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あの世にしか私の味方がいない

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有り難し有り難し 91

以前旦那さんが亡くなってすぐに質問させていただきました。
あれから3ヵ月半経ちました。
たった3ヵ月半ですが、私はもう何十年生きたくらい、生きるのに疲れました。

旦那さんとお別れした当初は、これからは色んな人に助けてもらえると思っていました。
けれども今、誰にも自分の気持ちを話さず、1分1秒ごとにくる苦しみを1人で耐えている地獄のような毎日です。
歯を食いしばりすぎて、そろそろ顎が割れそうです。

両親には毎日夫婦のやり取りを見せられています。
ご飯の味が濃いか薄いか、私の息子が今日こんなことをした等、毎日小さなことをなんでもお互いに報告する姿を見せられています。
もう彼らにとっては日常で、芸能人の訃報がテレビで出れば、へー!死んじゃったんだ!と言われます。
お父さんとお母さんでベビーカー押してる人がいたよ!と言われます。

義理の家族には、百箇日の法要を勝手に私の誕生日に開催されました。
その時に、あなたの誕生日だから、よかったら来ない?家族のみでやろうと思ってるの!と言われました。
彼の家族は私と息子なはずなのにおまけです。
私の誕生日に彼は喪服を着て祈ってほしいと思っているようです。
また納得できないから、彼の健康診断の結果を見せてほしいと言われました。
妻の私の至らなさをあーだこーだ言われそうです。
それらを聞いても、私の両親は義理の家族に何も言いません。
むしろ返事をしない私が失礼をしたと、謝っています。

友達も最初は連絡してくるくせに、今はほとんど連絡してきません。
私に死なないでほしいと言います。
でも何も助けられなくてごめんと言われます。

彼を失っただけでも辛く悲しいのに、世界はさらに私を傷つけてきます。
味方は旦那さんだけだったと、つくづく思い知らされます。

もう生きるのが辛い。
息子を養護施設に置いてくる勇気さえあれば、すぐに死ねます。
息子の前では必死に笑っていますが、毎日何度も何度も死にたいと口にしてしまいそうです。

自殺する方の気持ちがよくわかります。
生きるのが辛いんです。
死んで、周りの人たちにどれだけ苦しいか思い知らせてやりたいんです。

この世界に味方はいない、誰も助けてくれない。
なぜ、私は生きなければならないのでしょうか。
彼を救えなかったのは私です。
謝っても許されない、その罰を受けるので、誰か私を殺してください。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

そばに居たらただ話を聞きたいところですが…

前回のご質問とあわせて拝読しました。

あなたの言葉の一つ一つからとてつもない悲しみや苦しみが漏れ出て私にも刺さってきます。あなたはそれをこの3ヵ月半ずっと一人で歯を食いしばって抱えてこられたのですね。

そしてそれがこの先も続くことを想像すると絶望してしまうのでしょう。そして死について思いが巡ってしまうのですよね。そのくらいあなたは苦しんでいるのです。その思いを否定することなどできません。

さて、「あの世にしか私の味方がいない」とのこと。様々なことから今そうお感じなのですね。
でもきっとそれは「味方がいない」のではなく「(あなたの思いに沿ってくれる)味方がいない」ということなのでしょう。そしてあなたには今そのような相手を味方と見出す余裕などないのだと思います。

けれどどうでしょう。あなたが今唯一の味方だと感じる旦那様はいつもあなたの思い通りだったでしょうか。そうではないでしょう。ケンカしたり、言い合ったり、妥協しあったりしながら、それでも誰よりの味方だという関係を築いてきたのでしょう。

今、あなたはその旦那様を救えなかったと自分を責めています。お医者様が「誰の生でもない(=あなたのせいではない)」と言っても。

そのあなたを救えるのはやはりきっと旦那様なのでしょう。前回の相談の返答で旦那様との会話を思い出すということが書かれていました。

死してなお、旦那様はあなたに力を与えるのだと思います。旦那様だったらどうするか、旦那様といた時の自分だったらどうするか、その視点を持ってみませんか。

その時、味方に思えなかった人を味方に思える余裕や、そうまで至らなくとも何らかの転換点がわずかにでも生じ得るかもしれません。

今あなたに頑張れとか耐えろなどと言えません。味方に思えない家族でも味方の様に利用したっていいのではないでしょうか。すなわち感情を思いっきりぶつけてもいいのではないかということです。

思いっきり怒って、思いっきり泣いて…あなたが我慢せずにすむあなたでいられますように。

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はじめまして。北海道の片田舎の農村のお寺で住職をしております。 人生...
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なにか、ひとつだけ

