49日前に主人の両親に遺骨、位牌を持って行かれた。
主人の両親への憎しみが消えません。
主人は、末期肝臓癌1年間の入退院の闘病生活を繰り返し亡くなりました。
最後の入院時に、家に帰りたい。
との希望で自宅に連れ帰り娘と愛犬と私で主人を見送りました。
亡くなった後、主人の両親に遺骨も位牌も持って行かれてしまい、その後ずっと憎しみが消えません。
主人の闘病生活を支えて共に戦って来たのに…。
両親は、何もしてくれなかったのに…。
一人息子さんですが私の大切な主人でした。
自宅に帰りたいと言ってくれた優しい主人。
主人を愛しておりました。
一人息子さんなので亡き主人の後は、私が御世話をするからと主人とは約束をしていましたが、連れて行かれてから憎しみが消えず御世話なんて出来ません。
私自身も、その為に精神的に参ってしまい心療内科に通院しております。
1年過ぎましたが憎しみは増すばかり。
こんな自分も嫌気がさします。
早く御迎えが来ないか早く楽になりたい。
そんな事ばかり思って過ごしております。
私の憎しみは、どうすれば消えるのでしょうか?
どうか教えてください。
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「亡き方が喜ぶ生き方」をしていくことが供養です
ご主人さんとのお別れ、悲しい想いをされましたね。
それに加えて、義両親に対する怒りまで出てしまい、相談者さんもひどく苦しんでおられることと思います。
「子を亡くすと未来を、夫妻を亡くすと現在を、両親を亡くすと過去を失う」という言葉があります。
娘さんがいらっしゃることですが、その娘さんが亡くなった気持ち、想像できますか?
きっと義両親も辛かったのだと思います。
判断が正しい間違ってるは別にして、だから、もしかしたら遺骨も位牌も持って行ってしまったのかも…
亡き方の供養は、個人で独占してするものではありません。
縁ある方がみんなでするものです。
愛するご主人にそばにいて欲しいという想いが共通なら、もう1つ自分用のお位牌を作られてはどうでしょう。遺骨も、分骨するという手段もあります(個人的にはあまり遺骨に執着してほしくはありませんが)
位牌は、名前と戒名を彫ったただのモノではありません。
ご主人さんを呼んだときの依り代です。
お位牌を作って、合掌して、今の現状を報告してあげて下さい。
お迎えがきてほしいなんて思っている相談者さんをご主人はなんていうと思いますか?
両親ともめている今の状況に、なんて答えると思いますか?
娘さんのこと、ご主人もとても心配していませんか?
ご主人を愛していた相談者さんなら、その声が聞こえるはずです。
ご両親のお気遣いかもしれません
諸行無常の世の中とはいえ、愛する人との別れは悲しい事であります。
されど、いつか極楽浄土で再会できるのです。
それまでも極楽浄土から見守ってくれていますので、寂しいと思わないでください。
ところで、ご主人のご両親とどのようなやり取りがあったのか存じませんが、もしかすると、あなたの為にご遺骨とご位牌を引き取ったのかもしれません。
あなたはまだ若いので、ご主人の事は忘れて、新しいパートナーを見つけて欲しいとお考えになったのかもしれません。
もしあなたが、ご主人のご両親を実のご両親のように想っているのなら、あるいは老後のお世話をしたいというのなら、また、今は亡きご主人を今もどれだけ想っているのか、その事をちゃんとお話しください。
ご主人のご両親のあなたへの想いもしっかり聞いて、受け入れてください。
それから今後の事を考えてはどうかと思います。