兄が憎くて嫌いな自分が嫌
初めてご相談させて頂きます。
私には2つ年上の兄がいます。
兄は中1になってすぐの頃から中3になるまで引きこもりでした。
家の中はギスギスしているような、不協和音が響いているような、そんな雰囲気でした。父と兄の間は特にでした。
当時の私はそれが嫌で、どうにかして家の中を明るく、皆が仲良くできるように、と動いていました。潤滑油にでもなりたかったんだと思います。
私の部屋と兄の部屋は、元々あった部屋に仕切りをつけたものです。元々の部屋の構造上、天井付近の壁はありません。その為、兄の話し声や部屋の明かりがそのまま私の部屋に来ます。
兄は夜中に部屋の電気をつけ、ずっとゲームをしていました。「クソ!」だとか、「ふざけんな!」だとか、そんな言葉を頻繁に言っていたように思います。
眩しい上に煩くて、一時期まともに寝られなかったこともあります。
そんな兄も、高校生になると学校に通うようになりました。
頭の悪い私に比べ頭のいい兄は、頭のいいクラスに入って、毎日楽しそうにヘラヘラとしていました。私には引きこもる前のような感覚で接しているのだな。と、感じました。
まるで引きこもっていた時期などないようでした。
当時の私は、いい事である筈なのにどうしても素直に喜べませんでした。
この事と私自身の別の事が重なり、母に相談した事がありました。
その時連れていかれた相談室で、母が「兄の事があるから心配で」と泣き出した時、相談や態度や行動で、兄のように迷惑をかけてはいけない。と思いました。
これ以降、1度だけどうしようもなくなった時以外に相談だとかはしませんでした。と言うより、出来ませんでした。
兄は学校から貰っていた国立の推薦枠を蹴って自分が行きたかった私立に進学しました。
自分勝手だと思いました。
散々迷惑を掛けておいて
その時、無性に兄が憎くなりました。
あんなに私は頑張ったのに、相談出来なかったのに、お前は何も知らないで好き勝手に生きるのか。
本当は私のせいと分かっています。
兄のせいでない事も分かっています。
でも、どうしても憎くて憎くて嫌いです。
こう思う私も嫌です。
家族に対してこんな感情を持つのは悪い事だからからです。
こんな兄に対する憎くて嫌いと言う感情を無くせるでしょうか?
読みにくい長文失礼致しました。
読んで頂きありがとうございました。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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現実の自分から始める
こんにちは、初めまして。
お兄さんに対する複雑な感情でお悩みですね。
あなたの文章から感じるのは、如何ともし難い寂寥感と孤独さです。
お兄さんが引きこもりであった時に、家族の中にあって1人、「潤滑油」になろうと努めた。深夜、お兄さんのゲーム、独り言(罵声)、「眩しい上に煩くて、一時期まともに寝られな」いという状況に1人耐え続けた。「連れていかれた相談室」では、本来あなた自身のことを聞いて欲しいのに、涙ぐむ母親を見て「兄のように迷惑をかけてはいけない」と、1人無理に抑圧し我慢した。
まずは、あなたに言いたい。
よく、耐えてこられた、と。
でも、こうも言いたい。
自分自身を責めるのは、少しづつ止めていきましょうと。
あなたは、お兄さんのことが「どうしても憎くて憎くて嫌い」という現実があるようです。それは現実ですから、これを否定する必要はありません。現実を否定しては、将来が見えませんから。
「家族に対してこんな感情を持つのは悪い」という、こうあるべき、は望ましい形・理屈ではあるけれども、あなたの現実ではありません。あなたの感情の現実を、理屈でむりやり蓋をすることは、あなた自身を否定することです。実際あなたは、「こう思う私も嫌」と自己否定していませんか。まず、あなたの現実から出発する。
あなたは、お兄さんだけを見ているようです。
しかし、本当は自分より多くお母さんから愛情を注がれたお兄さん、のことが嫌いなのではないですか。あの「相談室」で、あなたのことよりも、お兄さんのことで涙したお母さん。ぐっと我慢したあなたの中に、不公平な愛情、その感覚が残ったし、今もあるのではないでしょうか。だから、お兄さんが憎い。ずるい、と。そして、今ははっきりした感情ではないけれども、お母さんに対してもかなり複雑な思いを抱いている、と思います。
ただ、あなたの視点からは、お兄さんとの比較で不公平と感じることもあるかも知れせんが、あなたが1人で溜め込んでしまっている可能性もあります。今は、お兄さんの問題はないようですので、思い切ってお母さんに思いをぶつける好機ではないでしょうか。
私は、お兄さんことが憎い、今までさんざん我慢してきた、1人で寂しかった、我慢の限界だ、お母さんは本当に私のことが大事なの?、とぶつける。その交流の中にあなたの突破口が見つかるように思えます。