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癌になり精神不安定になりました。

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有り難し有り難し 16

既婚子なし女性です。
子宮がんになり子宮摘出をし、子供を授かれなくなりました。

がんになって死を身近に感じ、再発への恐怖、子供のいない人生の絶望感、体調不良、病気療養中のため仕事もできず家に引きこもり、日中は夫も仕事の為一人で孤独感を感じます。精神安定剤を飲まないと過ごせなくなってしまいました。

懸命に支えてくれてる夫に依存してしまい、夫にも疲労が見られ「少しでも良いので1人の時間が欲しい」と言われ、夫の前でも明るく振る舞わなくてはと感じてしまい余計に辛いです。

趣味も好きな事も楽しめなくなり、何のために生きてるのかと自問自答の毎日で、治療して一生懸命生きようとしてるのにふと死にたいと毎日頭によぎります。(本当は健康で生きていたいのに)

何を生きがいにすれば今後頑張って生きていけるのでしょうか。
生きるしかないのなら人以外の心の拠り所が欲しいです。
仏教を学べば楽しく生きていけるのでしょうか。
教えて下さい。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

真剣に生き死にに向き合うべきです

死の恐怖をごまかしながら生きて死ぬ人が多い中で、心がつぶれるほどそれから目を離せずにいるので、もう、真剣に、生きるとは何かと調べるべき時です。
 ふつうは、誰も答えが出せず、自分の問題なので客観的にもなれず、心がつぶれます。仏教にだけ、客観的な答えがあります。それを主観的な恐怖を外してなるべく客観的に、自分を相対化して学ぶことをお勧めします。
 スマナサーラ長老の『無常の見方』『苦の見方』『無我の見方』の中で、『苦の見方』(三つともサンガ)が一番合っているかもしれません。アマゾンで見られます。
 死後のことにも正しい知識を持っておくと、少々安心できます。スマナサーラ長老の『死後はどうなるの?』(角川文庫)などがお勧めです。
 「どうして私が?」などと考えると、我を大きくしているのでより苦しくなります。「誰にも起こりえることが今の私に起こっている。みんな生まれて死んでいる。私はこの人生をどう生きて、次に何に生まれ変わろうか」などと自分を客観的に見て計画を立てると、我が小さくなるので、少しは楽になると思います。

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有り難し
おきもち

初期仏教というか仏教本来の教えを学びつつ、その在家信者のあり方から見た日本...
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がんに関わる恐怖や生活の困りごとについて

子宮がんになられたこと、摘出されたこと、死を身近に感じられたこと、お子さんのこと、がん再発への恐怖や今のお体の調子。夫への依存と明るく振る舞わねばならないという義務感への辛さ。趣味も楽しめないこと。心の拠り所が欲しいとのこと。

ひよこさん、しんどいお気持ちをお聞かせいただきありがとうございます。

今のひよこさんの状況をお聞きして、もしかしたら既にご承知だったり、関わりをもっておられるかもしれませんが、1つ紹介したいものがあります。

それは、各地で開かれている、がんサロンなどのピアサポートについての活動です。がん経験者のみの集まりや、他の病気や、本人以外に家族も対象にしたものなど、各団体いろいろな形で運営されています。

ひよこさんと同じように苦しんでおられる方は、がんの経験者の方にもいっぱいおられると思います。そういう方々とお話をしたり、関わりを持つことは、きっと、ひよこさんが生きやすくなる手助けになるかなと思います。

がんサロンとお住いの市町村や都道府県名などで、検索をかければいっぱい出てくると思いますし、インターネット上で開催している団体で、私自身も関わりのあるところもあるのでそこを紹介することもできます。もし必要ならばお知らせください。

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有り難し
おきもち

真宗大谷派僧侶。共に悩める場所を求めてこちらに参りました。
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質問者からのお礼

藤本様
ご回答ありがとうございます。
真剣に向き合ってみたいと思います。
お勧めされた本を読んでみます。
ありがとうございました!

秋山様
ご回答ありがとうございます。
早速患者会に参加してみました。
私と同じ苦しみを持つ方、違った苦しみを持つ方、たくさんいらっしゃいました。
今後も参加して行こうと思います。
ありがとうございました!

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