自分を好きになりたいです
私は生まれつき左目が見えず三歳から義眼を装着して過ごしています。普段の生活を過ごすには不自由はないですが、学生の頃は義眼が原因でいじめにあったことがあります。年頃のためかどうして人と違うのか、なにも悪いことはしていないのにどうしてこんな目に遭わなければいけないのかと考えてしまいます。父や母は私よりずっと苦しんでいることは分かっています。そのため誰も責めることが出来ずただただ自分を嫌いになっていくばかりです。義眼でなければ、両目が見えていたらもっと楽しい人生だったのではないか、もっと明るく生きられたのではと考えてしまいます。人を羨ましく思うばかりでいじめられていたあの頃から変わることができません。生きていても楽しくない、死んでしまいたいと思うこともあります。どうしたら自分を好きになれますか?
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
いきなり好きになるのは難しいけれど
身長が低い男性は「もっと身長があれば幸せになれたのに」
胸が小さい女性は「もっと胸囲があれば(略」
貧乏な人は「もっとお金が(略」
義眼で辛い思いをされたことはよくわかります。いじめも辛かったですね。自分も一時期、いじめにあっていたからわかりますよ。消えませんよね、その辛さ。
でもね、人は自分に与えられた武器で勝負していくしかないんです。他人の武器を欲しがったって手に入りません。
でも、自分にある武器はいくらでも鍛えることができます。
ある生まれつき全身麻痺の方がいました。
その方は口を動かし詩を綴りました。
「私が全身麻痺だからこそ、伝えることができる思いがある。この詩を書くことができる。私はこの病気とともに生きる」というような内容でした。
義眼だから、義眼の人にしかわからない何かがあります。その何かによって、救われる誰かもいます。
受け入れ難い自分の一部を受け入れるのは本当に難しいことですが、参考になればと思いお答えさせてもらいました。