実家へ戻りたくない自分を納得させたい
以前ご相談させていただいたときにはありがたいお言葉をいただき大変お世話になりました。
この度、自身を納得させられず苦しい思いをしております、何卒後押しをしていただけないでしょうか。
実家へ戻って欲しい、と現在両親より打診されています。コロナの影響により父が失職、金銭面もありますが家庭不穏の方が大きいです。
自分でも戻りたい気持ちはあるのですが、まだ一人暮らしをして2年、せっかくの自分の城が無くなってしまうことに抵抗があります。
自分のことを優先してはいけないのか、等、自分の事ばかり考えてしまい罪悪感さえ感じます。
結婚も現在はそこまで重要視していませんし、独身でいるなら実家へ帰った方がメリットもある、と自分を納得させようとしているのですが、上手く行きません。
このまま実家へ戻ると親に当たりちらしてしまいそうです。何卒、自分を納得させ実家へ戻れるようお言葉をいただけないでしょうか。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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将来への対処を先取りした、と考える
こんにちは。
「コロナの影響により父が失職」というのは、大変なことでご心配でしょう。
ただ、「実家へ戻って欲しい」ということの根っこには「金銭面もありますが家庭不穏の方が大きい」とのことです(「家庭不穏」というのはご両親の不仲、という意味でしょうか。ただ、不明なのでとにかく「不穏」な要因があるとしておきます)。
「自分を納得させ実家へ戻れるようお言葉をいただけないでしょうか」とお尋ねです。結論としては決まっているようなので、あとは「後押し」の問題なのでしょう。
「自分のことを優先してはいけないのか、等、自分の事ばかり考えてしまい罪悪感さえ感」ずる、というお気持ちも分かります。せっかく一人暮らしが軌道に乗って、将来のことをいろいろ考えているのに、その筋道がなくなってしまうのですから無理はありません。
ただ、この先の将来がどのようになっていくとしても、ご両親との関係は続いていきます。これは「金銭面」の問題とともに、ご両親の老後の問題、病気の問題が必ずいつか、どこかで対処する必要が出てくるということです。
もし、「実家へ戻って欲しい」という要請が、10年先にあったならばとしましょう。そうすると、あなたは今の地で結婚して、家を建てて、人間関係も出来て、仕事上でも離れられないという確固とした基盤ができているかもしれません。
その時に、病気や介護等でご両親への対処との二重の生活になっていたら、これはかなりの負担になるでしょう。対処は不可能になっているかもしれません。
そう考えると、実家に帰って仕事を見つけ、ご両親と一緒というのは将来の問題を先取りして対処しやすくなったとも考えられます。そのように前向きに捉えることも可能かな、と思いました。
後は、あなたの選択次第です。
どうぞお大事になさって下さい。
追記
ご返信並びにご丁寧にお気持ちをお運びくださり、誠にありがとうございます。
お心遣いにとても励まされます。
「腐らずに、また前向きに再スタートを切ってみよう」のお言葉に、吹っ切ったお気持ちを伺うことが出来ます。職探しや、ご両親のことなど問題が種々あるかもしれませんが、どうぞここでも相談しながら一つ一つ乗り越えていって下さい。
ありがとうございました。
実家の近くで別居も。地元ならではの楽しみ。
お金の問題もありすぐには難しいですが、将来的に実家の近所で別の住居を借りるという選択肢もありでしょう。
仮に結婚や同棲相手ができた場合にもそうなる可能性があります。
ご両親に、将来的にそうなっても良いか聞いてみてはどうでしょうか。
私も転職を機に実家に戻り、結婚後は実家の近所に引っ越しました。
地元には地元の良さがあります。
田舎なので、偶然知り合った人が同級生の知人だったとかもけっこうあります。
学生時代はしゃべったことがなかった同級生とも、社会人になって再会すると同学年というだけで親しみを感じます。
昔馴染みの道も、あらためて通ってみると懐かしさと新しい発見の両方があります。
地元ならではの楽しみを発見してみましょう。
ご先祖のお墓参りも、近所なら行ってみましょう。
質問者からのお礼
釋 悠水様
大変にありがたいお言葉をいただきありがとうございました。
家庭不穏がご推察の通り、夫婦仲の悪化です。それに伴い精神を崩している状態です。
将来への対処を先取りした、とのお考え確かにその通りです。私は兄弟もおらず、いずれは両親の世話も自分が対処する問題になります。
確かに、手遅れになる前に対処ができてよかった、と前向きに考えることができそうです。
自分のことしか考えられない自分に自己嫌悪していましたが、自分の為にも、親の為にも、と両方の為と考えることができてすごくスッキリとした気持ちになれました。
腐らずに、また前向きに再スタートを切ってみようと思います。
願誉浄史様
大変にありがたいお言葉をいただきありがとうございました。
将来のお言葉、大変身に沁みました。私は今のことしか見えていなかったんだと気づかせていただきました。
そうですよね、将来的に実家の近くで、両親を見れるところであれば心配も少ないですよね。
地元が嫌になり出たところもありますが、私も田舎なもので、地元ならではの楽しみ、というものもこの年齢になればまた見方が変わるものかもしれないですね。
今だけを見ず、将来のことも考えて腐らず楽しく地元へ戻ってみようと思います。
お二方よりお言葉をいただけて大変に心が軽くなりました。自分のことばかり考えてしまう私に自己嫌悪し毎日泣きそうで苦しかったのですが、否定せずとても暖かいお言葉をいただけて感謝しております。ありがとうございました。