恋人のトラウマ
わたしには15年の8月からお付き合いしている人がいます。普段は私のことをよく気遣ってくれるすごく優しい人なのですが、彼には「前の彼女」に対する強いトラウマがあります。
わたしと付き合いだす1年ほど前に、相手から浮気をされ、酷く傷つき、自殺未遂までしたそうです。食事も喉を通らず、かなり痩せたとも言っていました。
今ではだいぶ落ち着いたと言っていますが、未だに前の彼女が通っていた高校の制服をみたり、同じ名字や名前をきくと、フラッシュバックがあるそうです。
彼の支えになりたいけど、わたしには話を聞くことしかできません。あまり上手い返しもできないし......
ただ、最近はその話を聞くのもつらくなってきました。
「前の彼女のことを相当信用していて、本当に大好きだったんだな」と感じ、
「今わたしを好きだと思っている気持ちより、当時その人を好きだと思っていた気持ちの方が強いんじゃないか」と考えて悲しくなってしまいます。
わたしには話を聞くことしかできないのでしょうか。
御意見よろしくお願いします。
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ただ聞いてくださることでどれだけ助けられるか。
SayamamEさま、ご相談に来てくださり有難うございます。共に考えさせていただきますね。
彼が負った傷は、心身ともに追い込まれるほど、大きかったのですね。時間の経過によって大分痛みが落ち着いたとのことですが、人に裏切られた痛みは、時間の経過だけではとても忘れることはできません。彼がどれだけ考えたくないと思っていても、何気なく目にした情報ひとつによって、簡単に当時の痛みが呼び起されてしまうのです。
このフラッシュバックに関して、私には前の彼女に対する「気持ちの強さ」ではなく、裏切られた事実による「傷の大きさ・深さ」によって、彼がその闇に引きずり込まれているのではないかと思うのです。そして、その傷に触れた時には、口にせずにはおれない痛みが走るのかもしれません。本人もまだその痛みとの向き合い方がわからずに苦しんでいるのかもしれません。だからこそ自分がどんな状態であるかを打ち明け、その不安な気持ちに寄り添ってくださるSayamamEさまの優しさに安心を感じているのではないでしょうか。そして、その苦しみを経験したからこそ、支えて下さるSayamamEさまを大切に思い、よく気遣ってくださる優しい彼になったのかもしれませんね。
SayamamEさまのご相談に「聞くことしかできない」とのお言葉がありましたが、聞いてくださる人がいることでどれだけ助かることか。気持ちをただ受けとめてくれる人がいることがどれだけ有り難いか。私には、今既に十分彼を支えているように思いますよ。
逆にSayamamEさんがうらやむような上手に助言できる人にこそ私は警鐘を鳴らしたい思いです。相手のことをすべてわかったような気になって、正論を振りかざすことでどれだけ傷つくことか。
ただ最近は、彼の悩みを聞くのもお辛くなってきたとのこと。SayamamEさまもお気持ちも正直にお伝えしてもよろしいかと思います。彼が自分の思いを吐露なさっているように。一方的に心理的な負担を背負い過ぎると辛いですものね。「ごめんね。私も辛くなってきてるんだ。」など、そこは彼と分かち合ってみてはいかがでしょうか。やはりそこはお互いの気持ちを聞き合い、支え合う関係でありたいですものね。
回答が遅くなって申し訳ございませんでしたが、またどうぞご相談にいらしてくださいね。
互いに乗り越えることも必要
SayamamEさん、はじめまして。
SayamamEさんはお付き合いしている彼がいますが、彼が元カノに対して強いトラウマがあるのですね。そして、SayamamEさんは、彼の話を聞くこともつらくなってきて彼がSayamamEさんよりも元カノのことを強く思っているのではないかと気にかかるのですね。
私が文面を拝見したところ、彼は必死で元カノに対する思いを乗り越えようとしているのではないかと感じます。そして、SayamamEさんを愛することができるよう、彼なりにもがいているのではないでしょうか。
仏教では、「心が迷いに閉ざされているときには、今起こっていることはすべて不幸であると感じる。しかし、悟りの目で見ればすべての出来事は宝である」と説きます。
SayamamEさんは、彼の話を聞くことしかできていないと感じるかもしれませんが、彼は一番苦しいときにそばにいてくれるSayamamEさんを信頼していると思います。彼にはもう少し時間が必要です。彼が暗いトンネルを抜け出すことができるまで、SayamamEさんがそばにいてあげてください。
質問者からのお礼
御回答ありがとうございます。
「気持ちをただ受け止めるだけでいい」というお言葉をいただき、少しほっとしました。
自分の気持ちもきちんと彼に伝え、彼が暗いトンネルを抜けるまで、寄り添って支えたいと思います。
本当にありがとうございました。