親を呼ばない結婚式
結婚式まで1ヶ月を切った状況で、結婚式が中止となりました。今後に関するご相談です。
中止になった理由は、実親の私に対する対応です。(実の親は母親のみです。母は再婚してます)私の親は、私が親の思う通りの言葉を言わないと、私が生まれた時からの失敗を連ね、一方的に怒ります。親とのやりとりは、就職活動の面接以上に緊張しますし難関です。
先日も問題が起きて、それに見かねた義理の母が、「(私)ちゃんが可哀想で見ていられない。こんなことがあって結婚式で笑えない。取り返しのつかない喧嘩をしたくないから。」と。中止になりました。
「親を大切に」とか、「親の気持ちをわかってあげる」とか、そういうアドバイスは今は辛いです。それはもう生まれた時くらいから感じていて、実の親の希望を受け入れるために、費やしてきた人生でした。最近やっと結婚してから自分の人生を生きている実感を得れました。
義理のお母さんは、まさに地獄に仏の存在です。先日ついうっかり1人で実家に帰ってしまいたくさん泣き、体調崩して途方に暮れていたところを、県境を越えて迎えにかけつけてくれたのは、義理のお母さんでした。義理のお母さんは、実の母に見つからないようにこっそりと迎えにきてくれました。
さて、前置き長くなってしまいましたが、今後の結婚式についてです。
ハスノハでこんなことを申し上げるのはおかしいのですが、私は神社での神前式が夢でした。
派手な着物でも披露宴でもなく、宗教儀式としての結婚式が夢でした。人生のその節でしか味わえない儀式に参加するのが夢でした。
でも、神前式に実の両親を呼ばないとなると、不在であることによりかえってその存在を感じそうで嫌です。かと言って、呼ぶのも嫌、言語道断です。
やっと実の母の思惑から外れて、自分の人生を生きれるようになったという今です。結婚前はとてもネガティブな性格だったのですが、あれは親の性格の性質であり、自分の本来のものではなかったんだ…と感じる毎日です。
親とも呼びたくないあの人だけが私を苦しめる存在です。産んでくれたこと、学校に行かせてくれたこと、育ててくれたことには感謝しますが、「今」「最近」という点においては、一番苦手で厄介な存在です。もう無理したくないというのが、魂からの叫びです。
どうか、考えるきっかけ、アドバイスをご教授願います。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
お二人の望むような式で
拝読させて頂きました。
あなたが今もお母様のことで大変辛い思いをなさっておられることを読ませて頂きました。
あなたと旦那さんとのご結婚の式ですからあなたが呼びたくないのならばお母様を呼ばなくてもいいと私は思います。
あなたがこれから新たな未来を大切な方と第一歩を踏み出すための式ですから来ていただかなくてもいいのではないかとも私は思います。
体裁を考えれば参列して頂いた方がいいのかもしれませんし、今まで育てて頂いたご恩に感謝するお気持ちでご参列頂くこともありかもしれませんけれど、あなたが今までひどい仕打ちを受けてこられて本当に嫌なのであるならばお呼びしたくていいと思います。
お母様はご自分なりにあなたをお育てなさってご苦労もあったかもしれませんけれども、やはりお子さんが顔を合わせるのも嫌だ、一緒にいることすら嫌だというのであればそれはお母様がなさってきたことの報いでもあります。
やむを得ませんがその報いを受けることは必然です。
本当ならばお互いを尊重し合いながらこれからもご縁を結んでいき、お互いを許し合えればいいとは思います。とはいえ今の現状では大変難しいでしょうし、そうなるのにはだいぶ時間もかかると思います。
あなたや旦那さんの望む結婚式になさって下さいね。
あなたと旦那さんのこれからの未来を大切なご縁の中でそれぞれ尊重し合い心豊かに幸せに皆さんと生き抜いていかれます様心よりお祈り申し上げます。そして心よりお祝い申し上げます。本当におめでとうございます!
