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就活で嘘をついてしまった

回答数回答 2
有り難し有り難し 16

またお世話になります、道草と申します。

就活で嘘をついてしまいました。
私は現状のところ、内定を一つ持っており、第一志望の企業の面接に備えているところです。

ですが問題なのは、その志望企業の面接より内定企業の内定承諾書の期限が早かったことです。
承諾書期日の延長を頼もうにも(会社側の方にはもう一個受ける企業があることも知られており、臨機応変に対応すると事前に伝えられました)、面接の終わる具体的な期間が分からないので申し込んで良いものか迷っていました。

そこで学校などに相談した際、先生方も対応するから内定承諾書を出した上で志望企業の内定が出たら辞退すればいいと言われました。

最終的には指示通りに承諾書を出したのですが、自分が嘘をついてしまったことが凄く悪いことをしたと思い、また、信用を失う行為をしたからきっと相手を傷つけてしまっただろうと毎日泣いてしまいます。

こんな些細なことですいません、良ければ不安で泣かないようになる方法などがあれば、教えてくださると幸いです。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

個人的な嘘と、企業への対応は分けて考えて良いと思います。

あなたは本当に優しいですね。その誠実さを大事にしてもらいたいなと思います。嘘をついた後ろめたさで、相手を傷つけたのではないかと悩んでおられるのですね。

私も経験があるので、後ろめたさは少しわかります。

確かに嘘はよくありません。しかし、企業の就職に関しては、これは、信頼する友達や恋人との関係とは分けて考えなくてはならないと思います。

こうしたケースはよくある事です。内定をもらっているのだけど、実は別の会社に行きたくて、第一志望が受かり、内定を蹴るというケースは非常に多いですし、罪悪感を感じなくても良いことです。あなたが思っている以上に、当たり前にある事ですし、企業もそうしたことを承知しています。内定を蹴って怒られたり、嫌がられたりするかもしれませんが、堂々としていていいのです。倫理に反する行為ではありません。就活における嘘や隠し事は許されます。(ただ著しく倫理を逸脱したものは許されませんが、あなたの嘘は全然許容範囲です。)

なぜなら、企業はあなたの一生を保証しているわけではない。逆のパターンを想像してみましょう。企業は営利目的ですから、景気が悪化すれば、内定を取り消すことだって平気でします。実は企業や組織と個人というのはその程度のつながりなのです。友達や一対一の関係では嘘をつかない事は大事です。しかし、残念ながら就職や仕事の世界では、利益のために嘘をつき合うと言うのは頻繁にある事ですし、みんな分かったうえでやっているので心配しなくて良いです。

問題は、あなたがそうした嘘をつきあう社会を嫌だと思っているところですね。簡単に答えは出ませんが、自分が生きやすい生き方を選んでいいので、模索していって下さい。

不安で泣いても良いと思うんです。人はそれぞれ感じ方が違いますから、自分の感情に嘘をついて泣かないようにすると言うのは根本的な解決にならない気がします。不安でなく自分もまた大事にして欲しいです。不安で泣いても全然いい。ただ、もしかしたらどこかで割り切って、これは仕方ないなと思う部分も必要なのかもしれません。でも、基本はどんな自分も大事にして行って欲しいです。あなたを本当の意味で大事にできるのは企業ではなくあなた自身なんですから。
大丈夫、どんなことがあろうともあなたを応援したいです。また何かあれば蓮の葉に相談して下さい。

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おきもち

浄土真宗本願寺派の僧侶です。 産業カウンセラーの資格を持っています。...
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就活上の正当な行為だと思います。但し、礼節を欠かないように

 私も40年以上前ですが、企業訪問(その当時、就活という言葉は無かった)して面接を受け連戦連敗した経験があります。一方、成績も良くプレゼン能力の高いやつは、連戦連勝。そういう戦果を隣で聞いて、落込んでおりました。就活をする中で、一つの内定に苦労する者いれば、内定が5社6社という者も居ます。
 企業側も欲しい人材を確保するためには、褒めて脅して騙して(?)に近い手段を講じて「他社を内定辞退」させようとします。複数の内定とった者は、当然何社か内定辞退します。内定をもらってその一社に決める者もいれば、本命の会社を求めて続ける者もいます。内定承諾書を出したって、他者の面接を受け続ける方はたくさん居ます。内定企業を騙す行為ではありません。内定企業だって、内定辞退者が出ることは想定しており、内定承諾書を出した者でも内定辞退を言ってくることは想定してます。内定辞退は決して「騙す行為」ではなく、就職活動上の選択です。選択する中で内定辞退は可能です。但し、企業側が内定取消を行うことも出来ます。一方にだけ都合よくとはいきません。
 内定承諾書にはそれほど強い法的拘束力は無いと思います。就活関係のwebサイトで検索するば、詳しい説明があると思います。学校の就職課の方は例年「内定承諾書提出後の内定辞退の相談」を経験してます。だから、「志望企業の内定が出たら辞退すればいい」と言ってくれているのです。志望企業の内定が決まるまで、他社の内定をキープすることは決して珍しいことではありません。但し、辞退を伝える場合のタイミングや方法については就職課の方の指導を仰ぎ、遅滞なく伝えましょう。

 尚、タイトルに「礼節」と書いてしまいましたが、ビジネス上の礼節も時代と共に変化しているようです。昔だったら「書面をもって伝える」が常識だったと思いますが、今なら「メールの方が早くわかるし、記録に残るし、決済しやすい」という考えの担当者も多いようです。

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質問者からのお礼

御礼が遅れてしまい申し訳ございません。
お坊様方のアドバイスを元に行った結果、無事円満に内定辞退を行うことができ、第一志望の企業にも内定をいただけ就活を終えることができました。
本当にありがとうございました。

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