自分も失敗が怖い
先日「失敗する事は悪いこと?」という質問を投稿させていただきました。
あれから、子供の自信に繋がったらよいな、と、言葉かけや遊びの中での褒め方やフォローのしかたなど、試行錯誤しながら、その中で娘の成長を色々な方向から感じながら過ごしています。
今回は、対子供、ではなく、対自分への、失敗に対する自身の気持ちについて、気付きと悩みが生まれて、再投稿させていただきました。
自分も、失敗が怖いのです。慌ただしい育児の中であまり自分に目を向けてこなかったような気がしますが、自分自身も、失敗した(or周りが失敗と思ってなくても、自分自身で納得できなかった)時の、気持ちの処理がうまく行かず、切り替えに時間がかかってしまっている事が、育児を通して見えてきたように思うのです。他人には見せないように取り繕っているのですが、1人になった時に苦しくなります。
ここ最近、うまくいかない、失敗した…といった事が多くあるのですが、娘の感じている「もう最初からやり直したい」や「失敗!どうしよう」といった気持ちが堂々巡りしてしまいます。
娘と違う点は、自身は大人だから、人にどう思われるか、や、幻滅されないか、といった気持ちも混雑している事だと思います。
人の目が気になるから失敗も怖いし、このような気持ちを周囲に知られないようにしているのだと思います。
よく考えれば何て自分勝手な気持ちなんだ、と思います。
幻滅されないか、と思うのも、実際幻滅されているか否かは関係なく、自分が自分でそのように思ってしまっている、幻滅しているのは自分が自分に、では?と、この事が余計に何ともいえない気持ちを生みます。
起きてしまった事は仕方ないし、次を見なければいけないのに、やってしまった、という気持ちが先に立ってしまうのです。
失敗する事、人の目が過剰に気になる事、どうすれば気持ちの切り替えがしやすくなるでしょうか。
この気持ちへの対処が、娘への関わりにもプラスになるように思い、再投稿させていただきました。
考えすぎてしまう、過剰にネガティブ思考、承認要求が強い方、自分に自信がない
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
仏様があなた方を誉め上げて下さっています。
「失敗は成功の元」と言われます。その意味でいっぱい失敗しましょうよ。
失敗と成功は正反対のようで、実は同じ方向性のものです。だから、ある方が「成功の反対は…何もしないこと」だとおっしゃっていました。何もしなければ失敗もないが、永遠に成功することはありません。何もしない、出来ないまま人生を終えることになってしまいます。
アップル 創業者のスティーブ・ジョブズ(だったと思うのですが…定かではありません)は「私が成功するのは当たり前だ。これまで、さんざ失敗してきたのだから」と語ったと言われます。
失敗は結果ではなくて、成功までの道筋の一過程に過ぎません。だから、物事に取り組むことを止めなければ、失敗そのものが無くなります。
また いわゆる結果が出なかったとしても、その過程で努力や継続といった、人生で一番大切なことを実地に学べるわけですから、それは人生においての貴重な成功体験に他なりません。
娘様…生きることに一生懸命ですね。真面目ですね。だから泣けるのでしょう…。私にも似たところがあるものですからお気持ちが良くわかって、本当に抱きしめて上げたいです(すみません…変な意味ではありませんのでご了解下さい)。
だから、どうか頑張る娘様を思う存分、ありったけ、もうそれ以上ないくらいに「誉めて下さい」。誉めて誉めて誉めまくって下さい。そしてしっかりと、ひしと抱きしめてあげて下さい。いや、それでも足りないかも知れません…。
仏様も不条理な人生を一生懸命に生きている私たちのことが大好きなのです。だからこそ私たちを誉めて下さいます。この身のまま誉め上げて下さいます。
あなたも仏様に誉められている身ですよ…。
どうぞ、自信持って生きていきましょう。出来る範囲で精一杯努めて参りましょう。
そんなあなた方御家族を仏様が認め、誉め続けて下さいます…。
安心して間違えたらいい、そして、間違えるなら自信満々に。
お世話になります。
僧侶としてではなく、今回は同じくASDの子を育てている父親として書きます。現在、奥田健次先生の元で療育を受けています。どんな事も「スモールステップ」で25点ずつ点が伸びたら4回も褒める場面がある、そう奥田先生に教わりました。
あ、さんは、私よりもずっと努力されていて敬服いたしました。まだ正解の無い分野だから親も子どもも手探りでやっていくしかなくて…、大変だけど楽しくて、でもやっぱり大変で…、ってそんな感じですかね?もしそうだったら、ウチと同じだなぁ。
子育は親育てだって感じません?
