パートナーの死が怖く、受け入れられない
先日婚約者であるパートナーを、ガンで亡くしました。
バツイチ子持ちである私たち親子を優しく包み込んでくれるような彼でした。
息子のことを本当の子どものように愛し、「自慢の息子だ」とよく言ってくれていました。
3年前にガンだと診断され、予後不良だと言われていました。
段々と病気が進行し、治療も出来なくなり、緩和ケアに移行していたのですが、受け入れる事が出来ずに他人事のように考えていました。
8日に亡くなったのですが、死の間際の声や、顔、苦しそうにしている仕草ばかりを思い出してしまい、生前の大好きな笑顔や声が思い出せなくなっています。
パートナーのご家族の都合もあり、葬儀が1月13日に行われるのですが、そこに行って、対面するのも、お骨を拾うのも怖くて仕方ありません。
このまま逃げたい、受け入れられない、寂しい、寂しがりやだった彼を1人にしていいのか、寂しい思いをさせるなら死にたい、そんなことばかり考えてしまいます。
死が怖い
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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これからもそばにいてくれる、そんな いのちに。仏様の願いよ。
あなたと過ごした時間は、彼には何よりの支えだったでしょうね。
どんなに心細かったかと思うと、そこに あなたや息子さんがいてくださり、家族でいられたことが、彼が生き抜く力になったと思いますよ。
ガンで亡くなったわけじゃなく、
最期まで 命を全うされた。
あなた方と家族でいられた。
その時間は、これからもあなた方を支えてくれるのではないかしら。
あなたが彼を支えたように、
彼との時間は、これからも支えでしょ?
何もかも終わってしまうわけじゃないと思うのよ。
ゆっくり思い出して。
彼と出会えたこと。交わした言葉。愛情。
全てが、これからも大切に残っていくことを。
彼にね、ありがとうって、これからも愛しているって、言えたらいいね。
これからも、そばにいてくれる、そんないのちに、仏様がしてくださるわ。
だから、大切に手を合わせていけたらいいですね。
私も、こちらから、あなた方を想うわ。
一緒に。手を合わせましょうね。
ご会葬下さい…そして今後の人生をしっかりと生き抜いて下さい
『このまま逃げたい、受け入れられない、寂しい、寂しがりやだった彼を1人にしていいのか、寂しい思いをさせるなら死にたい』くらいに思える方と出遇えたあなたは、本当に「幸せ」ですね…。
あなたのお気持ちは察するに余りあります。でも、一人の方が亡くなってそこまで思える、思われる関係は他人からすればある意味で羨ましいものです。
その悲しみをどうぞ大切になさって下さい。
そして、今生の彼との別れのために、どうか御葬儀のご縁を大切になさって下さい。参列の上で御収骨までもなさって下さい。
でも今生の別れが永遠の別れになることはなく、仏と成られた彼は既にあなたのところに還ってきて下さっています。そしてあなたを案じ、あなたをこれからも支え、導き続けて下さいます。故人様をそのように味あわせて頂くのが仏教です。このことを、どうかそのまま受け止めて下さいませ。
間違っても早まっての決断などなさいませんように…そんなことをすれば「自分の為に…」と、御仏と成られた彼も大層悲しまれることでしょう。
いつでも御一緒の仏様…それが今の彼の存在です。浄土真宗ではその仏様を「南無阿弥陀仏(なもあみだぶつ)」と頂きます。
どうか、本当に大切な方に出遇えたこと、また幸せな一時を共に過ごせたこと、それらの想い出を大切になさり、彼を尊い仏様と仰ぎつつ、今後の御自身の人生を精一杯生き抜いて下さいませ。
ゆくゆく浄土の世界で、あなたが彼にお会いされた折に「私はあなたが命終わりて後、このように生き抜いてきましたよ」とご報告できますように、しっかりとあなたの人生を歩んで下さい。
浄土での再会のその時に、既にそんなあなたの姿をご覧になり、知り抜いていらっしゃった彼(御仏)は優しく微笑まれることでしょう…。