ご本尊をおかない場合
失礼な質問ですが、ご意見をお願いいたします。
現役世代の配偶者が亡くなり、現在遺骨等を後飾り祭壇に安置しております。コロナ禍のため、葬儀に参列できなかった方もおり、また、納骨もすぐには行わず、自宅での供養を考えています。
仏壇の購入を考えていますが、ご本尊をお迎えするのが難しい状況です。
元々の家の宗派、寺がありますが、祖母祖父の代に家庭を顧みず熱心に信仰したため、父及び父の兄弟は葬儀、墓の管理のみのお付き合いとし、祖母祖父の持っていた仏壇を処分した経緯があります。
他家に嫁いだ父の妹が信仰を続け、法要の手配等を行ってくれています。
自宅に仏壇を購入するにあたり、本来、宗派のご本尊をお迎えすべきなのですが、父の気持ちを考えるとできません。
お迎えするご本尊とのご縁ができるまでご本尊なしとなりますが、これはやるべき、あるいはやってはいけないという気を付けるべきことはありますでしょうか。
無宗教、無宗派のお祀りの仕方を調べてみても、自由度が高く、ピンと来ません。
いつになるかわかりませんが、ご本尊さまをお迎え予定として、ご回答をお願いいたします。
遠回りしすぎかもしれません。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
こんにちは。お悔やみを申し上げます。
お葬儀はとりおこなってあるようですので、基本はその葬儀をした宗教(キリスト教ならキリスト教の、神道なら神道の)のご本尊をおまつりする事になります。おまつりの方法もその宗教によるおまつりの仕方になります。
しかし、ここに質問してきたということは、何かしらの宗教による葬儀をしていないという事でしょうか?
本当ならお葬式を出す時点で菩提となるお寺を探してお願いするのが良かったのですが、いまさら仕方ありませんので、檀家となるお寺さんがみつかるまでは現状のまま後飾りにおまつりしておけば良いと思いますよ。
仏様は偉大な師匠
仏壇のご本尊様は、通常は仏様です。
偉大な師匠のお姿の像や、名前を書いたものを安置するわけです。
仏様は、人生の悩み苦しみを減らすテクニックを教えてくれる指導者です。
仏様の画像をプリントアウトして掲げておくのでも良いと思います。
ただ、法事等でお坊さんを自宅に招いて仏壇でお勤めしていただく場合に、ご本尊がなければお坊さんから不思議がられる可能性はありますね。
そのようなときは、事前に説明しておきましょう。
追記
一般的には開眼供養を行いますが、菩提寺にお願いしたくない事情がおありなようですし、開眼供養にこだわる必要はないと私は思います。
質問者からのお礼
光禪さま、ありがとうございます。
菩提寺、墓はあり、そちらから導師さまをお招きし、葬儀を行い、戒名をいただいております。
祖母が深く帰依し、墓も準備したわけですが、当時の当家の経済状況、生活に対して、分不相応な布施、日々の活動を行い、子である父、父の兄弟姉妹は子育て、家庭を放置され、経済的にも困窮しました。
結果、父は菩提寺による法要、墓参りは行うものの、家の中には持ち込ませません。特に仏壇はトラウマのようです。
私が急ぎ過ぎていたようで、ご意見をありがたく拝聴いたしました。
しばらくは後飾りの利用を考え、折を見て菩提寺に相談します。
願誉浄史さま、ありがとうございます。
四十九日にむけ、位牌の準備を進めようと考え、また、葬儀社の準備した後飾りのままでは、、、と思い、ご相談いたしました。
確かに、ご本尊のない仏壇は仏教的には仏壇と呼べないものですね。
私の故人を偲ぶ場をきちんと整えたいという気持ちと、菩提寺からご本尊をお迎えし、日々指導者として仰ぐことへの抵抗感との板挟みです。
仏さまの画像をプリントアウトし、、との言葉に心が少し楽になりました。
質問なのですが、こちらは開眼供養しない仏さまでも、何かしら安置した方がよいのでしょうか。
宗派とは違う、自身が決めかねている仏さまをお祀りしてよいのかと。
どうぞよろしくお願いいたします。
願誉浄史さま (追記です)
開眼法要にこだわらなくてもよいとのことですね。ありがとうございます。
故人と私の関係、目指してきたものを考え、仏さまを安置することを前向きにとらえます。
ありがとうございました。