お寺が隣にある新居について
何度かご相談させていただいております。いつも優しいお言葉をいただき、ありがとうございます。
本日相談させていただきたいのは、昨年買った新居のことです。仏教徒の皆様には失礼な質問だと思うので、先にお詫びをさせていただきます。申し訳ありません。
私は2年前に、現在の家を購入しました。その際に「神社が近くにある家が良い」と不動産屋の方に依頼し、不動産屋の方に「神社ではなくてお寺ですが」と、お寺が隣にある家を勧められました。
その家に住んで2年ほど経つのですが、今更になって「神社とお寺は全然違う」「自分は神社は好きだがお寺は好きかどうか分からない」という思いに囚われ、何故あの日にそのことに気付けなかったのか、何故軽率に今の家を買ってしまったのか、後悔ばかりしています。
仏教徒の皆様にはたいへん失礼な質問で、本当に申し訳ないのですが、この家を好きになるために私はどうすれば良いでしょうか、お言葉をいただければありがたいです。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
こんにちは。
お寺の近くに住宅を購入したのですね。
神社もそうですが、お寺も、何百年も昔に建てられたものです。
何百年も前ですので、「ここの地価は...」とか「ここは駅から近くて..」などという考えで建てた訳ではないと思います。当時の人たちが、「ここは地震や水害が少ない」という経験と、風水的にも良い場所を選んで建てたと想像します。実際お寺のある場所の多くは地盤が良く、水害に遭いにくい場所に建てられていることがわかります。私は風水に詳しくありませんが、以前車のディーラーをしている檀家の方が「新車を数日お寺の駐車場に止めさせて欲しい」と寺に来たので、理由を聞いたら、風水に詳しいお客様がいて、その方が、私の寺が風水的にとても良いのでここに数日車を置かせてもらってそれにあやかりたい、との事でした。お寺は風水的にも良い場所のようです。
ですので、お寺の近くの住宅は、地震にも水害にも強い、風水的にも良い、とても良い場所のはずなのです。
お寺の立地
お寺は、お坊さんの住処が、歴史的に寺となったものです。お坊さんは、集落の中心や街道筋など、交通の要所に住みました。ですから、当時から、立地条件は良いのです。
そもそも、あなたは、なぜ、神社のそばに住みたいのですか?
神様が守ってくれるという屋敷神的に、神社を捉えているのでしょうか?
それとも、参拝に頻繁に行きたいから?
どちらも、寺でも出来ることです。
寺と神社が分けられたのは、明治の神仏分離令以降ということを忘れてはいけません。
江戸時代までは、寺社でしたし、神仏混淆で、一緒のものだったことを、忘れてはいけません。
違いを強調するように、なったのは、明治以降のことなんですよ。
あなたが、今の新居の立地に満足しますように祈っています。
鬼門封じ
赤紅さん、新居おめでとうございます。このようなご時世ですが、ご自愛ください。
さて、お寺の近くに住んでいる。それが気になるそうですが、そのお寺の沿革はご存知ですか?
もうすぐ節分ですが、「鬼は外…」の鬼は悪の象徴として描かれていますが、鬼は二本の角、パンチパーマ、赤い顔、虎柄の衣装がイメージされますが、これは鬼門❨丑寅の方角❩、裏鬼門❨未申の方角❩を現しております。牛の角、パンチパーマは羊の毛、赤い顔は猿、虎柄の衣装。
京都に都が遷されたとき、鬼門の方角に比叡山延暦寺を建立し、裏鬼門の方角に高野山金剛峯寺を建立し、封じ込めました。
お寺を建立することは神社と同じくらい意味があるのです。あなたはお寺に守られている可能性もあります。一度そのお寺を尋ねるのも興味深いと思います。
質問者からのお礼
鈍阿様、大鐵様、御答えをありがとうございます。
浅ましいことながら、神社が近くにあった方が守ってもらえそうな気がする、という気持ちでおりました。
ですが、どちらでもお寺で出来る、元は神仏習合であったと聞き、ハッとしました。
仰る通り立地はとても良いので、ここを好きになれる気がしてきました。ありがとうございます。
失礼ながら、お寺を建てるのは神社と同じくらい意味があるという発想もなく、恥ずかしいことにお寺の沿革もよく知りません。お寺に守られている、という発想もありませんでした。
時間を見つけて、お寺へ参ってみようと思います。
お二方、お先に御答えをくださった光禪様、改めて、ありがとうございます。
光禪様、御礼を書いたつもりが投稿できていないようで、たいへん失礼をいたしました。申し訳ありません。
地震の多い県に住んでいるので、地震に強い、そのうえ風水的にも良いというのはとても心強いです、ありがとうございます。