hasunoha お坊さんが必ず答えてくれるお悩み相談サイト

お坊さんに質問する
メニュー
メニューを閉じる

僧侶のお仕事について質問させてください。

回答数回答 3
有り難し有り難し 57

僕は中学生で、興味のある職業について調べています。

僕が選んだ職業は、趣味の仏像鑑賞にも精通する僧侶です。

質問の内容なのですが
・仕事内容
・その職業に就くためにどうすればよいか
・仕事中に心がけていること
・その仕事をしていてやりがいを感じるとき

この質問に答えていただけないでしょうか。宗派や、寺院によって変わることは、承知しております。
答えづらい質問は無視していただいて結構です。

よろしくお願いします。


この問答を娑婆にも伝える
facebookTwitterLine

お坊さんからの回答 3件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

僧侶だからこそできること

こんにちは、初めまして。

僧侶に興味を持ってくれて嬉しいです。
趣味が「仏像鑑賞」とは、よほど仏教と縁の深い方なのでしょう。

・仕事内容
一般に「仕事」と言われるものを法務(ほうむ)といいます。
私は浄土真宗ですが、本堂の維持管理、ご門徒さん(一般には檀家さんといわれることもあります)宅へのお参り、研修、ボランティア、そしてこのような人生相談の聞き役などです。

・その職業に就くためにどうすればよいか
僧侶になるためには、身元引受になってくれる寺院が必要です。この引き受けてくれる寺院を訪ねて、日頃から法話会への出席や行事参加などをして、信頼関係が結ばれて住職に認可されて初めて僧侶としての基礎条件が整います。これに加えて、僧侶になるための学習研修が必要になります。これは我が宗派では、通信教育があります。

中央仏教学院
http://www.chubutsu-tsukyo.jp/

・仕事中に心がけていること
衣を身につけている時には、特に仏様に見られている自分を意識しますし、周囲の人からも注目されていると意識します。僧侶として仏教の教えや作法に則って生活、行動するようにしていますし、仏教徒としても教えを生活の中で考え感じるようにしています。

・その仕事をしていてやりがいを感じるとき
これはどの立場でも同じでしょうが、ありがとうございましたと感謝されるときは嬉しいです。葬儀、法事などの仏事は、言葉に出さないまでも近親者を亡くして悲しみの中に行われます。死という人間には避けて通れない悲しみに、心を落ち着けていく役割が仏事という儀式にはあります。その一翼を担えるということは僧侶ならではです。

また、法話をすることで、仏教を門徒さんと共に喜べるという場面は特に嬉しさが大きいです。法話をすることは、私から見ると多大な勉強と経験が必要です。仏教の教えを正確に理解し、自分なりの言葉で表現をし、かといって独りよがりにならず他者とも興味が共有できるような法話をすることはなかなかに難しいです。でも、その分、同じ仏教を考え、感じることを共有できたときの嬉しさは大きいと思います。

そして、何代にも受け継がれて、地域に根づき、人の日常の考え方にまで深く根を下ろした仏教とその伝統に今もって驚きます。

あなたも、よかったらこれからも仏縁を深められてください。

{{count}}
有り難し
おきもち

釋 悠水(しゃくゆうすい)
浄土真宗本願寺派報恩寺住職(兵庫県三木市) 本願寺派布教使 元本願寺布...
このお坊さんを応援する

ご質問ありがとうございます。
答えはお坊さんそれぞれ違うと思います。私の場合は、、
・仕事内容
通夜葬儀、年忌法要、お盆やお彼岸のお参りなどを通じてご先祖様や亡くなられたご家族を遺族の方々と共に供養します。
そのようなことを通してご遺族の方々の人生を応援することだと思っています。
・この仕事に就くには
先ずは師僧を探すことです。
・仕事中心掛けていること
目の前の方々のことを一番に考え、仏教や自分の宗派に必ずしもこだわらないように。
・やりがい
無いです。目の前の病の人を救うこともできませんし、亡くなられた方を生き返えらせることもできません。ただ話を聞いたり、知っていることを伝えたり、そして悲しいことが多いす。
ただ、多くの人と触れ合えることは幸せなことかもしれません。

