周りと比べてしまいます
初めてご相談させて頂きます。よろしくお願いします。
私は周りの人と自分を比べてしまう癖があります。
例えば、成績のことです。
私は塾に通っているのですが、私以外の生徒さんはとても良い成績を出しています。それに比べて、私はあまり良くありません。
塾のクラスで、他の生徒さんたちの高得点の話を聞いていると苦しくなってきて、劣等感を感じます。
両親は、成績が悪いわけじゃないから、周りと比べなくていいと言ってくれますが、どうしても比べてしまいます。どうしたらいいですか。
・周りからの批判が怖い ・周りの人に良く見られたい ・認めて欲しい
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
俯瞰(ふかん)して物事を見てみましょう
比べてしまうことは仕方がないことだと思います。塾であれば成績順にクラスが分けられたり、運動会で徒競走など順位がつきます。赤ちゃんの頃からずっと競争しながら生きていると言っても過言ではありません。受験生ともなれば、一点二点を争い合否が決まるのですから、仕方ありません。
ご両親は、「成績が悪いわけじゃないから、周りと比べなくていい」と言って下さるのですから、千鈴さんはいい親御さんをお持ちですね。中には上に上にと目指すことを強要されてしまう方もあります。
「塾のクラスで、他の生徒さんたちの高得点の話を聞いていると苦しくなってきて、劣等感を感じる」とお書きですが、どうしても比べてしまうのであれば、ご自分と誰かを比べるのではなくて、ご自分の過去と現在を比べるようにしてはどうでしょうか。
私たちは皆それぞれに違ってみんな素敵なのに、学校では勉強と言う人間のほんの一部分だけを争い優劣が付けられます。まるでそれが全てのように錯覚させられて、僅かな点数で一喜一憂することになったりします。千鈴さんには勉強の他にもいい所が沢山あるはずですが、そんなことは受験では問題にされません。それはとても、かたよった見方でしかないということです。
仏さまのようにちょっと高い所からご自分の生活を引いて見て下さい。世界には内戦で怪我をしたり、ストリートチルドレンのように貧困の中、勉強も出来ずに最悪な環境で働きながら暮らすなど必死で生きている子供たちがたくさんいます。勉強が出来る環境がどれ程恵まれているか、学校や塾に通えることは当たり前ではないのです。毎日ご飯が食べられて、学校で友達と過ごす、平凡な日常に感謝しましょう。俯瞰して物事を見ることで視野が広がると、周りと比べていることが大したことでないことに、気が付かれるのではないでしょうか。
取り組む姿勢と自分の持ち味
拝読させていただきました、慈陽院の平本と申します。
他人と比べてしまうことにお悩みになっているのですね。
まず成績や得点という指標は、人を悩ませてしまう原因の一つであると思います。
でも得点や成績に責任転嫁しても問題解決にならないので、私ならまず他人ではなく「自分の問題点に取り組む姿勢」や「自分自身の長所に目を向ける」よう心がけます。
例えばテストで間違えた場合であったら、「次どのように取り組んだらいいかな?」とか、「どういう工夫をしたらいいかな」ということに意識を向けるようにします。
テストというのは、成績や得点が大事だと思いますが、社会に出て役に立つのは、勉強への取り組み方だと私は思っています。色々と考え工夫をしながら取り組む姿勢が社会に出たときに大いに役に立つと思っています。
そして次に自分の持ち味、長所を3つ考えてみてください。
千鈴さんの持ち味、長所は、何でしょうか?
人には、必ず長所や持ち味があります。そしてその持ち味や長所を活かす方法を考えてみてください。
自分の持ち味、そしてそれを活かす方法が分かったら、そんな自分を少し褒めてみてください。
人というのは、本来比べることができないと私は思っています。成績だけでは測れない良さをみな持っています。そういう良さを活かしながら生きることが本当に大事になってくると私は思います。
物事に取り組む姿勢や自分の持ち味を大事にしてみてはどうでしょうか。
またお悩みごとがありましたら、私でもhasunohaでもご相談お待ちしております。