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大学生活が本当につまらないです...

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こんにちは、初めてこちらで相談させていただきます。

私は春から大学3年生となりますが、1年生の頃から大学生活が本当につまらなく感じています。バイトもしつつ、単位も取って、友人もいるのですが何か物足りないです。よく高校生の時のことを思い出しては大学生活のつまらなさに嘆いています。
勉強も高校生のときのほうが苦労し、また友人関係も大学ではかなり希薄だと思っており、これもつまらないと感じる原因だと思います。
学生団体にも入りましたが、結局いつの間にか任期が来て終わってしまいました。

せっかく親に学費を出してもらっているのだから、4年間の大学生活を楽しんで、何かを得たいと思っています。高校生の時をこれ以上懐かしまずに、大学生活を充実させるにはどのようにすれば良いでしょうか。


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お坊さんからの回答 3件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

大学は高校までの教育機関とは全く違います。

大学という教育機関の目的は、高校までの機関とは全く別物です。
高校までの教育機関は、勉強を第一の目的としながらも、社会へ出る前の人間形成をする場でもあります。故に校則などで「ルールを守ること」を覚えさせられます。「クラス」というコミュニティがあるのも特徴で、生活面の様々なことを担任の先生が見守ってくれますし、なんとしても卒業させようとしてくれるので授業も受けなければ怒られます。窮屈に感じるかもしれませんが、活動が制限されるからこそ友人関係も深まりますし、思い出に残ります。18歳までは、家族だけではなく学校にも守られているんです。
しかし、大学に入れば、すべて自己責任の世界。授業も自分で決めるし、普段の生活を制限されることもありません。クラスもないし、放っておけばいつまでも卒業できません。サークルなどに入っていなければコミュニティすらありません。
大学というのは、基本的な教育が終わった人が更に知識を深めたり研究をする為に行く「研究機関」です。なので「先生」ではなく「教授」という、その分野のプロフェッショナルが指導してくれます。教授は、学ぼうとする人に自分の教えを説くだけで、勉強しようとしない人間には一切関与しません。

前置きが長くなりましたが、大学という機関の目的は「研究」です。つまり、大学生活を充実させるには「自分が学びたいことをひたすら研究し、知識を深める」ということに他なりません。同じゼミに入っていても、ジャンルこそ同じでも一人一人研究の分野は異なります。周りの人は関係ありません。自分との闘いです。
高校までの勉強は「試験のための勉強」「基本的な勉強」ですが、大学での勉強は「自分の知識を深めるための研究」です。全く種類が違うので、やればやるほど難しく悩ましいものです。単に卒業するためだけに勉強するなら容易でしょう。

残りの大学生活は、就職活動なども忙しいでしょうが、一番の目的はなんなのか...それを確認してみていただければ、きっと充実した大学生活が送れると思います。

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コミュニケーション能力を養う

大学にコミュニケーション学科があったとします。
その先生がコミュニケーションが下手だったらその授業は取らない方がイイと思いますが、コミュニケーションは社会に出る前にしっかり身に着けておきましょう。
大学生活が寂しい、くらい、つまらないのは、人とのつながりが希薄であるからでもあると思います。
コミュニケーションといっても、そんなに難しく考えなくて良いのです。
話す。
聞く。
これだけです。
もっと簡単に。
しゃべる。
もっと簡単に。
居る。
子供が目の前に2人います。それぞれが好きな事をやっていますが、しゃべらない時でもそこにそうしているだけで、それでいいのです。
コミュニケーションって何もお笑いの司会者のように上手にしゃべることではありません。
自分が、思っていることを伝える。話す。相手の事を受け止める。
大切なことは自分の事ばかりになってはいけないことです。
おそらく今あなたは、自分の事ばっかり目線になっていると思います。
もう少し、踏み込んで他人と関わると良いと思います。
他人と関わると言っても、自分は自分です。みんながそれぞれ自分らしさがあります。
気の合う人を見つけましょう。
ただし、ガツガツした人間関係は疲れると思います。
お寺の集いに参加してみませんか?そんなに高いものを要求しません。
神奈川でしたら、浦上さんのなごみ庵がお近いかもしれません。自分を見つめ直すいい機会になると思いますよ。

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もうない過去にしがみつかずに

 私は村上春樹という小説家のファンなのですが、彼の作品で大学生が主人公のものは、だいたい「大学は退屈だけど、授業にはきちんと出ている」というパターンなんですよ。
 私もそんな村上春樹的大学生活に憧れ、大学に入ったのですが、周囲がそうさせてくれなかった。結局私は大学で愉快な友人と、楽しかったアルバイトの思い出を残し、大学を卒業しました。
 「退屈な大学生活」を送りたかった私にとっては不本意な結果となりました。
 クレアさんのお話を聞いて、なんだかうらやましくなってしまいました。

 さて、大学生活が楽しくない、という事ですが、クレアさんは私と違って、楽しい大学生活を満喫したいのですね。クレアさんは、もうない過去にとらわれすぎてしまっているのかもしれません。昔は楽しかった、昔は良かったって。あなたは既に高校を卒業しました。どんなに嘆いても、その時間は帰ってきません。
 だから、過去は過去で置いておいて、前を向いて進みましょう。
 何でもいいから、勉強でもサークルでもアルバイトでも、昔の事は忘れて、「今」を真剣に、大切に、丁寧に取り組んでみましょう。きっと楽しいことになりますよ。

 ちなみに私の思い出となったアルバイトとは大学3年の夏に出会いました。まだまだ間に合います。
 クレアさんに楽しい大学生活がやってくるといいですね!

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・曹洞宗/静岡県/50代 平成27年鳳林寺住職。平成28年hasunoh...
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質問者からのお礼

回答してくださった方々、本当にありがとうございました!
私は大学生になっても、高校の思い出や高校と大学の勉強の違いなどになんとなくついていけていなかったみたいです...。
3年生になっても、新しい友人を作るようにコミュニケーションをしていきたいと思います。
丹下さん、恵世さん、光憚さん本当に回答ありがとうございました^ ^

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