働くことや収入に対して不安があります
こんばんは。私は今、自分の収入に対してとてもコンプレックスを抱いてしまっていて、毎日が不安になっています。
私は一年ほど前に地方から上京し、一人暮らしをしています。特に明確な目標もなく、東京ならたくさん仕事があるだろうということで上京しました。
上京したばかりの頃は友達と遊んだり自分の好きなことにお金を費やしたりして、貯金のことなんて全然考えていませんでした。
年が明けて漸く危機感を持ち始め、節約と貯金を頑張っているのですがもっと貯めなきゃ、こんなんじゃダメだと不安になり預金口座を見ては落ち込んでいます。
何かあっても数ヶ月ほどは生活できるくらいには貯められたのですが、生活費以外のことにお金を使うのが怖くなり、一日中お金のことを心配してしまいます。
通勤中にすれ違った人やバス停で前に並んでいる人、仕事で取引をしているお客様の名前を見た時など、この人の収入はいくらなんだろう、好きなことにお金を使えているのかなと考えてしまうようになりました。
最近は、貯金のことだけではなく仕事に対しても不安感が襲いかかってきます。
頑張ってはいるけど、給料を上げてもらえるだろうか、認めてもらえるだろうか?そんなことばかり頭に過ぎります。
自分とそう変わらない年齢の人がテレビに出演してみんなを笑わせていたり、Youtubeで面白い動画を出していたりするのを見ても、この人たちはこんなに努力してお金を稼げているのに、自分は……と涙が出そうになります。
でも、今自分が欲しいものは特にないですし(あったとしても全然今ではなくていいですし)、自分に予算内でご褒美におやつを買うこともあるので、一切お金を使えない状況になっているわけではありません。
ただ、お金に囚われすぎている気がしています。全部をお金で考えてしまう、貧しい心が私の中に芽生えてきたような感じがしてとても辛く、悲しいです。
私はこの不安にどう向き合えばいいのでしょうか。ご回答よろしくお願いいたします。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
不安をかかえたままでよい、と思いますね。
とげとげさん。少ない収入への不安とどうつきあうか、ですね。私見を述べますので参考にお聞きください。
私は住職でもありながら、法人の代表を務めております。法人運営には資金が必要なこともあり、多額の借金の連帯保証人にもなっています。絶対に返済できるとも言えない借金までしてなぜ資金調達をするのか、と自問しますと、「一度きりの人生、自分が良いと思うことを事業として取り組みたい」という主体的な思いがベースにあるように思います。
今、とげとげさんの視点は収入の大小に向いているように思いますが、ここはひとつ収入の件は放置しておいて、一度きりの人生をどう過ごしたいか、という一点に集中して考えてみるというのはいかがでしょう。自己啓発でもよく言われることなのですが、「ゴールからさかのぼって今何をするかを考える」という手法は有効だと思います。ここで、人生のゴールを考えるうえで仏法の出番があるのですが、このhasunohaの問答を読んでみることをお勧めします。不謹慎かもしれませんが、ここに投稿される幅広い悩みというのは、人生の広さと深さを見聞できる優れた素材でもあると思うのです。そして、いまなすべきことを考え、少しずつチャレンジしてみる。そうこうしているうちに、とげとげさんの関心の優先順位から「収入」がランクダウンすることも期待できます。
蛇足ですが、今朝雨上がりの涼しい農道を軽トラでゆっくり走りました。窓を開け爽やかな風をゆっくりと感じていると、約45年前、保育園からの帰り道母の運転するスクーターの後ろに乗せてもらっていたことを思い出しました。自分は走ってもいないのに座っているだけで移動でき、ゆっくりと移り行く風景は美しく、風は心地よく全身をすり抜ける。魔法がかった不思議な感動体験がふと年月を超えてよみがえったのです。普段は時間に追われ、車での移動に何の感動も覚えず過ごしておりますが、いつもと少し違う環境に身を置いたり、見方を変えたりすることで、新たな感動や気付きに出会うことがあるものですね。
そういえば、私は2年浪人し、大学では留年。卒業後も2年フリーターを経験し将来の不安と、なかなか行動を起こせない自分にやきもきしていた経験があったことを思い出しました。
執着を取り除くには見方を変えてみる。
おっしゃる通り、お金というものに少々執着しすぎてる様な気がします。
ですか、その事に気づくことができ、きちんと向き合おうとしていらっしゃるので、きっととげとげさんは誠実で真面目な方なんだなと感じました。
仕事を勤め、自分の生活を送り、貯金もしっかりしていらっしゃる。他の人からすると、とげとげさんはきっとキラキラと輝いて見えてると思います。
隣の芝生は青く見えるように、周りと比べて悲観することはよくないですよ?
少し見方を変えるだけでまた違った景色が見えますよ。