無と空について
複雑な状況を抱えてしまい、何年か悩んでいます。詳しくはなしても分かりにくい、のと話したくない気持ちと話さない方がよいともアドバイスいただいたこともあります。自分の言ったことが原因で、人のうわさ話が原因ですが、それだけが問題ではありませんが、地域中にひろまり、仕事場にも影響を及ぼすようになり、うまくいかなくなり、悪意や馬鹿にされるだけでは終わらず、、嫉妬、妬みまでもかい、支障をきたすようになって困っています。
真実を打ち明けようと思っても、逆に悪くまわる可能性があるのと意味のないことに終わりそうなので、やめています。問題を解決するために般若心経や般若経などに興味をもち、無や空を行ずるようにこころがけています。しかし、無や空について、知識があまりなく、どう考えていってよいか分からず悩んででいます。以前、宗教に入っており、この世は現象世界だから、すべては実体のないものと教えていただきましたが、いざ問題がおこってしまうと現象としてほっといておいてよいはずがなく、どういう風に手をつけて解決しておいていいか分からずこまっています。現象を空と感じるとそこにいろいろな神様の守護がうけれるようなことを般若経には書いてありました。それから空を行ずることによって得られる功徳はかぎりないものだということも書いてありました。私も空を行して現象をすこしでもよいものにしていきたいのです。現実界で講じれる手段はしつくしたように感じることもあります。というかする手立てがあまりないのです。下手にかかわるとよけいひどく非難を受けたり、都合の悪い結果を招きそうな気がしています。自分を変えていきたいという願いも含めて、無と空をぎょうじていきたいです。
また、私は護摩をお寺にお願いしてやっていただいたこともあります。神社仏閣に参ることも好きで頻繁ではありませんが、参っています。困ったときには神社に参ってたよったこともあります。信仰を志したいとかもおもったことがあります。
般若経や般若心経に詳しいお坊さんがおられたらご回答をおねがいしたいです。無や空についてしりたいです。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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「空と縁起」
saticoさま
「空」を理解するためには、「空」と同時に「縁起」についても理解していくことが求められるものとなります。
そして、「空」は、絶無、虚無とは全く違うものとなります。
つまり、「空」は「無」ではありません。
「空」が「無」ではないことを理解するためには、「縁起」の理解が重要な役割を果たします。断辺に陥らず、常辺にも陥らない「空」の理解へ向けて。
では、この「空」と「縁起」のありようを正しく理解するために、どうすればよいのか、一番は、「根本中論」(龍樹大師)についてじっくりと学び進めることです。
しかし、世に出てある「根本中論」に関しての(現代一般向けの)解説書のほとんどは正確な理解には役立たないものが多いです。
かといって、中観思想に関する偉大なる論師たち(チャンドラキールティー大師・ツォンカパ大師等)の解説原書は難しいものが多いのも確かです。
そこで、以下の紹介順に少し学びを進められてみてはどうであろうかと提案させて頂きますので、ご参考までに。
初級 「ダライ・ラマ 般若心経入門」(春秋社)
中級 「ダライ・ラマの「中論」講義―第18・24・26章」(大蔵出版)
上級 「ツォンカパ中観思想の研究」(大東出版社)
最上級 「ツォンカパの後期中観思想における二諦説の研究」
https://ci.nii.ac.jp/naid/500001083072?fbclid=IwAR3ZBXxOPhJ9yWynnvn091hm_fI-TYoUOmWe_v5KLdG4RAk9QuGLN86eQ-s
川口英俊 合掌