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母との関係を断ち切りたい

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有り難し有り難し 21

母に彼氏がいることを知りました。
私は母子家庭で育ち現在大学生で一人暮らしをしています。実父とは私が幼いころに母と離婚していて、それ以来1度も会っていません。私ももう大人ですし、彼氏とのことを純粋に応援したい気持ちがあるのですが、なぜかそれが出来ません。
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ある日 母が友達と話してる電話の内容が聞こえて母に彼氏がいることが分かりました。
ですが、それを受け止めきれず、確かめたくて、母の携帯を見てしまいました。(本当に最低なことをしました) そこには彼氏とのLINEのやり取りで冷静さを失った私の知らない母の姿がありました(高校生のようなラブラブなやり取り)。そしてそのLINEのやり取りで、私が実家に帰って来ていることを嫌そうにしていたり、一緒に(彼氏と)家でご飯を食べたいなど書かれていて、恐らく、私が一人暮らししている間は、彼氏と家でご飯を食べたり、お泊まりなど頻繁にしているのだと思います。
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親が離婚してからは、私は1人の時間も増え、いつの間にか会話も減り、私のお弁当も作ってくれなくなったり、食卓を並べることすらなくなっていました。
ずっと寂しいと思っていました。
ですが、3年前ぐらいから母は私にとってたった1人の家族なので親子関係を良好に自分でどうにかしたいと思い、実家に帰った時には積極的に話すようにしたり、家事の手伝いをしたりするようにしていました。実際に関係は良くなっていると思っていました。でも、そう思っているのは私だけで、私は母と仲良くすることで1つの親孝行になっていると勝手に思っていました。
そうじゃなくて、私が今出来る親孝行は母と仲良くすることじゃなくて、少しでも長く彼氏との時間を作ってあげることだと気付きました。
だから、私にもう家族はいないと思って、これからは実家に帰ったり、母に頼ったりせず、1人で生きていくべきだと思いました。
ですが、どうしても母への気持ちが断ち切れません。これからも頼りにしていきたい気持ち、いつでも帰れる家を無くしたくない気持ち、また母の手料理が食べたい気持ち、一緒に旅行に行きたい気持ち。私の目に見えている母を信じたい気持ち。母のことが本当は大好きな気持ち。
寂しいし、辛い。
いろんな思いが溢れてきます。
どうしたら、母への気持ちが断ち切れますか?


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

母と子といえども大人同士の付き合い。孤独のレッスンと思って

中々受け止め難いですね。母子家庭で母への愛は人一倍かもしれません。これからも、母と一緒に居たり頼ったりしたい。大好きなのだが、彼氏との時間を大事にして欲しい気持ちもある。その二つの心の中で板挟みになっているのですね。そして、寂しい辛いと思っている。一方で母への思いも断ち切りたいと感じているのですね。

文面を読むと、お互い大人であり、母の生き方を尊重しないといけないと分かっている。だからそうしたいのだけれど、母に執着してしまって、素直に彼氏を歓迎できない自分がいるとあなたは分っている。
親子といえども、別の人格です、全く自分の知らない面や固有の喜びを相手は持っている。それを尊重してあげるのが本当の愛でしょう。自分が理解できないことも含めて相手を認める。そしてあなたは今お母さんとそういう距離を取る時期に来ているのかもしれませんね。相手というのは自分の思い通りにならない者です、相手の喜びと自分の喜びを一致させたいと願うのですが、それは難しいことだし、そんなことしなくていい。釈迦は「サイの角のようにただ一人歩め」と言います。自分の固有の喜びを持てる人に成っていく事が必要なのでは?孤独を知っている者同士が、人間の寂しさに目覚めた者同士が相手の寂しさも理解できる人、手を取り合っていける人に成れるのでしょう。今寂しさのレッスンをしていると思ってはいかがですか?

私が思うのは、距離感は変わったとしても、それでお母さんとの関係が無くなるわけではない。人はどうしても今までの関係に固執します。それがダメならもう終わりと極端に考えがち。AかBの選択肢しかないと思いがちで、本当は今まで見えていなかったCという関係が始まるかもしれないのに、それが見えないしそれを恐れる事があります。あなたが、母と距離をとったとしても、全て終わりじゃない。母との新たな関係(Cの関係)が始まるかもしれない。それを構築することを模索してもいいと思います。あなたが、少し距離を取ったからといってお母さんが歓迎しなくなるということは無いのでは?(前より淡泊にはなるでしょう)大事なのは、あなた自身が関係は変わっていくものだと達観することでしょう。そしてあなた自身も常に人との関係が変っているはずです。お母さん以外との関係をダイナミックに構築していってはいかがでしょうか?そうすると母に対しても違う見方が出来るかもしれません。

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浄土真宗本願寺派の僧侶です。 産業カウンセラーの資格を持っています。...
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少し冷静にみましょうか。

お母さんへの気持ちを断ち切ろうと思うことが、そもそも無理です。
たしかに、両親は早くに離婚したため、アグモンさんもその影響を受けてきたことは否めません。
しかし、こうして大人になり考え方も成長されました。この時点で、改めて母親への思いが出てきたのですが、その母親は彼とのことで一杯で、何をおいても最優先事項になっていると思います。

だからと言って、お母さんのことを否定する必要はないのです。
恋愛の自由もあり、好きな人ができてもそれを邪魔する権利はないのです。
ただ、その彼はどういう立場なのか分かりません。独身なのか、既婚者なのか。後々、お母さんが悲しまないようにはしなくてはなりません。

もう一度、冷静に考えた時、お母さんはお母さんの生き方があり、アグモンさんも又、同じです。ただ、親子の縁は切れません。
息苦しいようでしたら、少し距離を置いて接していかれればどうでしょうか。
必ず、将来には、親子として必要な時がきます。
彼にお母さんを奪われてしまった感があるのだと思いますが、ここは大人の判断で少し様子を見守ることでいかがでしょうか。

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日蓮宗のお寺で、名古屋市南区にあります。 ”お寺は生きている人のためにも...
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