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息子への言葉がけと私の気持ち

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高1の息子について相談させていただきます。

小学生から野球をしており、中学生は意気揚々と地元の硬式チームに入部しましたが、万年補欠で卒団しました。
田舎ゆえ少人数の弱小少年野球チームでしたので、私は中学ではレギュラーになれると思っていませんでしたが、負けず嫌いなので上を目指して努力するだろうと思っていました。

ところが悩んで涙するくせに努力せず、早々に諦め頑張ろうとしない。「あなたはできないんじゃなくてやってないだけよ」と言うのですが、それはそれでプレッシャーになるようで…。

幼稚園から小学校まで1クラスの中で「すごい!」「上手!」と言われ続け、やらなくてもそこそこできていたのが中学生にもなると周りの成長もありいつの間にか追い越され。プライドが高いので一生懸命やってできなかった時が怖いのか、恥ずかしいのか。受験勉強もそんな感じだったので第一希望には落ち第二希望の高校へ行くことになった矢先にコロナ禍。

友達もあまりいないので休校中はずっとゲームをしていました。やることない、行くところない、友達いないの中でゲームがストレス解消になっているならと思い何も言いませんでした。学校が始まって部活でも始まったら変わるだろうと思っていました。

ところが学校から帰ってもゲーム、日曜日も1日中ゲーム。そしてとうとう野球部には入らないと言い出しました。色々考えてる、他に気になる部があると言いながら部活の体験にもあまり行かず、家では一度も机に座らず、反抗期もあってあまり学校の事は話さないのでどう考えているのかよく分かりません。

一番相談していた主人とも色々あった矢先に制服のままゲームをしている姿を見たら我慢の限界でプチ家出をしてしまいました。
正直、高校野球で甲子園を目指すのは私の夢でもあったので野球は続けてほしいと思ってます。息子のユニフォーム姿を見られないと思っただけで涙が出てきます。

でも本人の人生やりたい事をやったらいいと思うのも本心です。ゲームもやりたいだけやったらいいと思うので全く注意もしていませんがやってる姿を見るとイライラしてしまい…。頭に心がついていけてない状態です。

本人が前向きになるような言葉がけ、また私の気持ちの持って行き方をどうしたらいいかアドバイスいただければと思います。長くなってすみません。よろしくお願い致します。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

息子さんの心の内を知ろうとすることから始めよう

 みやこさん、おはようございます。大切な息子さんの日々の姿が、とても気になりますね。新型コロナ騒動は、大人にも子どもにも色々な影響を与えています。
 
 みやこさんにすぐできること、それは、息子さんに心の内を聞いてみることです。彼がリラックス出来る場所はどこですか。カフェや食事に誘ったり、近所の公園を含め自然が豊かな場所なら、お互いに気分が変わって良いですね。親としてではなく この新型コロナの世の中を生きる同士として「あなたの気持ちを聞かせて」という心構えで尋ねてみるのです。「ここ最近、新型コロナで大変だったよね。この新型コロナ騒動でどんなことを考えた?」「何か新しく発見したことがある?」「どんなことがしんどかった?」学校や勉強のことを尋ねる前に、息子さんの気持ちや息子さん自身の状況把握を知っておくことが、みやこさん自身の安心にもつながるからです。
 
 確かに、みやこさんからみれば「ゲームばかり!」でしょう。しかし、学校や勉強・クラブなどのことが頭の中を駆け巡り、落ち着かない気持ちをゲームで紛らわしているのかもしれません。それを上手に言葉にできなかったり、言葉にしても怒られるのではないかという先入観があると、いよいよ話が出来なくなります。
 みやこさんは、高校野球を夢見ているようですが、息子さん自身はどう思っているのでしょうか。小学校までは褒められて認められてきた息子さんが、中学校で周りの環境が変わり、少々頑張っただけではついていけなくなった時の絶望感や忸怩たる思いをまだ抱えているのかもしれません。さらに、親も期待しているので野球を頑張ったけれどもレギュラーになれなかった自分への無力感が、息子さんのやる気を萎えさせているのかもしれません。
 
 息子さんが自分自身の納得の中で人生を歩いていくためには、みやこさんの夢でもあった高校野球を一旦横に置くことです。そして、息子さんの気持ちを知ることを最優先にしてみましょう。もし言葉が返ってこなければ、「あなたのことを応援したいので、一人で抱えず、話したくなったらいつでも声をかけてね」と声かけをしておくと良いでしょう。時には男同士、お父さんのアイデアや関わりも大きなヒントになると思いますよ。
 このハスノハも、応援しています。

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個別相談可能
1971年生まれ。本願寺派布教使・源光寺第14代住職 別名「絵本のお坊さん」 大阪府茨木市出身。実家の西福寺で中高生を主体とする「るんびに太鼓」に所属、演奏・指導経験を通して、「人は、支えられてこそたくましく生きてゆける」と体感。青少年よみがえりの場「短期るんびに苑」にも関わる。   平成8年三次市・源光寺へ入寺。《様々な経験を持った人々が集い、信頼できる温かなつながりを育む》そのような交流館を目指して、赤ちゃんからご年配の方まで世代を超えた活動を続けている。寺院や福祉施設はもちろん、各地の学校や保育所、コミュニティーセンター・いきいきサロンなどに招かれ、「いのち・こころ・真実を見つめる」ご法話や講演を重ねている。また、「子育て支援」「アドバンスケア・プランニング」「グリーフケア」を柱にした研修会も好評。子どもたちと富士山登山を3度完遂。ご法話や講演などをご希望の方は、遠慮無くお声かけください。  グリーフケアアドバイザー1級 発達障害コミュニ ケーション初級指導者 つどい・さんあい運営委員
ご相談時間はご希望をいくつかお知らせくださいね。 ◆「絵本のお坊さん」として、絵本を通じて人生を見つめ直す活動を行っています。◆死別、離婚、退職、不安など、様々な喪失を抱える方のお話に寄り添い、仏道の教えを分かち合いながら心を癒すお手伝いをしています。◆資格:グリーフケアアドバイザー1級、発達障害コミュニケーション初級指導者。

質問者からのお礼

げんさん、早々にアドバイスありがとうございました。お礼が遅くなってすみません。

先日、学校の先生とお話しする機会がありました。先生の考え方、言葉がけにも影響を受けているように感じました。自分の気持ちや考えはあまり言わず、自分の中で完結してしまう子なのですが、私がそういう雰囲気を作っているのかもしれません。

これからは彼のすべてを受け入れられるよう私も準備していきたいと思います。
ありがとうございました。

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