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母の死との向き合い方

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昨日、母が亡くなりました。65歳でした。くも膜下出血を発症し約23日間の入院生活の中、一度も意識が戻ることなく逝きました。
母は自転車で10分ほどの場所に一人暮らしで、ある日曜の夕方から連絡が取れなかったのですが、土日はよくそのようなことがあるので、出かけているのかな?と少し気になったのですが、その日はそのまま就寝しました。
しかし朝になっても連絡が取れず、これはおかしいと駆けつけたところ、意識を失っていました。
緊急手術で一命は取り止めましたし、自発呼吸も戻り頑張ってくれていたのですが、脳が腫れたことで状態が悪化し、そのまま静かに逝きました。
私の意向で延命はしない決断をしました。
とても美人な母でしたので、色々なチューブが身体に入って寝たままの姿でただただ生き延びさせてしまうのはかわいそうだと思ったのです。
自然な形を希望しますと、主治医へ伝えました。
母の状態が悪化してから私はずっと病院にいたので、母の最期の瞬間まで耳元で語りかけ続けることができました。心臓が止まるその瞬間までも隣に居られました。
覚悟する時間を与えてくれた母に感謝しています。
しかし、この入院期間中とても後悔の念に苛まれ続け、今も自分を責め続けてしまい、とても苦しいです。
連絡の取れなかったあの日、大丈夫でしょっと思わずにすぐに駆けつけていれば、もっと早く気付けば、もっと母のことを大事に思っていれば、検査を受けさせていれば…
結果は違ったのかもしれないと、私のせいでゴメンねゴメンねという思いが涙と共にどんどん湧き上がってきます。
大人になってから口うるさい母になかなか素直になれず、邪魔だと思った時や反発する時など多々ありました。
本当は世界で一番大好きだし、感謝しているし、素直じゃない娘でゴメンねと伝えたいのに、倒れてから意思の疎通も出来ず、何も伝えられず、このような形になってしまいました。とても悲しいです。
唯一、コロナの影響で小学校が休みだった息子の世話を毎日しに来てくれていたので、それは幸せだったかなと…
もっと孫と一緒に居たかったはず、これからを楽しみにしていたはず、何でもしてくれて、守ってくれて、私と孫を世界一愛してくれた母の死と、自分の後悔の念と、どう向き合っていいのか、答えが出ません。
今日は納棺の儀です。また母の顔を見て泣いてしまいそうです。
一番驚いているのはきっと母です。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

私も親の死についてたくさん後悔しています

母上が亡くなられたことお悔やみ申し上げます。

私は今年58歳になりますので、母上とあまりかわりませんね。父は60歳、母は49歳で亡くなりましたので、父の歳を越えられるかどうかと思うことがあります。

お尋ねの文面を拝読していて、同じことで悔やんでおられるのだと思いました。親の死について後悔しない人はあまりいないのではないでしょうか。あのときああしておればとか、もっと早くこうしていたらとか、今考えると後悔する事ばかりです。みんな同じなんですね。

妻の父が私の父の死に際して以下のようなことを言ったことがありました。義父の家は滋賀県彦根周辺にあり、義父は大津に来ていたので義父の母(妻のお祖母ちゃんですね)の住む神戸まで行ってみようかとも思ったが帰宅したら母は亡くなっていた。あのまま神戸に行っていたらとも思ったが、あまり心配をかけないようにしてきたので、それでよかったのかなぁと思ったそうです。

人間は、魔法使いでも予知能力を持っているわけでもないから、義父のように虫の知らせみたいなものがあることもあるけど、ないとないときの方がずっと多いわけです。分からないことは分からないんですから。

人間はいつ死ぬか分からないのだから、いまこの時の関りを大事にすることが第一なんでしょうし、亡くなったらあとならお墓参りとかいろんな形で亡くなった方との関りを大事にしていく。また、お子さんは母上からしたらかけがえのないお孫さんなのですから、母上の分までお子さんを大切に育てていくといいんじゃないでしょうか。

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