南無阿弥陀仏

{{count}}
有り難し
おきもち

私は浄土宗の坊さんです。 少しでも何か参考になればと思って回答しています...
このお坊さんを応援する

僧侶とは

質問者様も言われている通り、宗派や寺院の形態、地域や歴史などによって、いわゆる僧侶としての役割は変わってくるのかもしれません。
私の宗派は「曹洞宗」です
総本山は無く両大本山として、福井県の永平寺と横浜市の總持寺があります。
先ず、
①僧侶としての仕事内容ですが…ひと言で言うと「布教活動」です。
もともと「僧侶」というものは仕事をするためになるのではなく、僧侶として生きる事を選んだだけの事です。
但し、現代では多くの場合お寺の住職が家庭を持ち、そこに生まれ、僧侶である「父親」や家族と暮らし、その収入により家族が養われます。従いまして、収入を得る手段を「仕事」というのであれば、葬儀をはじめとする各種法要や日頃の檀信徒さんに求められる月参り、又はお墓や納骨堂などの運営や管理をする宗教法人としての事業などだと思います。その収入が法人である「お寺」に入り、「僧侶」というより「住職」として会社員の方と同じように、給与&賞与を戴きます。
➁職業に就く為にどうするか?…「住職」になる為に「僧侶」になります。曹洞宗では、10歳になれば「僧侶」になる為の第一歩となる「得度(とくど)」を受ける事が出来ます。それにより、僧侶としての名前「僧名」をもらい、得度をして頂いた師匠の下で僧籍に登録されます。以後、修行道場で安居(あんご=多くの方は1年から5年くらい)し、段階を経て僧侶になります。僧侶として仕事をするには、ご縁を頂いたお寺の後を継いだり事業的に大きなお寺に勤めに行くかが、中心になります。
➂仕事?中に心掛けている事…私で三十代目になるお寺を良い形で後世につなげていけるように、どなたとも対立することのないようにお付き合いをしています。まず、人は誰でも自分を良く言ってくれる人と一緒にいると心地よく、その逆は居心地が悪く感じる事が多いと思います。しかし、私にとってはその両方の方の存在がとても大切で、短い人生せっかく出会ったすべての方々(実際はそうはいきませんが…)と良いお付き合いが出来るように心がけています。
④やりがいを感じる時…自分の考えを他の方に伝える機会が一般の方よりも多く、伝える場を与えて頂いていると感じています。又、「僧侶」として見られていることが多く、足りない自分に気が付けた時や、今相談者さんの質問にお答えしている時、お役に立てているならとても嬉しいしやりがいを感じます。

{{count}}
有り難し
おきもち

 平成9年に住職になり二十数年経ちました。「深山幽谷」の言葉がぴったり当て...
このお坊さんを応援する

「お坊さんのことを知りたい」問答一覧

他人がやってる寺を兼務で引き受けたくない

40代独身で、500件ほどの檀家がいる田舎の寺の住職をしております。 近所の住職死亡後、やり手のない寺を数件、兼務しており、合わせると500件ほどになります。 もともと別の自宅住まいでサラリーマンをしてましたが、途中親が病気にかかり、長男で跡取りだった私に、やってくれと親から頼まれて継いだのがきっかけで、仕事を辞めて継いだのですが、もともと私は他人とコミュニケーションを取るのが苦手なので、現在寺の檀家との関りが大変で、葬式が入る都度、寺の仕事が嫌でたまりません。 そのような状態で、精神科に通院しながら、精神安定薬と睡眠薬を処方してもらいながらなんとか寺の仕事をしてます。独身の姉にも協力してもらい、私が檀家の対応全般、姉は裏で火事全般しながらどうしてもの時だけ檀家の対応・・・みたいな感じでやってます。 近所に檀家100件にも満たない兼業住職がおり、結婚してますが子供に恵まれなかったようで、私はその寺のほうるいという立場になってます。 その寺の行事を手伝っているのは私だけで、ほかにもほうるい住職が数名いますが、書類の名前だけで、何かあっても一切かかわりたくないような状態になってます。 その住職が近々危なく、後もいない状態で、その住職の兄弟などの身内はいても、皆仕事をしており、寺なんかやりたくないと皆いっております。 今後その住職はなくなった際は、ほうるいの私がその寺を兼務として引き受けないといけないのでしょうか? 今現在500件ほどの檀家の対応を私と姉で行っており、相当きつく、これ以上ほかの住職がやってる寺の檀家のめんどうまで見れません。 正直な話、もう今なんとかやってる自分の寺の檀家の対応だけでも相当大変なので、これ以上ほかの寺の檀家まで兼務で押し付けられたくなく、関わり合いになりたくありません。 こういった場合、今後その住職がなくなった際、その寺の兼務を断ることは可能でしょうか? 本山に事情を説明し、頼めばだれか代わりの住職を派遣してもらい、後を継いでやってもらうことはできるのでしょうか?

