空想の世界に逃げて現実を見ない
失礼致します。
今回は「趣味、空想の世界に閉じこもる自分との付き合い方」について質問させて頂きたく思います。
現在私は大学4回生で、去年の春から公務員を目指して勉強しておりました。面接本番ではろくに言いたいことを伝えられず、内定を貰えませんでした。民間も勧められていますが、内心やる気が出ません。
思い返してみれば、最初から私は公務員を本気で目指していた訳ではなく、何となく安定性が欲しいというふわっとした気持ちで受けていたような気がします。そもそも初めからやる気がなかったのです。
結局、私はそもそも社会人にすらなりたいと思っておらず、自分の将来を現実味を持って真面目に考えていなかったのだと思います。
そして、この根本には私の空想癖と現実逃避が原因である気がしてきました。
小学生の頃から、私には嫌なことがあると趣味や空想の世界に逃げる癖があり、大学に入ってからも失敗などで自分の無力さを感じると、すぐに自分の世界に逃げていました。
その結果、人生経験も親友も恋人もなく、ただ現実から目を背けて生きる人間になってしまいました。
今でも、就活という重要なことでさえも本当に我が身に迫ったこととして捉えられず、理論では分かっているけど行動できないという状態になっています。
キャリアセンターやハローワークで進路相談をすると、「新卒が生かせる今年で本気を出さなかったら一生後悔する」「公務員の仕事を好きになれば受かる」と言われ、その時は感動すら覚え、正にその通りだと思ったのですが、その後結局やる気が出ず自分の世界に逃げました。
このままだとただ家族に負担と迷惑をかける人間になってしまいそうで恐ろしく、同時に、やる気がなく人と関わろうとしない人間には社会に出る資格なんか無い、という絶望感があります。
今の自分はどう行動しても、どうせまた空想の世界に逃げて、やるべきことをしないせいで現実の世界で負け続けるんだと考えてしまいます。
そして、そんな情けない自分を自覚する度に「こんな人間なんか死んでしまえ」と心の中で呪ってしまいます。
それで発破をかけられればいいのですが、結局趣味と空想の誘惑に負けてしまうのです。
こうした、今までろくに人と関わらず自分の世界に篭って生きてきた、無気力で無力な人間はこれからどう生きれば良いのでしょうか。もう私には何も分かりません。
過去にあった不愉快な経験が今でも脳内で映像として思い出される 嫌なこと、不都合なことがあると空想の世界に逃げる 人に上手く自分の思っていることを伝えられない
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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行動が変われば、自ずと習慣が変わります
さんかささん
初めまして、小山と申します。ご相談内容、拝見させて頂きました。
自分の世界に逃げてしまい、やるべきことをしないで現実逃避をしているとの事ですが、いま目の前に避けられない「事実」が迫っている状態だとお見受けします。
御文章に「やるべきことをしないせいで」とあるように、やるべき事がわかっていらっしゃいますが、「やる気がない」「社会人になりたくない」という思いもありその葛藤で苦しまれている事だと思います。
さんかささんは発想が豊かなのだと思いますので、まずはこう考えてみてください。「どうなったらヤバイ」のか。自分にとっての底辺つまり最悪の状況を想定してみてください。そして、これを実際に紙などに書いて「視覚」を刺激してみると現実味が出てくると思います。または、映画、本、ネット、などでも見てみるのも良いかと思います。
次に、最悪の状況にならない為に優先順位を考えてください。難しいかもしれませんが「今しか出来ないことは」「これは後でもやれるな」と書き出して、決めてみてください。
そして、具体的でなくても良いので「向かう方向を決める」。少しづつ行動が変わってくると思います。行動が変われば習慣が変わるはずです。
日蓮聖人はとにかく行動をなさったお方です。なので、最後までご自分のお寺を持つ事はありませんでした。
「できる、できない」ではなく「やるか、やらないか」だと思いますので、どうぞ今からでも動いてみてください。
お釈迦さま、日蓮聖人の末弟としてお寺より御祈念申し上げています。 合掌