浄土真宗について勉強しているのですが..
回答 1
有り難し 9浄土真宗について勉強しています。が、少々わからないことがあり、質問させていただきます。
諸法が無我であることを鑑みると、阿弥陀仏や極楽浄土も我ではなく実体的な本質を持たないということになるような気がしたんですが、お寺で聞くお坊さんがのお話からはあまりそういった印象を受けません。この点は、僧侶の方々はどのように理解されてらっしゃるのかお聞かせ願えたら幸いです。
唯信鈔文意や自然法爾章にそれに近いことが書いてありましたが、やはりお寺できく阿弥陀仏の救いの話とは若干の距離感を感じます。やはり阿弥陀仏や極楽は実体として捉えるのが主流なのでしょうか。
お坊さんからの回答 1件
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
南無阿弥陀仏
ご相談拝読しました。浄土真宗について学ばれているのですね。嬉しく思います。
早速ですが
＞やはり阿弥陀仏や極楽は実体として捉えるのが主流なのでしょうか。
とのこと。主流かどうかよりもあなたが救われるかどうか、それを親鸞聖人の理解や学びの姿勢に尋ねていくのが浄土真宗の修学であると思います。
さて、仏教において実体論は否定されるものではありますが浄土真宗は凡夫のための教えです。凡夫に無我ということがわかるでしょうか。
なので、ある意味で実体的な阿弥陀仏や極楽浄土を想定する形を取ったとしても、そのご信心が浄土真宗のご信心であるならば、無我を理解せずとも究極的には無我と矛盾しないということは有り得ると思います。結局凡夫には仏の覚りそのものは掴めませんから何らかの形として表現されたものを方便とするしかありません。
ですが同時に、現代人にとっては科学実証主義と反しないような阿弥陀仏観、極楽浄土観が求められるということは傾向としてあるのではないでしょうか。私もどちらかというとその一人です。
しかし、学んでいくとそういうことは問題にならなくなるようにも思います。最後は全て「南無阿弥陀仏」の六字の名号におさまってくるのが浄土真宗の仏道であると思うからです。
実体的な阿弥陀仏や極楽浄土の有無を超えて、既にはたらき届いているのが私の口から出る南無阿弥陀仏です。
あってもよし、なくてもよしです。
なんだかけむに巻くような回答で物足りないかもしれませんね。同じ浄土真宗を学ぶものですから今後ともよろしくお願いします。
また何でもご質問ください。
