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自己肯定感が無いです

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有り難し有り難し 11

私は20代の専業主婦で、夫と子どもの4人暮らしです。
5年ほど前から、専業主婦になりました。

30年近く生きてきましたが、自分が生きていていいと思えません。
このサイトで同じような質問をされている方への回答を何件か読みましたが、どうも腑に落ちません。

他人には、生きているだけで、存在している事に意味がある、誰かにとって大切な存在なのだなと思えるのですが、自分自身に関してはそう思えません。
それがとてつもなく辛いです。

私の代わりはいくらでもいる、むしろ私がいない方が家族は幸せになれると思います。

この歳になってまで、生まれてこなければ良かったのにと心底思います。
家族に迷惑がかかり、心に傷を残してしまうと思うので、自殺するのは踏みとどまっています。それもまた辛いです。

なぜこんなにも生きていていいと思えないのでしょうか。

自分で考えうる原因は、幼少期に家族の愛情を感じられなかったからだと思います。
大人になって、小さい頃は親の言う事が絶対なので、それが当たり前だと思っていた事が、普通の家庭と全然違う事に衝撃を受けました。
家族の間の温かい記憶がありません。
母は私を持て余し、父は腫物に扱うように接していました。

だからと言って、いまさらどうこうなることでもないとわかっていますが、そんな育て方をするならば、産んで欲しくなかったなと言う気持ちに集約されてしまいます。

早く死にたいと思いながら毎日をやり過ごす生活が虚しいです。
生き物は生殖して子孫を残す事が存在価値なのだから、生きる意味なんてそもそもないのかもしれません。

私は生きていていいんだよ、とお母さんに言って欲しいのかもしれませんが、それはできません。

まとまりない文章で申し訳ありませんが、なにかアドバイスを頂けると嬉しいです。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

心のもろさを感じることが生きていることだから

ありおり 様 相談ありがとうございます。

幼少期の体験からこのように反応してしまうのは、人の自動的な対処の方法で、あなたの性格や考え方のせいではありません。愛情を感じられなかったために、自己防衛本能が働き、「生きていいと思えない」と思うことで、自分の心を守ったのです。おそらくそのことで自分を悩ませない為に。
幼少期の体験からそのような心の癖がついたのでしょう。その心の癖は、感動体験や喜びの体験の感覚も麻痺させるので、落ち込んだ気分が続くため、現状のような心持になったのだと思います。
つまり、人というのは、心のもろさの溢れる世界に生きているのです。あなたは今、心のもろさの世界に入っているのでしょう。そんな時に、愛情や、優しさ、思いやりを受け取るには、あなたが寂しい、苦しい、辛いと、心のもろさをさらけ出すことが必要です。信頼できる人に聴いてもらってください。あなたの心持ちを。
そして、沢山聴いてもらって、そんな今の自分でもいいんだと、自分を愛することです。自分に思いやりや優しさや愛情をむけて、自分に感謝と喜びを伝えることで、麻痺が取れてきます。
「なんて素晴らしいんだろう。心のもろさを感じることが生きていることだから」と、今を喜びに感じて自分の心に伝えるのです。
そして、自分もよくやってると信じることです。自分がよくやってると信じるところから周りに優しく穏やかに接し、自分自身にも優しく穏やかになれるのです。
だんだんと、あなたが愛情を感じられる世界に変わっていくでしょう。
一礼

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