あなたの意思で決断を
ご相談拝読しました。結婚式の中止は大変残念で悲しかったことでしょう。お気持ちお察しします。
実親さんのことでは大変にご苦労をなさってきましたね。今後も何かとあるのかもしれませんが、ご結婚を機に精神的決別といいますか、いい意味での区切りができることを念じます。
そのためにも、これから結婚式をどうするか。自分で考え、自分で決めることが大事ではないでしょうか。
親の顔色を伺う必要もない、逆にとらわれて変にこだわる必要もない、自分がしたいようにしていいのだと実感し、実行することがあなたにとって大きなことだと思うからです。
一つ提案というか考えられる形としては、誰も招待せずにご夫婦のみで神前式を挙げるのはいかがでしょうか。それならばお母様だけを呼ばないと変に意識する必要もありません。
その上で、元々招待する予定だった皆様には中止のお詫びと結婚の報告を兼ねた内容のハガキ等をお送りしてはいかがでしょうか。これはお母様も含めてお送りすると不自然ではないでしょう。
これからのあなたが本来のあなたを堂々と生きることを願います。かといってそれはこれまでのあなたが偽りであったと否定するものでもありません。お母様を無理に許したり、感謝したりなどという必要はありません。そうした感情は強制されるものではありません。そうでなく、本来のあなたがこれまで懸命に生きてきたあなたをきちんと認めて包んでいく、その時にあなたの救いがあるのではないかと感じます。
結婚式・結婚報告についていい形がみつかるよう願っています。最後になりましたが、本当にご結婚おめでとうございます。お幸せに。
本音と建前を使い分け、大人同士の交渉を
本音と建前を適当に使い分けても良いと思います。
お母様には、とにかく式が終わるまでおとなしくしておいてもらえれば良いわけでしょう?
お母様自身は、あなたの結婚や式に反対なのでしょうか?
また、お母様は、お金の面や着物を持っていないなど、本当は式に出たいけれどもハードルがある、しかしその理由(ハードル)を知られるのが恥ずかしいから逆ギレしているだけ、とかでもないのでしょうか?
あなたはもう、親にビクビクする年齢ではないのです。
親を適当におだてるとか、交換条件を提示して協力してもらうよう交渉するとか、大人対大人の交渉をしましょう。
質問者からのお礼
この度は、3名のお坊様にご回答いただきまして、本当にありがとうございました。見ず知らずの私に、心を込めて言葉を選んで下さったこと、痛み入りまして、なんと感謝の意を表したらよいか、迷いました。
Kousyo Kuuyo Azuma様
「お母さまは自分なりの苦労を〜」というところ、特に感涙しました。私が今後持つ可能性が高い罪悪感について、当人より先に思いを馳せていただきありがたいです。自分だけがその荷を持たなきゃいけないのかと思っていましたが、ふと心が軽くなりました。これからは、主人と一緒にお互いを尊重しあえる世界を、家庭というささやかな宇宙の中で気づきあげていきたいです!深く感謝しています。
吉武文法様
2人だけの神前式というアドバイスは、目から鱗でした。「それすごくいいな!」と思い、もともとの予定を改変して、2人だけの結婚式+主人の両親の見守りという理想の形になりました。昨日まで全然眠れなかったんですが、安心して眠れるようになりました。ありがとうございます!
自分らしく生きることは、過去の自分を慈しむことも含まれる、しなやかなものであると理解しました。お言葉感謝します!
願誉浄史様
一番最初にコメントいただきありがとうございました。願誉浄史のアドバイスは親の在り方にいろんな視点を向けるきっかけとなりました。私の親は結婚には賛成してましたし、お金等も持ってはいます。アドバイスいただきいろいろ検討したから結果は、母には母にしかわからない何か理由、事情があるということです。
ビクビクしなくていい年でしょうというコメントが客観的な事実であり、堂々としていようと気が楽になれました。どうもありがとうございました!