ウチの子とは症状が違うので一概には言えないのですが、私としては「失敗していい場所」作りと、「自信満々で間違う」事に苦心しています。
1.「失敗していい場所」作り
自動車の教習所で、皆が実技をほぼ一発でクリアして行く中うまく行かない私に、教官が「ここは練習する場所なんだ」と言ってくれたのを覚えています。
幼稚園・学校は本来「失敗が許される場所」のはずなのに、予習までして良い格好しようとするのはなぜなんでしょうね?(但し、療育の場面で「失敗が怖い」なんてあってはならない事で、「絶対」に失敗しない状況で行うべきです。)
私は、家庭の中だけでも「安心して失敗できる場所」であろうと意識して「父ちゃん失敗した。」と言っています。失敗とその取り返し方の見本となりたいのです。だから、「どんどん間違えろー」って声をかけています。「とりあえずやってみよー」とも。そして、「ここまで出来たねー」とか「不安なのに偉かった!」と褒めます。
私は、仕事をする上で、いきなり完成品を出すよりもとりあえず60%の形にして上役に確認する方が大事なスキルだと考えています。
2.「自信満々で間違う」
自信満々って事は全力を尽くしたという事。だから素直に間違えを認められるし、だから自分を変えられる。
そう娘にはくり返し言っています。
不安になるけど、安心して間違えたらいい。そして、間違えるなら自信満々に。そしたら、確認して、改善して、なんとか使えるものにしていけるから。
02/23追記
難しく「考え」すぎかも?
世の中に完璧なんてない。失敗はそのまま受け止め、改善点の優先順位を決める。そうすると、「今は〇〇を治している所だから保留」って出来ます。
何でもスモールステップ、お互い頑張りましょー!
質問者からのお礼
小林 覚城 様
はじめまして、お返事ありがとうございます。
失敗の反対は何もしない事、大変励まされました。
スティーブ・ジョブズ氏の名言も、彼の功績を生み出した理由がわかる気がします。ポジティブな力ある言葉だと感じました。
おっしゃる通りで、娘はとても真面目です。幼稚園に登園すれば、園の先生一人一人全員に挨拶し、お絵描きも、一ヶ所でも納得いかなければ最初から書き直します。ご飯も、米粒・汁物の具、ひとつ残らずキレイに食べます。
真面目に生きているからこその涙、まさにその通りです。こちらを読んでる自分も涙が出てきます。自分の娘ですが、頭が下がる位、そのくらい、本当に真面目に成長しています。
たくさんたくさん、誉めたいです。
たくさんたくさん、笑い合って、ポジティブな気持ちを育てていきたいです。
娘も、自分も。
ありがとうございました。
岡本 真宰 様
はじめまして、お返事ありがとうございます。
奥田健次先生、「アスペルガー先生」でしょうか?色々調べたりする度に、お名前をよく目にします。大変興味を持っている先生です。
子育ては親育て、本当にそうですね。私は兄妹2人の子供達から、教えてもらっている事ばかりです。
教習所の例えは大変分かりやすいですね。幼稚園・学校は失敗が許される場所、確かにその通りですよね、なのに、失敗しないよう取り繕おうとしてしまう…実際にそのように焦るのは、子供ではなく、親だったりしますね…教習所に行くのに失敗したらいけないから、うちの回りで練習していけ、みたいな感じでしょうか。
娘にとって、家が自信満々に間違えられる環境となれるよう、これだけ全力で頑張ったんだから間違えてOKだ!と、自分も自信満々に間違えて、娘の安全基地を確保出来たらと思います。
貴重な体験談、とても勇気付けられました。一緒に頑張りましょうね。ありがとうございました。
失敗してもOKな環境作りと、自分の失敗もOKだと考える、を、同時進行していますが、なかなか難しいです。自分の失敗(納得いかなかった事)を、まぁいっか~、と切り替える事を、自分自身許せない部分が出てしまいます。
娘も、このような気持ちで苦しいのかもしれない、を想像しながら、工夫していきたいです。
今後の、もしかしたら生涯の課題となりそうです。
改めて、ありがとうございました。