有り難し有り難し 3
回答数回答 1

お坊さんの勤務形態について教えて下さい

離婚問題で悩んでいる時、バツイチのお坊さんと知り合いました。最初彼から遊びの誘いがあり。失礼な人と断りました。今は友人として付き合っています。 友人関係が続いたのは、後日先日の行動が人として大変失礼な対応だった。反省していると、彼から謝罪があったからです。その際にも、ちゃんとしたお付き合いの話はありませんでした。 私は元夫から多種のDVをうけ男性不信になりました。いつか恋愛出来たらいいなと夢見ながら、男性が怖いです。結婚は絶対に無いです。 加えて彼は寺の跡取りで一緒に家庭を築き、寺に入り子供を産める人を探しています。私は子供を産むこともできません。だからあえてハッキリさせないようにしてました。 その後仲良くなるにつれ、プライベートを明かさなかった彼が以前より私にプライベートを見せるようになりました。気付けば毎日メールで連絡をし、月2~3回程度、昼夜時間を割いては健全に遊んでいます。トキメキはないけど気持ちは【凪】です。友達以上恋人未満の1番いい感じの時 自然と今以上仲良くなる予感があり、仲良くなりたそうな行動が見えたり、泊りがけで旅行に行くような話もチラホラ、ただ、お坊さんの勤務形態ってどうなんでしょう? 私は会社員で有給もあります。毎月月末に翌月の予定が未定。次のデートの約束は大抵決まりません。休みがまだ決まらない。分からないって、そんな事ありますか?もうずっとそんな状態で、深く付き合いたくないから、遠回しにそう言ってるのだと思うようになりました。 嫌なら嫌と言って欲しいのに旅行は行きたい、遊ぶのも仕事終わりなら全然大丈夫、凄いケチなのに自分から遊びにも誘って車も出してくれます。 どうゆうこと?と、モヤモヤしてますが、でも誰にも聞けず、彼もはっきり言わないので、やっぱり遊ばれているのでは?と思う反面、彼は嘘をつくのがべらぼうに下手で、私には嘘をついた事がない為、もしかして本当なのかも?と思いたい気持ちからこちらにお聞きしました。 休みが分かりにくいって業界的に本当ですか?何でですか?ちなみに彼は実家の住職をしながら、別のお寺に本業で務めています。本業の休みの日に実家で法事をしたりしています。 この関係がハッピーエンドにはならないと分かっていますが、一緒にいるだけで気持ちが穏やかになれる相手です。嘘ばかりの元夫の毒が抜けていく気がして魂が救われています。

有り難し有り難し 13
回答数回答 1

尊重とはどこまでですか?

ハスノハのお坊さまのおかげで「他者を尊重することが大事」なのはよくわかったのですが、尊重とはどこまでするものでしょうか? モラルに欠けた発言なども尊重するべきなのかと考えたりします。そもそもモラルというのも曖昧だと思うのです。人によって違うと思うので。 「平和だからこそ戦争が必要だ」なんて言う人もいると思うのです。これは一般的には理解されないし尊重されないことだと思いますが、「他者を尊重することが大事」ならそれすらも認めることになるのかなと思います。 これが"尊重"なら、もし私が仮にいじめを受けたとしても「これ(いじめ)すらもその人の一部なのだな...」と思うのではないかと思います。 いじめや犯罪や浮気や不倫など、世界の"事"全てです。 社会のルールを基準にするのかな?とも思いましたが、それは"社会の思い込み"の可能性もあると思いますし、何よりそれは「他者を尊重できている」のでしょうか? 社会のルールという名の"正義"で個人個人を存外に扱っているのでは?と思います。 倫理も一緒です。全て人によって違うと思うのです。 例. Aさん「別に人をいじめてもいいでしょ?」← これも"Aさんの考え"で「Aさんの一部」なのかなと捉えてしまいます。この場合、Aさんは他者を尊重できていないと思います。ですが、それを注意すればAさんの価値観や考えを否定している(尊重できていない)ことになるのかなと思います。 そうなると無関心に見えると思いますし、この文章の通り「〜と思います」や「〜なのかな」などボヤっとしてハッキリしなくなると思います。 その結果、他人が「〜でしょ」や「〜です」と言うことに神経質になると思います。なぜなら、それがその人の思い込みの可能性があるからです。 でも、その人の思い込み = その人の意見なのでモヤモヤしても無理して尊重する。 尊重とはどこまでですか? 行き過ぎれば無関心に見えてきます。"相手とは違う自分の意見"を言えば否定されていると思われ、注意すれば「他者の意見を尊重できていない」ことになり、じゃあ何も言わないとなれば、無関心と見える。 お坊さまは尊重する際、何を"基準"に持ってらっしゃいますか? 乱文で申し訳ございません。

有り難し有り難し 4
回答数回答 1

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