 前回の質問にも回答させていただきました。
 私は、今回の質問内容をみたとき、ゆきなつ様の感じている「味方はいない。誰も助けてくれない。」ということと逆のことを感じてしまいました。つまり、「ゆきなつ様を含め、みなさんで戦っておられるんだな。」と感じたのです。
 ご両親、今は苦しみの中におられるゆきなつ様と亡くなられた旦那様の代わりに、必死に息子様の保護者になっておられるように感じました。
 義理のご家族、まだ若い息子を亡くしたという気が狂わんばかりの状況にありながら、「あなたの誕生日だから、よかったら来ない?」息子と仲良しの嫁の誕生日を共に過ごそうとされたのでしょうか。
 お友達、「死なないでほしい。」大変エネルギーを必要とする言葉です。友人が直面している死苦を少なからず感じ取っておられるのでしょう。
 
 ゆきなつ様を中心に、周囲の皆さまが、なんとか、なんとか糸が切れないように、山崩れがおきないように、踏ん張っておられるのではないでしょうか。ゆきなつ様の苦しみを否定しているのではありませんよ、事実私もなんだか指先を震わせながらキーボードを叩いております。

 人間の死に際して人間はとても無力です。詳細は言えないのですが、先日、まだ30歳代とお若い故人のお葬儀に携わらせていただきました。私はまた、うなだれて、うちひしがれるばかりです。ただひとつ、私にはお経を唱えることが出来ます。故人への思いも、遺族の悲しみも苦しみも、読経に変えて必死に唱えます。私がプロの僧侶としてできることのひとつが、お経を唱えることです。
 ゆきなつ様、ひとつだけ、何かひとつだけ『これだけは』をつくっていくことは可能でしょうか。息子様の前では笑顔でいるという今されていることでも構いません。それとは別の、ご自身に対することでも構いません。そのひとつだけをなんとか繋げて、ゆきなつ様自身が苦しみから少しでも楽になれるようになりませんでしょうか。

 ゆきなつ様にとって、まだ苦しみの中にいても構わないもしくは苦しみの中でないといられないということが、今日を生きるためになっているのなら、それが良いのか悪いのか私には分かりません。でも、地獄から出たいという気持ち、最初の一歩に繋がるなにかが、どこかでくすぶっていることを切に願っております。

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おきもち

時宗の寺院で住職をしています。 今の時代、お寺の在り方とは、僧侶とはいっ...
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「死後の世界・死んだらどうなる」問答一覧

虫の知らせ

こんにちは、お世話になっております。 今回は私が過去に経験した不思議な体験について、お坊様方から見るとどのように感じるのか知りたく、投稿させていただきます。 1年ほど前の話となります。 私の家には父方の祖父母が買ってくれた、鮮やかな森の中を夫婦が寄り添って歩いている素敵な絵が飾ってあります。 ある日の夜、その絵が気になってみたところ、何となく男性が薄く見えました。 元よりほんの少し霊感のようなものがある私は、そのことを母に伝えようか迷ったのですが、気のせい。 気にし過ぎだと思ってその日は寝てしまいました。 ところが次の日、父に大事な話があると言われ聞いてみると、昨日の夜祖父が家で倒れ救急車で運ばれたとの事でした。 病院での検査の結果、祖父はガンにかかっていました。 前日の夜、夫婦の絵に違和感を感じたのは虫の知らせのようなものだったのでしょうか。 ちなみにその後祖父は約1年の闘病の末亡くなりました。 その間に一緒に散歩したり、旅行したりと沢山思い出を作ることが出来ました。 偶然と言われてしまえば、それまでではありますがこのような虫の知らせというものは、本当にあるのでしょうか。 よろしくお願いいたします。

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死について考えすぎる

昔から死や、明確でない死後の世界に対する恐怖心、不安感に襲われ日常生活でも情緒不安定な生活を度々してきました。 最近昔よりも少し大人になったためもっと複雑に考えてしまい苦しくなっています。 また私は小さな命を3度産む選択が出来なかった時があり 自分自身軽率な行動を取ってしまったために命を産むことが出来なかった。 その命は幸せに過ごして欲しい。 今一緒にいる3人の子ども達も幸せに過ごして欲しい。 死についての恐怖を抱いたまま大人になってほしくない。 でも私は死んだ後も地獄にいって苦しむかもしれない。 でも苦しいのや痛いのは嫌だ。と考えてしまいます。 今とても幸せなんだと感じながら生活しながらそれよりも死に対する恐怖心、不安感の方が強く楽しく日常生活を送ることが難しいです。 来世も人間になりたいと欲がありながら そんなことじゃ生まれ変われないかもしれないと思ってしまったりして 心が苦しいです。 この先死について考えることは無くならないと思いますが 今生きているこの瞬間をどうやったら恐怖心よりも楽しく幸せに過ごせるか、前向きに生きていくためにどうしたらいいか教えていただきたいです。

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