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偽りと後悔

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3年生の男子高校生です。
先日、部活動の3年生最後の活動日がありました。その日で引退でした。
ですか、僕はそこにはいませんでした。
正確には行けませんでした。
同じ学年の人には熱が出たと言いました。
ですか、本当は熱は出ていません。嘘をついてしまいました。
本当は、いくつか理由があって行きませんでした。行けませんでした。
1つ目は、僕に対する部員の感情です。
僕はキャプテンでした。僕は物覚えが悪く、いつも顧問の先生に怒られて、部員に迷惑をかけてました。その度に一部の部員は僕を慰めてくれました。それが本当に申し訳なかった。また、僕は人の感情を人一倍読み取ってしまいます。僕のこといらないって思ってるんだろうなといつも周りを気にしてます。そのため、部活動に行きづらくなりました。
2つ目は、顧問の先生に対するトラウマです。
僕が高校1年生の時、初めて練習試合に出ました。その際、初めてするポジションで、上手くプレーが出来ませんでした。試合が終わって、集合の時、みんなの前で僕が顧問の先生に人生で初めて先生が持っていたノートを床に叩きつけ、怒鳴られました。怖かったです。思い出したくありません。この瞬間、部活動が嫌いになしました。顧問の先生の顔を見る度に体調が悪くなりました。でも、それでも部活動に参加していましたが、その度に僕だけ怒られました。怒られるなっていうのも伝わって来るようになりました。
3つ目は、僕の悪癖です。
僕は、周りからは真面目だねって言われます。なので、キャプテンにもなりました。
ですが、本当は違います。僕は怠惰です。すぐに怠けてしまいます。治したくても、結局自己嫌悪に陥ってどんどん酷くなります。ダメだとわかっていてもです。そのため、部活動に行かなくても後悔しないでしょ、って思う自分がいました。今思うと自分が情けなく本当に惨めだと思います。ですが、周りからはよく思われようと表面上だけ真面目を装っています。それが本当に辛く、最悪な嘘をついている自分が嫌いです。
以上の理由で最後の部活に行くことができませんでした。本当に後悔してます。僕をどうか成敗してほしいです。長くなり申し訳ありませんでした。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

苦悩を抱えたからこそ、仏さまとの出会いが

さらださん、おはようございます。ご自身のことを振り返り、限られた文字数で言葉にしているさらださんの誠実さを伺うことが出来ました。いろいろとつらいことがありながらの部活動の3年間、よく頑張りましたね。「俺は、自分なりにがんばったぞ!」とまず自分に声をかけてあげてください。

さらださんに、一つの言葉をプレゼントします。
「み仏は 見てござる 聞いてござる 知ってござる」
み仏(=仏さま)は、苦しみ悩みを抱えながら生きるさらださんのことを、すべて知っていてくださるという言葉です。知っているだけでなく、さらださんを我が子のように気にかけ、支え、導き続けてくださっています。さらださんが、このハスノハにご相談を寄せてくださったことも、み仏のお導きだと私は受け止めています。苦しまねば、見えてこないものがあります。悩むことがなければ、出会えないものがあります。さらださんは、自分自身に正直に向き合うことで矛盾に気づき、苦悩を抱えたのですが、その苦悩がきっかけでみ仏の導きにも出会えたのです。さらださんの苦悩には、ちゃんと意味があったのですよ。「人生って不思議なものですね」

 ところで、部活動の3年間で楽しいことや嬉しいこと、共に感動を味わえことはありませんでしたか?人間はどうしても、苦しいことや悲しいこと、辛いことに思いが集中してしまう傾向があります。(この度の新型コロナ騒動も、まさにそうです)反対に、普段の生活では当たり前に捉えてしまい、本来尊いことや貴重なことについて気がつかないのが、私たちの姿です。

 けれど、心落ち着く場所に身を置いた時、こんな瞬間がありませんでしたか。太陽の輝きに感動し、朝の新鮮な空気に心が晴れ、新緑の美しさに目がとまり、食事がいただけることに安心を感じ、同じ部員のあたたかな言葉にほっとした瞬間を、きっと思い出せると思います。

仏教の言葉である「一切皆苦」は、「人生は(煩悩を抱えたままでは)自分の思い通りにならない」と教え、だからこそ煩悩に気づき、煩悩をどう超えていくかという道を教え、伝え続けてきました。楽しいことや嬉しいことを力にして、苦しいことや悲しいことからも大切なことを学び取れる大人になってください。
応援をしています。
ハスノハに相談を寄せていただき、有り難うございました。

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有り難し
おきもち

1971年生まれ。本願寺派布教使・源光寺第14代住職 別名「絵本のお坊さん...
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質問者からのお礼

最後まで一字一字心に噛み締めて拝読しました。 まずは、本当にありがとうございます、と心からの感謝を申し上げます。
周りからの支えは言葉では言い表せないほど、素敵で、かけがえのないものだと、この絶好の機会に改めて気づくことが出来ました。
苦しいことばかりではなく、その分楽しいこともこの瞬間に蘇ってきました。自分の犯した罪を胸に刻み、今日から新しい自分に生まれ変わると決心出来ました。
本当に今までの誰にも言えなかった事がなにか、不思議なエネルギーに変わった気がします。
また、相談に乗ってくれるとありがたいです。このご縁を大切にこれから精進していきます。

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