hasunoha お坊さんが必ず答えてくれるお悩み相談サイト

お坊さんに質問する
メニュー
メニューを閉じる

自分を否定してしまうことについて

回答数回答 1
有り難し有り難し 22

私は先日、第二子を出産しました。
出産してから、お腹に居ない寂しさ、ぽっかり穴が空いたように感じ、時には自分を否定してしまうようになりました。

産後すぐなのでまだ体が戻っておらず、マタニティ用のズボンを履いていて、ふとした時に、赤ちゃんは居ないしお腹まで覆うような服着なくてもいいのにと思ったり…
つまずきそうになった時には、別に転けてもいいんだと思うようになり、それと同時に寂しさや喪失感、どうして私なんて生きているんだろうと思ってしまいます。

私なんか別に死んだって、赤ちゃんはミルクがあるし、上の子だって生きていけるのにと考えてしまい苦しくなってしまいます。
本当に死のうという気は全くなくて、子供達の成長を見たり、楽しい思い出を作っていきたいです。
それなのに、そういう風に考えてしまいます。

私は妊娠や出産が好きなのだと思います。
妊娠中は我慢することも不安になることも多いですが、エコー写真を見たり、赤ちゃんの胎動を感じたり、この子を守らないと!この子のために生きないと!と考えられることが幸せだったり。
無事に出産を終えたのでそう言えるのかもしれませんが、幸せを感じることが多いように思います。
また出産も安産で、第二子は特にスピード出産だったので、お産が楽しくて、あの感動をまた味わいたいと考えてしまいます。

そして妊婦さんや妊娠が分かったばっかりの人を見たり、報告を聞くと、いいな…これから幸せをいっぱい感じるんだと想像してしまい、喪失感を感じ、私は何で生きてるんだろうとまた考えてしまいます。
こんな風に考えてしまう母親でごめんね…と子供達にも申し訳なくなります。

子供達のおかげで私は凄く幸せだと思いますし、ずっと上記に記載したことを考えているわけではなく、忘れられていることもあります。
旦那も私も三人目がいつか欲しいという思いもあり、第二子が最後の出産という訳ではありません。

それなのにふとした時に考えてしまい、自分を否定し、感情を処理するのに辛くなります。
育休中で、子供達との大事な時間が勿体無いとも思います。

どうしたらこのような思いから離れられるでしょうか。
このような思いになった時、どう処理したらいいでしょうか。
アドバイスをお願いします。


この問答を娑婆にも伝える
facebookTwitterLine

お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

わが子は、お腹の中にいたときと何も変わらないまま。愛おしい命

そうね〜妊娠期間は特別よね。母子一体、自分の中に命を感じて育んでいる。だから、自分も大切に生きている。
心臓の音を、手や足を動かして、全ての反応を感じ、自分の全身で抱え込めている。
これは、妊娠期間だけの特別なもの。
今とはまた別の愛おしさなのよねぇ。

これは、経験しないと、わからない感覚だよね。

あかちゃんもね、あなたと同じように、お腹の中で感じているのよ。
あなたの声を聞いて、あなたの温もり.鼓動を感じて、あなたの反応のままに、お腹で連動していたの。互いに求め合ってね。

その命が、今目の前で、変わらず求めて生きているわ。あなたがいてこそ、お子さんたちは、生きていけるのよ。幸せを感じられるのよ。

妊娠出産の延長なのよ。
変わらず、あなたを求めているわ。
ぽっかり穴が空いたわけではなく、家庭全体が、あなたのお腹の中のようなもの。
見えない へその緒が、今も繋がっているわ。

妊娠の時に感じていた幸せや満足感は、継続されていくのよ。何も変わらないままに。
あなたは、ずっと求められていく、必要な存在なのだよ。

求めてくるわが子は、お腹の中にいたときと、何も変わらないまま。愛おしい命。

{{count}}
有り難し
おきもち

はじめまして(*^^*) 中田みえです。 教善寺 住職として、母親として...
このお坊さんを応援する

質問者からのお礼

回答ありがとうございます。
初めて回答を読ませていただいた時は、涙が出てきました。
恐らく今後も何度も読み返させて頂くと思います。

上の子が「まま」と呼んでくれること、赤ちゃんが「お腹空いたよ」「抱っこして」と泣いてくれること。これはお腹に居た時と同じで求めてくれていたのですね。
私は気付かずにいました。
お腹に居た時は胎児と私しか繋がれませんが、出産すれば家族みんながへその緒で繋がっている。へその緒が増えたようで寂しさが飛んでいきました。
回答を頂いて、生きる意味、自分を否定することがなくなりました。
本当に救われました、ありがとうございました。

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