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猫を助けられませんでした

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1ヶ月ほど前に祖母の家の床下に野良の母猫が子猫を連れて入り込んだらしく、祖母の家に行く度に鳴き声を聞きました。母と救出しようと何度も試行錯誤したのですが母猫に任せる判断をして実家に帰りました。祖母には家の中から子猫が出てきたら絶対に連絡して欲しいと念を押しました。
数日後祖母の家から子猫が2匹出たらしいのですが、隣人と保健所に連れて行った後引き取って貰えず、そのまま祖母の家から離れた遠い所に子猫を逃がしたと聞きました。猫が出てきた時に祖母からの連絡はなく、話を聞いた時には終わった事として話されました。それからという物の猫を助けられなかった事をずっと後悔して涙が止まりません。
母も私も猫好きで現在も実家で元野良猫と保健所で引き取った2匹を飼っています。祖母の家にいた子猫も元々里親を探す前提で助ける予定だったのですが、それから祖母の家で子猫の鳴き声を聞く事もなくなったらしく結局何も出来ませんでした。あの時祖母の家に泊まっていればあるいは、壁を破ってでも子猫を助けていれば…と思い返す度に考えてしまいます。
祖母の家の近辺では無責任に野良猫に避妊手術もせず餌を与え続ける家庭があり、そういった事が原因で近隣の人にとって猫は迷惑な存在だと思われている事を知ってやり場のない怒りを感じました。あまりにも辛い出来事で忘れたいです。どうすれば前に進めるのでしょうか。長文で申し訳ありません。回答よろしくお願い致します。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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前に進むとは問題をなかったことにするのではない

ご相談拝読しました。猫好きなのですね。可愛いですものねえ。そして可愛いだけでなく自由な感じが魅力的ですよね。

さて、このたびのことは大変ショックであったとお察しします。

>やり場のない怒り

と表現されていることがよく問題の本質を突いていると思います。あなたがた親子だけが悪いのでもなく、御祖母さんだけが悪いのでもなく、ご近所の人だけが悪いのでもない。そもそも何がどう悪いのか。どうするのが正解なのか。人と猫の感覚の違いはどうか。自然の摂理はどうか。命を助けるとはどういうことか。助ける命助けな命の差は何か。色々と考えれば考えるほどわからなくなると思います。

私としては今回のことはあなたにとってとても大事なご縁だと思うのです。どうかこの複雑な問題を単純化して答えを出してしまい、その答えで誰かや何かや自分を裁くのでなく、複雑な問題のままに抱えていけるあなたになってほしいなと感じます。

モヤモヤを引きうけて考えていける人間になるということです。世の中のことに絶対的な正解なんてないじゃないですか?何かを正解としたら、そうでないものは不正解になってしまい、そこに争いや断絶や自己嫌悪が生まれてしまうではないですか?

こういうことは生きている限りあり続けます。だから複雑さを許容できるあなたになることが生きる力になるのです。

前に進むというのは問題をなかったことにしたり忘れたり、自己満足の正解にあぐらをかくのでもないのだと思います。その問題からずっと活かされていくことです。

優しいあなたにはショックが大きかったことと思いますがどうか大事なご縁としてください。

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有り難し
おきもち

はじめまして。北海道の片田舎の農村のお寺で住職をしております。 人生...
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質問者からのお礼

回答ありがとうございます。今はまだ辛い記憶として残っていますが人生にとって大切な体験として忘れずに今後に活かしていきたいと思います。

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