そういうものは一切合切仏さまがお救いくださって
お父さまはもう成仏されています。
御供養の作法や心持ちは
菩提寺があれば
先ずはそこのご住職に相談なさってください。
お父様の答え。それはあなたが全てです。
初めまして、お早う御座います。
私たちの身体は、何千年と言う長い月日を困難と言う嵐を幾度も乗り越えて生き抜いた先人方の生きた証でもあり、さらに父母の願いや想いなどが沢山込められています。沢山の命と繋がり、ひとり一人が継がれたこの命を先人方と同じく未来に繋げていく役割やそれぞれに与えられた課題があるのです。
お父様も、様々な出来事があり、それらに耐え忍んで悩み苦しみ・・生きよう、もう駄目だ・・と狭間を行き来して、必死に、必死に悩み苦しみ、出した答えです。受け入れられない事だと思います。時間をかけてお父様の尊厳をどうか、理解して受け入れて欲しいです。でも、これだけは忘れないでください。あなたの命がお母さまの身体に宿り、生まれて来る事を指より数え・・生まれた日の出来事は決してどんな事があっても忘れることなくその日の出来事は心のアルバムにしっかりと刻んで、辛く切なく苦しい時も、あなたの存在は何よりもの宝。支えとなり乗り越えて来たのです。あなたはお父様の全てであり希望であり願いなのです。
色々なことがあった事でしょう。身を焦がすような辛い事もあったのです。自分自身を見失ってしまった事もあり、大切なあなたを悲しませてしまった事に心からごめんね・・と思っている事だと思います。あなたを愛おしく愛した事。あなたが求めている答えは、あなた自身が答えです。人生は冒険旅行と一緒です。その中で様々な出来事や、許せない事もあると思います。時に、許す勇気も必要です。穏やかに過ごすのであれば尚更です。それが出来なければ先送りになってしまうのです。
命は亡くなったら終わりではありません。魂は愛した人の中に入って、共に命の時間を過ごすのです。共に泣いて想いに寄り添って、想い出に共感をして・・それぞれが自然と涙が止まって、もう大丈夫・・と思った時にそれぞれが新たなストーリーを歩み出すのです。その時には制限はありません。お父様はあなたが迷わないように先導をして守ってくれます。純粋な祈りや願いは必ず届きます。祈ればお父様が新たなストーリーを歩み出しても側に現れて、その姿に微笑んで応えてくれます。出来る事、それは笑顔であなたらしく人生を歩む事が一番の供養です。時々、心のアルバムを開いてお父様を想い出して手を合わせて見てください。
亡きお父様に心から。南無大師遍照金剛
合掌 礼拝
質問者からのお礼
この度はご回答して頂きありがとうございます。誰にも言えず1人でずっと抱え込み苦しかったのですがスッキリしました。
日頃から手を合わせるようにし、心の整理がつき次第お墓参りに行きたいと思います。本当にありがとうございました。