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夫の癌闘病

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有り難し有り難し 16

以前、超高齢の両親の面倒と、夫の癌のことでお世話になりました。

あれから、夫は闘病を頑張っておりましたが、続けていた抗がん剤が効かなくなって癌が大きくなり、今回は、3日間4種類の抗がん剤を点滴し続けるという強い治療を受けました。
わずかでも希望があるならと、本人も家族も力を合わせて頑張ってまいりましたが、今回の治療は心身に厳しく、昨晩夫と二人で話し合って、この治療をやめることを決心いたしました。
もう骨と皮に痩せているのですが、抗がん剤が追い打ちをかけ、抗がん剤のメリットをデメリットが上回っていると判断しました。
ほとんど食べられず、歩くことさえ困難になっています。ここまで心身を苦しめる意味を見出せません。
この治療を受ける前は、一緒に散歩したりもできました。単なる延命でなく、なるべく生活の質を落とさずにやっていくことを二人とも希望しておりました。

先生にお話しして、別の道を選択し、最後まで、在宅医療と在宅介護でやりたいことも相談いたします。

これは諦めではなく、新しい選択で新しい道を精一杯歩いていくつもりです。

しかし、しっかりと死を見つめ、覚悟しながらやっていくことは、とてつもなく辛いです。涙が止まりません。

どうか、この覚悟を少しでも支えていただけるようなお言葉をお願いできますでしょうか。

いつも本当にありがとうございます。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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今を感謝して生きましょう

お辛い胸の内を書いてくださりありがとうございます。

大切な方の辛い抗がん剤の治療の方針を変更や新しい生活の決断をされたのですね。
お辛い中で本当に良く話し合っての決断は素晴らしいと思います。

人は誰でも、健康であっても、年齢が若くとも、明日生きているかの確証の無い生き物です。

明日と言わず、1時間先もわからないのです。

自分の生き物としての命が続くことに疑いを持たずに生きている人がほとんどですが、実は今生きていること自体が、あらゆる条件の上で奇跡的に成り立っています。

(空気が地球のバランスの中で生成されていたり、太陽の光がその危険な部分は大気で除かれ、地上に有難い光として降り注ぐことで植物も動物も人も育まれていますし、あらゆる循環の中で水やいろいろなものを得て、さらには社会の中で機構など、など、、、どれが欠けても生存することは難しいです。)

病気だけではなく、災害や事故などいろいろなことがあります。

今、生きていて、大事な人と過ごしているのは本当に奇跡なのです。

だから、先を心配したり思い悩むより、今のこの時間、この瞬間を大事に大事に感謝を持って、しっかりと紡ぐように生きてはいかがでしょうか。

この瞬間を、共にある幸せを感じて生きてみてはいかがでしょうか。

そして、たとえ死が訪れても、魂がそれで終わるわけでは無く、仏様にしっかりと導いていただけますから、調子の良い時などはお近くの寺社仏閣をお参りされて、仏様とのご縁を深めるのも良いと思います。

もしも、私の文章でご気分を害することがありましたらお許しください。

善き日々を祈っております。

合掌

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有り難し
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仏道に入門して40年が経ちました。 死ぬまで修行を続けるのがお坊さん...
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質問者からのお礼

お坊様
回答をありがとうございました。
先の事を考えず、「今」を大切に生きていくことを心がけます。
魂は無くならず、仏様に導いていただけること・・・、
私もいつかあの世に行きますので、そこでまた夫と会えると思うと嬉しいです。
本当に、ありがとうございました。

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