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諸行無常がこわい

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タイトルの通りです。諸行無常という言葉がこわいです。救いの言葉だという説明も読んだことがありますが、まだまだ私はそのように思えません。

結婚なんてしないと思っていましたが、縁あって夫と一緒になり、夫の転勤のため今は専業主婦です。夫は優しくとてもいい人です。経済的にも困っておりません。愛する人に愛して貰えてありがたい限りです。しかし、この幸せもいつか何かの拍子に無くなってしまうのではと考えてしまいます。
それならば、最初からこの幸せを知らずに、以前の自分のようにお金と出世と自分のことだけを考えて黙々と仕事人間でいたほうが迷いがなくよかったのではとも思ってしまいます。
ぐるぐる考え込んでしまいこわいです。
どのような心持ちでいればいいのでしょうか?


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

愛着ではなく慈悲の心で

 無常の真理は、苦しい時は、こういうこともあるさと見方を変える役に立ちますが、楽しい時に、これもまた変化して消えていくと思うと寂しくなりますね。
 生老病死を詳しく説明した四つのうちの最初の「怨憎会苦」と「愛別離苦」ですね。
 結局、求めても得られない、得たと思っても失われる「求不得苦」で、つまるところ、「五取蘊苦」(初期仏教の言い方)です。
 色受想行識から成るこの心身=五蘊に「私」とか「私のもの」とべったり執着(取)して離れないことを五取蘊と言い、その執着のせいで、うまくいっても悪くいっても、苦だと感じるのです。
 しかし、「(私が)苦しい」ではやりきれません。「『苦=変化生滅する法則』がここにも見られますねえ」と、自分のことさえも客観的に観察したほうが、楽です。
 仏教では、愛着ではなく慈悲で生きてくださいと言います。「私の夫」「私の生活」と考えるのではなく、「縁あって今世では結ばれているこの他者」「縁あってなんとか成り立っているこの生活」というふうに客観的に見ながら、「縁ある人も自分にしてくれることがある、自分も周りにしてあげられることがある」と、愛着に縛られずに、しかし、冷たく(愛の裏返しの憎になっちゃいます)するのではなく、慈悲の気持ちで接するのです。
 愛着ではなく慈悲だと、愛別離苦の時も、「そうですか、今世ではこういう別れですね。ではごきげんよう。次の生まれでもお元気で」と、客観的に別れることができるでしょう。
 完璧にやるのは、悟るまで無理でしょうけど、そういう法則を知っていれば、少しは、気持ちを愛着から慈悲に切り替えられると思います。その分だけは、苦の世界で苦が少なく生きられると思います。

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初期仏教というか仏教本来の教えを学びつつ、その在家信者のあり方から見た日本...
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諸行無常の中で

拝読させて頂きました。
あなたのお言葉ですが、諸行無常が怖いというよりは、今感じたりする得られたことを失うことが怖いということではないかと思います。
日々刻々とものごとは移り変わり、あなたも人とのご縁に恵まれてあなた自身は人として成長なさっていらっしゃるのではないでしょうか?その成長や恵まれたことを止めることや無かったことにするのはいかがでしょうか?

諸行無常の中でこそあなた自身の存在も高めることができるのですし、人とのご縁を大切に育むことができるのです。
それはあなたにとってこれからもずっとかけがえのないものではないでしょうか?

ちょっとゆっくり考えてみて下さいね。

あなた自身の人生や生活で本当に大切にしたいこと、大切にするべきことをしっかりと考えていきましょう。
私達はいずれ天寿を全うする時には心だけです。
財産もお金も宝石も名誉も地位も肉体さえも全て置いていきます。自ずと答えも出てきますが、それではどうすれば良いか、どう生きていけばいいかじっくり考えてみて下さいね。
あなたを心から応援させて頂きます。

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おきもち

Kousyo Kuuyo Azuma
脱サラして10年が経ちました。栃木県佐野市の一向寺に勤めています。(佐野ラ...
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質問者からのお礼

お二方ともご回答をありがとうございました。
執着、まさにその通りです。一度手にしてしまったら次は失うのがこわくてこわくて…まだまだこのモヤモヤは晴れそうにありませんが、いつか教えをすんなりと受け入れられる日が来ることを願って仏様を拝んでまいりたいと思います。

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