「普通」の言い合い
(編集部より。質問の一部を変更しています)
「普通」の言い合い
夫婦喧嘩のときに、夫は「普通そんなこと考えない」「俺の周りでそんなやついない」と言います。
私は「あなたの周りにはこういう考えの人はいないかもしれない、それでも私はこう思う」と言います。
そのため、解決することはありません。
どちらかが折れるか、平行線のままです。
私は、何故そう考えたのか、その理由や根拠を大事にします。数値やデータで証明して、夫に提示します。
すると、夫は「そんなものは関係ない、そのときの感覚で考えて」「難しい言葉や理論は聞きたくない」と言って、聞いてくれません。
私は、感覚とか感情で考えを言われても、その根拠が曖昧だと納得出来なくて反論してしまいます。
この考え方自体が「普通ではない」
喧嘩は「感情のぶつかり合い」
育児のこと、生活のこと、些細なことで話し合う機会はありますが、結局「普通」の言い合いになってしまって解決しないことを悩んでいます。
価値観の違いをお互い擦り合わせる必要がありますが、どうしても夫の感情的な考え方や自分の周りの人間に合わせるやり方に納得が出来ないんです。
夫以外の人間(職場の人、子供関係の人)には、当たり障りなくニコニコしていれば衝突しないので周りに合わせます。
友達は少ないですが、自分と同じ価値観の人と仲良くやっているつもりです。
(ただし、夫はその友達の考えも理解したくないそうです。)
夫と「普通」の言い合いになったとき、どう対応したらいいでしょうか。
どこまで、自分の意見を言っていいのかわからなくなります。
宜しくお願いします。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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普通はそれぞれです
拝読させて頂きました。
ご主人様と「普通の価値観の違い」「感情的なぶつかりあい」であなたはとても苦労なさっておられるのですね。
「世間の常識」も「普通の観念」も「一般論」も実際にはみんなそれぞれ違います、違っていて当たり前なのです。
夫婦は生まれも育ちも価値観も生活感も金銭感覚も全く違っています。又親の観念も兄弟姉妹でどの順番に生まれたかによっても全く違って正反対だったりしますからね。
ですから「違っていていい」ということを夫婦それぞれの意識として持ち、お互いの意見や価値観を尊重することが共に生きていく時に必要なことです。というか結婚は契約ごとですから「お互いの尊重や合意」が前提条件です。
頭ごなしに言ってしまうと恐らくはまた感情的になって言い合いになりケンカになってしまうでしょうから、冷静に落ち着いてじっくりとお話会いなさってみて下さいね。
例えばですが感情的になって怒って怒鳴ったりしたり、威圧したり暴言や暴力をふるったりしたら「負け」という風にしてみたらいかがでしょうか?暴言や暴力や威圧はそれ自体もはや悪業です、罪を犯したことになり「人権侵害」ですからね。
あなたもご主人様も立派な大人なのですから、冷静になって人の話を聞くことができることが社会人としての「常識」「普通」かと私は思います。
どうか落ち着いてお互いを尊重なさりながら相手のお話をそれぞれにしっかりと聞いて受け止めあい、その上でどのように考えてどのようになさっていくことが善いのかじっくりとお二人で検討し、周りの方々のご意見も参考になさりながら冷静にご判断なさって下さいね。
感情を揺さぶるプレゼンを
たとえば、科学的・統計的にはほとんどリスクがない場合でも、感情的に「なんとなく怖い」「万が一の危険があるかも知れない」と思って拒否する人は多いですよね。
でも、事故の危険があっても飛行機やタクシーには乗ります。
理屈だけでは割り切れないのが人間かもしれません。
何が普通かはさておき、夫が感情で物事を選ぶタイプなら、夫の感情を揺さぶるプレゼンをする必要があります。
たとえば、ムードやテンションを演出するなどです。
仏教の儀式なんかも、会場の設えやお香の薫り、メロディ付きのお経を唱えるなど、雰囲気で人の気持ちに訴える場合がありますからね。