追い込まれると優しく出来ないです
仕事でお客さんと接していて、不機嫌な方、私が話す事に納得が出来ずにいる方と話している時(自分が追い込まれた時)に、段々と口調が強くなってしまい、お客さんに優しく出来ないのが悩みです。
後々考えて自己嫌悪してしまいます。
お客さんを喜ばせたくて仕事してるのに、もやっとさせたり、無理に飲み込ませたりしてしまうんです。
どうすれば心を一定に保って、どんな人にも同じように、どんな事を言われても同じように優しく接する事が出来るのでしょうか?
自信がない、外から言われたものや事で気持ちを崩しやすい
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
まずは、相手の立場になって考える
人の喜びを生み出し、お客さんを喜ばせたいというポセドさんのお心がけ、頭が下がります。
そんなお気持ちをお持ちだけに、それがままならないご自分に満足できないのはさぞかしお辛いことでしょう。
まずおすすめしたいのは、「相手の立場に立って考える」「主客を入れ替えて考えてみる」ということです。
あなたが整体を受けるお客さんだとします。整体の施術を希望する方には様々なニーズがあるのではないかと想像しますが、薬や機器ではなく、人に直接触れてもらいたいからこそ整体受けたいと思われるのではないでしょうか?その上で、できれ身体の不調に起因する心の悩みをしっかりと吐き出したい、施術をしてくださる方にはそれをしっかり受け止めてもらいたい、と思われるのではないでしょうか?
その上で、これまでのご自身の受け答えを振り返ってみてください。あなたのあるべき受け答え方が見えてくるのではないでしょうか?
整体ですので、お客さんは身体の不調を癒して欲しいというのが第一のニーズであろうと思います。まずはそこに全力を尽くしつつ、その上で、余力があれば、お客さんからの問いかけや問わず語りに耳を傾けるところから始めてみませんか?
東日本大震災をきっかけに、傾聴カフェ「カフェ・デ・モンク」を始められた僧侶:金田諦應さんが著書『人の心を動かす傾聴のコツ』の中で、以下のポイントを述べておられます。ご参考まで。
・相手の話の裏にある「物語」を見つける
・「想像」で人の話をコントロールしない
・「耳」だけではなく、「全身」を使って相手の話を聴く
・「暇げで、軽みのある佇まい」が人の心を開く
・まずは相手の語ることを「全肯定」する
・共感なき「わかるよ」はかえって人を傷つける
・「半径20メートル」にいる人たちの話をよく聴く
その上で、ポセドさんの文章から私が感じるのは「ねばならない」という自己規制の力みです。ご自分の中にあるこの「ねばならない」を一旦ヨコにおいて、施術にまずは専念され、あらためてお客さんの身体を通しての対話に意識を研ぎ澄ませてみては如何でしょうか?また、言葉を発する際に、一呼吸おき、何度も発する内容を反芻してから口に出してみることをおすすめします。
何より、ご自身の「利他」のお心がけは尊いものです。是非そのお心がけを引き続きお持ちになってください。今後益々のご活躍を応援しております。